これからも死神inハイスクールD×Dをよろしくお願いします。
ピンポーン ピンポーン
「あ、そうか俺、今うちにいるんじゃなかったな。」
一護は浦原に頼まれ、元いた世界とは別の世界に来ているのだった。そして現在、世話を買って出てくれたリアスの用意してくれたマンションに住んでいた。
「こんなに早くに誰だ?」
こちらの世界にはまだ知り合いなど、ほとんどいない。
向こうの世界にいた時のように、親父に変なプロレス技を毎朝かけられるようなことはないし、水色やケイゴたちが家に迎えに来るわけではない。
では、現在の一護の家へやってきたのは一体、誰なのか?
「おはようございます。一護さん。」
そこにいたのは腰ほどまでに伸ばした、艶のある黒髪を一纏めにして今日から一護自身が編入する予定である学園の制服に身を包んだ女性、姫島朱乃であった。
「あー。えっと、姫島だっけか?」
ドアを開けて彼女を見つけた一護は自身の記憶を探り、名前を何とか思い出した。
向こうの世界にいた頃から、同じクラスの人の名前でさえ覚えるのに苦労していた一護である。これから世話になるとはいえ、あの救出がなければ覚えられてはいなかっただろう。
「名前を憶えて下さってうれしいですわ。」
そんな、一護の内心を知ってか知らずか、そういう声には、うれしさをにじませていた。
「それで、こんなに早くにどうしたんだ?」
「よろしければ、学校まで一緒に行きませんか?というお誘いに来ました。道に迷って初日から遅刻ではいけませんから。」
微笑みながら朱乃はそういった。
「そっか。わざわざサンキューな姫島。でも、悪ぃな。俺、朝飯まだなんだ。」
わざわざ家まで迎えに来てくれた彼女に一護は申し訳なさそうにそう言った。
一護の家では大抵、ゆずが食事当番を担っていた。一護も飯を作れないわけではないが、ついつい家にいる感覚でいたためまだ作り始めてもいなかった。
「あらあらうふふ。それはいけませんね。では一護さん。今日は私が朝ごはんを作って差し上げますわ。」
それは名案だというような顔をして、彼女はさりげなく一護との距離を詰める。
「あ、ああ。よろしく頼む。」
そんな彼女に気圧されて、一護はそう言うしかなかった。
「しっかり全部食べていただけてうれしい限りですわ。」
「いやー俺も助かったわ、うまかったし。」
朝食を取り終え、二人は駒王学園へと向かっていた。
「なぁ。…それよりそろそろ腕を離してくれねーか?」
「うふふ、いいじゃないですか一護さん何も減るわけではありませんし。それとも一護さんは私に腕を組まれるのは、お嫌ですか?」
朱乃は寂しそうに見上げながらそう言った。
「いや、じゃねーけどよ…」
一護はぶっきらぼうにそう言った。
「うふふ、じゃあこのままで行きましょう。一護さん。」
その言葉にパァっと顔を明るくし朱乃は一護の腕を引っ張り進んでいくのだった。
授業を終え、一護たちは、オカルト研究部、通称オカ研に足を運んでいた。
「ふう、疲れた。なんか学校も」
「うふふ、お疲れ様です。一護さん。」
「お、サンキュ姫島。」
部室に来て一護は朱乃にお茶を入れてもらっていた。
他の部員はまだ来ていないようで部室には一護と朱乃、二人っきりであった。
「いえいえ、一護さんのためなら何でもいたしますわ。隣に座っても?」
「ああ、いいぜ。…………ってちょっと待て姫島何をしてるんだ‼」
「なにって一護さんソファに座っているだけですわ。」
「いや、座っているだけって………って服の襟を緩めるなよ‼話を聞け‼」
朱乃は一護の隣には座ったのだが、座ると言うよりしなだれかかっていた。
なぜか、少し服をはだけさせて。
「あらあら、うふふ。大丈夫ですわ一護さん。私は一護さんが望むなら、見られても平気ですわよ。」
「いや、そういう話じゃ、ってどこ触ってんだ。」
「うふふ一護さんは、細い体なのにずいぶん鍛えられていますのね。」
朱乃は一護の体を指先で這うように触り始める。
こういうことに見た目に反して全く体制のない一護である。
どういう反応をするのかは、夜一の時に実証済みであり、
「う、うわぁ。ちょ、や、やめ。」
結果、盛大に一護は焦っていた。
その時だった。
『あなたたちは、部室で一体何をしているのかしら?』
そこにはリアス含め、他のオカ研の部員たちと生徒会の面々がいるのだった。
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次回、生徒会と忍び寄る影