ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ   作:ボルメテウスさん

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繋がり Part7

モニターに表示されていた四つの波形がゆっくりと安定した瞬間、会議室の空気がほんのわずかに変化した。

赤、青、緑、紫。

それぞれのラインが静かな光を帯びながら、まるで呼吸するように揺れている。

 

机の中央に置かれている四つのブレイカム・モジュラーも、それに呼応するかのように淡く発光していた。

その光はまだ弱く、これから使われることを待つ機械のようにも見えるし、これから始まる戦いを静かに告げているようにも見えた。

 

日菜はモニターの数値を一つ一つ確認しながら、静かに口を開く。

 

「これで四属性、全部揃ったッス」

 

その言葉は短かったが、部屋の中にいる全員の耳にははっきりと届いた。

 

伊達が腕を組んだまま画面を見つめ、ゆっくりと息を吐く。

最原も視線をモジュラーの並ぶ机へ向け、静かに状況を整理していた。

 

その一方で、机の前に立っている三人はまだ少し戸惑った表情を浮かべている。

赤松、百田、そしてゴン太だった。

 

赤松はモジュラーを見つめながら、少し迷うような声で言った。

 

「えっと……つまり、私たちがそのライダーになるってこと?」

 

日菜は椅子に腰掛けたまま振り返り、落ち着いた様子で頷いた。

 

「そういうことッス。

万津君の意識の中に入るためには、この四つの力が必要なんで」

 

その説明を聞いた百田が、腕を組んだまま豪快に笑う。

 

「ははっ、なるほどな。

つまり俺たちが突撃隊ってわけか」

 

伊達が百田の言葉を受けて、少しだけ真面目な声で言う。

 

「無理にとは言わない。

これはかなり危険な作戦だ」

 

その言葉は決して大きな声ではなかったが、場の空気を一瞬だけ引き締めた。

軽い冗談のような雰囲気が消え、現実の重みがゆっくりと広がっていく。

 

ゴン太が少し不安そうな顔で周囲を見回した。

 

「ゴン太……そんな大事なこと出来るかな」

 

大きな体とは裏腹に、その声には迷いが含まれていた。

 

最原が優しく答える。

 

「ゴン太君だからお願いしたいんだ。

エスプリムは精神を守る力だから」

 

ゴン太はその言葉を聞き、少しの間だけ真剣な表情で考え込む。

視線は机の上に置かれているモジュラーへ向けられていた。

 

そして、ゆっくりと胸を張る。

 

「万津君は、ゴン太を助けてくれた」

 

一度言葉を切る。

 

「だから今度はゴン太が助ける番です!」

 

その声は大きく、そして迷いが消えていた。

 

百田がその様子を見て、豪快に笑いながら肩を叩く。

 

「ははっ! いいじゃねーか!」

 

拳を握りながら続ける。

 

「宇宙飛行士ってのはな、危険だからって止まるような仕事じゃねーんだよ」

 

少しだけ顔を上げる。

 

「ロケットだって爆発するかもしれねーのに空へ飛ぶんだからな」

 

最原が苦笑しながら言う。

 

「例えが少し極端だけど……」

 

百田は気にせず続ける。

 

「それに、あいつは仲間だろ?」

 

短く言葉を置く。

 

「なら助けに行くに決まってんだろ」

 

その言葉は飾り気のないものだったが、妙に説得力があった。

 

赤松がその言葉を聞き、少しだけ目を細める。

 

視線はモジュラーから離れない。

 

「うん……そうだよね」

 

静かに息を吸う。

 

「万津君は、私の音楽を信じてくれた」

 

少しだけ声が強くなる。

 

「だったら、今度は私が応える番だよ」

 

赤松はモジュラーへ手を伸ばしながら言う。

 

「やろう。

万津君を助けに行こう」

 

その言葉が落ちた瞬間、会議室の空気がほんの少しだけ明るくなったように感じられた。

 

日菜がモニターに視線を戻し、最終確認を行う。

 

「全員の了承を確認。

これで作戦は実行可能ッス」

 

伊達が腕を組み直す。

 

「ようやく準備が整ったな」

 

最原も静かに頷く。

 

机の上に並ぶ四つのモジュラーが、淡い光を放ち続けていた。

 

フィジカム。

テクノロム。

エスプリム。

パラダイム。

 

万津の悪夢へ向かうための、四人のライダーが揃った。

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