「っというわけで、私は今ここにいられるわけさ赤龍帝。」
イッセーこと俺、兵藤一誠は、この間の事件の顛末とどうしてここにゼノヴィアがいるのかを直接本人の口から聞かされていた。
「…そ、そうなのか。それでここにいるのは、わかったんだけどさちょっと聞いてもいいかゼノヴィア。」
その説明で何があったかは、だいたい分かった。わかったけどよ…
「ああ、なんでも聞いてくれて構わないぞ。」
「どうして朱乃さんと二人して、そいつを取り合ってるんだ‼」
どうして部室にきたら、二人でそいつを取り合ってるんだよ‼‼一緒にきた木場なんか、その光景見て笑ってるけど顔が引きつっちまってるしよ。なんか俺に話をしてくれている間にも攻防を続けてるし。
なんなんだあいつは‼美少女に囲まれやがって、しかもあんなにおっぱいを押し付けられて平然とした顔でお茶飲みやがって‼うらやまs、いやいや、けしからん、けしからんぞー‼
そんなことを考えて言った俺の質問に
『そんなこと決まっているだろう(いますわ)、あんなふうに扱われて彼に惚れないわけがないだろう(ありませんわ)?』
そう返され、俺は突っ伏し、あいつは飲んでいたお茶を噴き出した。
「…そろそろ、わたしは彼の話が聞きたいのだけれど、いいかしら。」
そんなカオスな
一護の周りで騒いでいた二人も、その言葉にしぶしぶ従っていた。二人ともそこから離れようとはしなかったが。
「じゃあ一護、あなたは、ゼノヴィアを助け出した後、私たちにあなたのことを教えてくと言ったわね。私が代表して質問させてもらってもいいかしら?」
「…ああ、いいぜ。俺もあんたらのことは知りたいと思っていたからな。」
一護はそうぶっきらぼうに答えた。その姿は不機嫌なように見えるが彼をよく知るものから見ればただの照れ隠しであった。
「それじゃあ、私たちのことはあらかた話したから今度はあなたの番ね。あなたはあの事件のとき、自分のことを死神代行といっていたわね?あなたは死神たちの神話体系の存在なの?死神代行なんて
ソファに座りながらリアスはそう尋ねた。
「俺も悪魔が実在するなんて、初めて聞いたけどな。羽を見せてもらって信じないわけにはいかねーけど……まあ多分だけどよ、ここの奴らのいう死神ってのと、俺は違うものだと思う。」
一護は頬を掻きながらそう答えた。
「それってどういうことかしら。」
「ん~上手くは説明できねーけどよ。俺らのいう死神ってのは、役職みたいなもんなんだよ。生死のバランサーみたいなもんか。そっちのは種族的なものをそう呼んでるみたいだしな。」
「……私たちのいうところでの死神と違うというならあなたは、一体何者なの?あの事件のとき白龍皇は学校に張ってあった結界を破ってきた。それならまだ理解できる。何しろあの結界は転移魔法を弾くものだもの。でもあなたは突然現れたそれはどういうことかしら。」
リアスの言葉にその場にいた殆どのものがはっとしたような顔を浮かべ、一護を見る。
一護がどうにか答えようかと口を開きかけた時、
『その質問は、アタシがお答えしましょう‼‼』
「な、なに。」
その突然の出来事に一護以外が警戒の色を示す。
「浦原さん?!」
そこには、一護の代行証から光が出て、まるでホログラムのように浦原を映し出していた。
『イヤー、そっちに黒崎サンが無事着けたみたいでよかったッス。何しろ連絡がうまく繋げることができませんでしたから。』
「まあ何とかなってるから大丈夫だぜ。てかこんな機能、いつの間にくっつけったんだよ。」
『そりゃあまあ置いておきましょう。悪魔…ですか。面白い存在がいるんスね。』
「じゃあ、あなたが説明してくれるのね?」
一護の態度で危険はないと判断したのか、リアスがホログラムの浦原に向かって声をかける。
『あんまり、時間もなさそうなんで、手短に説明するッス。簡単に言うとあなた方の世界とは別の世界から黒崎サンは来ています。いわゆる異世界ってやつッスね。』
「…異世界。じゃあ彼を転送してくるだけの技術がそちらにはあるのね。」
イッセーたちは驚きを隠せないのか、目を丸くしている。
『いいえ、送り込みは出来ましたが技術ではありません。今回、我々の世界にできた穴の調査で彼に行ってもらい、異世界であるという観測ができただけにすぎませんね。』
「そう、分かったわ。じゃあ彼は私たちが迎えるということで、今のところよろしいかしら?彼には救われている恩があるから。」
『ワカリました。それならお願いするッス。それにしても黒崎サン………』
「何だ、浦原さん?」
浦原の真剣な雰囲気に一護は身構えた。
『異世界についてそうそう美少女を侍らせるなんて、黒崎サンもスミに置けないっすね~』
アッハッハッハと扇子を手に持ち、軽い調子でそういった。
「な‼」
『いやー夜一さんがあいつは風貌の割に、うぶで童貞だっていうもんッスからどうかと思ってましたが、こんなことになっているなんてやるッスね。』
そういい、ホログラムの浦原は笑みを浮かべる。
「ッ…」
一護は恥ずかしさで何も言えず、蹲っていた。
『あ、そうそう黒崎サンこれは不確定情報なんですが……………………。』
「浦原さん?」
「通信が切れた様ね…」
「アノヤロウ…」
一護は次、浦原に会ったときに一発ぶち込むことを決意したのだった。
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