死神inハイスクールD×D   作:バキュラø

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どうぞ。


生徒会と忍び寄る影

「まったく、貴方たちは。まだ昼間なのよ。しかもここは学び舎よ、そこで一体なにをしているのよ」

 リアスは呆れてそういった。一護はあからさまにホッとした顔を浮かべていた。

 

「あらあら、うふふ。そんなこと言ったってリアス。あなただってイッセー君には同じようなことをしてるじゃない。私と一護さんが何をしていようと関係ないでしょ。それにこれはスキンシップよ。」

 そんな様子のリアスに朱乃は残念そうにしながらも笑って言いかえした。話しながらも決して一護の腕は離そうとしなかったが。

 

「う、うるさいわね。それに今日は一護のことをソーナたち、生徒会にも紹介するって言ってあったじゃない」

 そういい、扉の前から一護たちの前へ移動した。ゼノヴィアは、朱乃への対抗心なのか朱乃の反対側の腕に絡みつく。

 一護は一護でそんな二人を邪険にもできず、そのまま話を聞くことにした。

 

「そういえば、そんなことも言っていたわね」

 

「そんなことって、ハア。もういいわ。一護、紹介するわね。こっちにいるのがソーナ達、生徒会のメンバーよ。彼女たちも私たち同様、悪魔よ。この間の戦いの時は、あたりに被害が出ないように結界を張っていたわ。というわけで一護は自己紹介してくれる?」

 そう言ってリアスは一護へ自己紹介をするように促した。

 

「黒崎一護だ。リアスからも聞いているかもしれないが死神代行だ。こことは違う世界から来て…って聞いてるか?」

 

「………ソーナ?」

 

「そんな、二人とだなんて、ふしだら………コホン。えっとごめんなさい。私は、支取 蒼那いえ、ソーナ=シトリーです。一応、ここの生徒会長をしています。裏の二人は同じ生徒会メンバーです。男の方が匙元士郎、女の方が真羅 椿姫です。わかるかもしれませんが彼らはどちらも私の眷属です」

 本人は毅然とした態度で答えたつもりだが、若干の頬の赤みを隠しきれてはいなかった。そのため普段から発していた威厳は皆無であった。

 

 

「そ、そうか。よろしくな。俺のことはリアスから聞いてるって認識でいいか?」

 

「はい、そう思っていただいて結構です。ですのでこちらからは聞きたいことは特にはありません。ですのでこちらとしては、今回は顔合わせと、挨拶程度です。この学校に通っていただくことにもなりましたし」

 

「そうか、わざわざありがとな」

 

「いえ、とんでもありません。あなたがいなければ、リアスともどもあの事件でやられていましたから。」

 

「じゃあ、聞いてもいいか?」

 

「はい、私に答えられることなら」

 

「あいつ、コカビエルの奴はあの後どうなったかわかるか?」

 

「…どうやら、堕天使の総督、アザゼルの話では、地獄の最下層コキュートスでの永久冷凍の刑に処されたそうです」

 

「そうか……」

 

「そういえば、あなたおかしなことをことをあの戦いの最中コカビエルに言っていたわね。どうしてかしら」

 

「ああ、それは本気の殺し合い、戦いのの中だとわかるつーか伝わってくるんだよ。相手の心みたいなもんがな。ぼんやりしたもんだけど、あいつは戦いを欲しているとは言っていたが、自分の部下や仲間を殺された恨みをどこにぶつければいいかわかんなくなっちまってただけみたいだった。だからあいつに問いかけたんだ」

 

「そう…」

 そんな一護の言葉に、リアスとソーナ達は悲痛な表情をを浮かべていた。

 だが一護には、その様子がむしろうれしく感じられていた。聞けばコカビエルは学園ごと街を吹き飛ばそうとしていたらしい。そんな被害者である筈の彼女たちが少しでもコカビエルのことを思い、考えてくれたことが。

 

 そんな彼女たちに一護は好感をおぼえていた。

 

 

「それともう一つ聞いていいか?」

 

「ええ、何かしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして、さっきからそこの二人は俺のことを親の仇のような目でにらんでいるんだ」

 その一護の指摘に彼女たちが振り向くと、匙とイッセーがやっかみを込めた視線を一護に向けていた。

 

「「クソウ、なんで美少女二人に囲まれて平然と、しかもむしろ眉間に皺を寄せて、いやそうにしやがって。これだからイケメンは‼」」

 ばっちり声まで出ていたが。

 

「「こうなれば、決闘だ‼」」

 そういい、二人は殺気を一護に向けていた。

 

「ハア、ごめんなさい、一護。興奮したこの子たちは止めるのが大変だから少しだけ相手をしてもらえないかしら」

 

「いいけど、大丈夫かそいつら。なんか目が血走ってるけど。なんか悪いものでも食べたんじゃ」

 

「…まあ、気にしないでください。病気みたいなものですから」

 そういい、一護にお願いする彼女たちにはあきらめと疲れの表情が出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -地獄の最下層コキュートス-

 

「おいおい、ほんとにこんな奴を出すのか」

 

「仕方ないだろう我が陛下の命令だ、というか貴様も地獄から引っ張り出してもらえるだけありがたく思え。」

 

「へいへい、わーってますよ。感謝してますよ。わざわざ鎖を断ち切って地獄から出られたんだから。ってまだ地獄か」

 

「あまりうるさくするなら、あの研究バカのところに送り付けるぞ」

 

「へぇ。そりゃ勘弁だわ」

 

「よし、仮死状態だが取り出せた。蘇生は本部に戻ってからだ。働けよ」

 

「了解、了解、アーロニーロさんよ」

 その言葉を残し、外套のようなものを着込んだふたりはコカビエルを抱え姿を消すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。そろそろ新章にいけるといいなあ。
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