ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ   作:ボルメテウスさん

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先へ Part6

 扉が、もう一度大きく揺れた。

 さっきまで開発室の熱で満ちていた教室が、その一撃だけで別の空気へ塗り替わる。

 非常灯の赤い明かりが、机の上に散らばった工具や設計図へ不気味な影を落としていた。

 壊れたゼッツドライバーの横には、新しく組み上げられかけたフレームと、まだ接続途中の回路が置かれている。

 それら全部が、今この瞬間だけは、機材というより守らなければならない何かに見えた。

 

「来るっす」

 

 日菜が短く言う。

 その声は小さいのに、妙にはっきり耳へ刺さった。

 俺も反射で一歩前へ出ようとして、腰元へ手をやる。

 だが、指先に触れるのは壊れたドライバーの感触だけだ。

 変身はできない。

 その現実が、今は信じられないほど重かった。

 

「万津君、下がって」

 

 赤松の声が飛ぶ。

 ほとんど同時に、百田が俺の前へ大きく踏み出した。

 茶柱も、東条も、ゴン太も、迷う気配すらなく前へ出る。

 それが俺には、一瞬だけ理解できなかった。

 いつもなら、俺が前に出る側だったからだ。

 

「待て、俺も――」

 

「今はお前の番じゃねぇ」

 

 百田が振り向かずに言った。

 その言葉には勢いがあるのに、冗談の軽さはなかった。

「お前はそっちを守れ。今ここで一番潰されたら困るのは、お前とそいつらなんだろ」

 

 そいつら。

 言われて、俺は机の上を見る。

 壊れたドライバー。

 新しいフレーム。

 USBの設計データ。

 皆が積み上げている途中の、新しい器。

 

「百田君の言う通りだよ」

 

 最原が静かに続ける。

「敵の狙いは、たぶん君自身と、その未完成のドライバーだ。だったら、今ここで君が無理に前へ出る方が危ない」

 

「ですが、万津さんがただ見ているだけというのも釈然としません!」

 茶柱が言いつつ、すでに扉の正面へ立っている。

「だからこそ、ここは私達が稼ぎます! その間に後ろは後ろで進めてください!」

 

「ゴン太も頑張るよ!」

 ゴン太が拳を握る。

「みんなの大事なもの、絶対に壊させない!」

 

 また扉が揺れた。

 今度は、ただ叩いているというより、外側から力任せに歪ませているような音だった。

 金属と金属がこすれる嫌な音が混ざる。

 普通の人間の力じゃない。

 その時点で、もう敵の正体は半分見えていた。

 

「キーボ、入間さん、作業は止めないでください」

 

 日菜がノートPCへ視線を戻しながら言う。

「ここで止めたら、向こうの思う壺っす」

 

「言われなくても分かってるっての!」

 入間が工具をひったくるように掴む。

「この俺様の傑作を壊されてたまるかよ!」

 

「現在、現実運用への変換工程を最優先で進めています」

 キーボの声は落ち着いていた。

 だが、その手の動きはさっきより明らかに速い。

「あと少し時間が必要です。どうか持ちこたえてください」

 

「時間稼ぎなら任せてよ」

 赤松が深呼吸して、皆の横へ一歩出る。

「こっちはこっちで、絶対に止めないから」

 

「んあー……こういうのは嫌いではないが、静かな夜が台無しじゃな」

 夢野が椅子から立ち上がる。

 いつもの気だるい調子のままなのに、その目だけはちゃんと前を向いていた。

「じゃが、完成直前の夢を邪魔されるのはもっと嫌じゃ」

 

「アンジーもそう思うよー」

 夜長がにこりと笑う。

 赤い非常灯の下でも、その笑顔だけは妙に崩れない。

「せっかく神ってる感じになってきたんだからー、ここで壊されたらつまんないもんねー」

 

「言い方は軽いですけど、やる気はあるんですよね?」

 茶柱が半ば確認するように言う。

 

「もちろんー。やる時はやるよー」

 

 東条はそのやり取りの横で、机の上の部品を素早く奥へ移動させていた。

 危険な位置にある配線を退け、ノートPCの角度を変え、キーボと入間が手を伸ばしやすい位置へ工具を並べ直す。

 戦いの前だというのに、その動きはあくまで冷静だった。

 

「東条、前じゃなくていいのか」

 

 俺が思わず訊くと、東条は手を止めずに答えた。

 

「必要なものを必要な場所へ置くのも、立派な戦いよ」

 それから一度だけこっちを見て、静かに続ける。

「それに、後ろが崩れれば前ももたないわ。だから私は、ここを整える」

 

 その言葉が終わるのと、扉が限界を迎えるのはほとんど同時だった。

 

 轟音。

 蝶番ごと歪んだ扉が内側へ吹き飛び、教室の床を滑って机の脚へ激しくぶつかる。

 冷たい夜気が一気に流れ込んだ。

 その向こうに立っていたのは、人間の輪郭をしていながら、人間とは思えないほど静かに立つ三つの影だった。

 

 金属の身体。

 人工的な光を宿した義眼。

 機械と肉の境目が曖昧になった異形。

 終天教団の幹部。

 犬神軋。

 丑寅幽玄。

 黒四館仄。

 

「……わざわざ勢揃いかよ」

 

 百田が低く吐き捨てる。

 だが、声に怯みはなかった。

 

 一番前にいた犬神が、赤い非常灯の中でこちらを見回した。

 その視線の動き方が、もう人間のそれじゃない。

 標的を選別する機械みたいに、無駄なく、冷たく、一直線に俺の位置を捉える。

 

「いたな」

 犬神の声は低く、金属が軋むような響きを混ぜていた。

「万津莫。今回は逃がさない」

 

「犬神軋……!」

 最原が小さく息を呑む。

 その隣で、日菜は視線を上げないまま手を動かし続けている。

 たぶん、あえて見ないようにしている。

 見たら焦りが手に出るからだ。

 

「逃がさない、ねぇ」

 黒四館仄が、楽しそうに笑った。

 その笑い方だけは、人間の頃とほとんど変わらない。

 だから余計に不気味だった。

「でも今回は、連れ帰るのが目的なんでしょう。壊すよりずっと繊細なお仕事だよねぇ」

 

「無駄口はいい」

 丑寅幽玄が低く言う。

 彼の声だけは、三人の中でも特に冷えていた。

「対象と設計データを確保する。それだけだ」

 

 設計データ。

 その一言で、最原の目が鋭くなる。

 

「やっぱり……」

 彼は小さく呟いた。

「狙いは万津君だけじゃない。新しいドライバーもだ」

 

「当然でしょう」

 仄が軽やかに言う。

「君たちが皆でせっせと夢を混ぜて作ってるそれ、すごく綺麗だもの。だからこそ、こちらの完成された器と比べたくなる」

 

「完成された器?」

 俺が睨み返すと、犬神が一歩前へ出た。

 

「教祖の言葉を忘れたか」

 彼の胸元で、禍々しいバックルが脈打つ。

「お前には、こちらで用意したドライバーを使ってもらう。その方が、お前の力に見合っている」

 

「ふざけるな」

 言い返した瞬間、仄が肩を揺らして笑った。

 

「ほら、やっぱりそう言う」

「でもね、万津君。未完成の夢って魅力的だけど、未完成だからこそ壊れやすいんだよ」

 彼女の視線が、机の上の新しいフレームへ流れる。

「それより、私たちのところへおいでよ。君のための器は、もう別の場所で準備が進んでる」

 

「誰が行くか」

 

「まだそう言えるんだ」

 仄は嬉しそうに目を細めた。

「いいねぇ。その意地、大好き」

 

「会話はそこで終わりだ」

 

 犬神が言い切ると同時に、三人の身体へ異様な光が走る。

 次の瞬間には、金属の身体の上からさらに別の装甲が展開し始めていた。

 

 ロード・スリー。

 ロードファイブ。

 ロードシックス。

 

 現実世界に実体化したロードたちが、教室の入口を完全に塞ぐ。

 ただ立っているだけで圧がある。

 夢の中で対峙した時とは違う。

 現実にいる。

 足元の床が軋み、空気そのものが押しつぶされそうなほど重い。

 

「来るぞ!」

 

 百田が叫ぶ。

 ほとんど同時に、ロード・スリー――犬神が正面突破してきた。

 速い。

 人間の踏み込みじゃない。

 真っ直ぐ、迷いなく、一直線に教室の中央へ。

 そこへ百田が前からぶつかる。

 

「通すかよぉっ!」

 

 拳と拳がぶつかる。

 重い衝撃。

 百田の足元が床を削る。

 だが、踏みとどまる。

 その横から茶柱が低く滑り込み、ロード・スリーの膝裏へ鋭い蹴りを入れた。

 

「ここは通しません!」

 

「邪魔だ」

 

 ロード・スリーが腕を振るう。

 茶柱は後ろへ跳んで避ける。

 その間へ、今度はゴン太が全身でぶつかった。

 

「みんなの大事なものなんだ! 壊させない!」

 

 ゴン太の体当たりで、ロード・スリーの進路がわずかに逸れる。

 完全に止められたわけじゃない。

 でも十分だった。

 百田がその隙に体勢を立て直し、真正面からもう一度殴りかかる。

 

「おらぁっ!」

 

 向こう側では、ロードファイブ――丑寅幽玄が、正面から戦うのではなく横へ流れるように動いていた。

 最短で俺たちへ来ない。

 壁際を使い、机の位置を見て、逃げ道と作業ラインを切り分けにかかっている。

 最原がそれにいち早く気づく。

 

「そっちは駄目だ!」

 最原が声を飛ばす。

「幽玄はこっちを分断しようとしてる! 前衛を抜けなくても、開発机へ届けばいいと思ってる!」

 

「やっぱり嫌なタイプっすね!」

 

 日菜が舌打ち混じりに言う。

 それでも手は止めない。

 キーボと入間の作業へ必要なデータを、次々に画面へ呼び出している。

 

「キーボ、三番目の補助ライン切り替えっす!」

「了解しました!」

「入間さん、そのコイル外して。今のままだと現実出力に耐えない!」

 

「言われなくても見えてんだよ!」

 

 その横で、東条が必要な工具を次々に差し出していく。

 入間が適当に置いたレンチを拾い直し、キーボの手元へ半田ごてを渡し、机の角へ寄りかかった部品箱が落ちないように押さえる。

 その動きは、まるで戦場の中にだけ存在する整然とした流れだった。

 

 ロードファイブが机の横へ回り込もうとした、その瞬間。

 赤松が前へ出る。

 

「そっちは行かせない!」

 

 真正面からぶつかるわけじゃない。

 でも、進路へ身体を入れて、一瞬でも遅らせる。

 ロードファイブが手を伸ばす。

 危ない。

 そう思ったところへ、夢野が椅子を蹴って滑り込ませた。

 

「そこじゃ、阿呆」

 

 ロードファイブの足が椅子に引っかかり、わずかに体勢を崩す。

 その瞬間、夜長が教室の端に置かれていた画材箱を蹴り飛ばした。

 中身が一斉に散る。

 色とりどりのチョークや絵具のケースが床を転がり、赤い非常灯の下で妙に派手なノイズになる。

 

「視線って、案外散るんだよねー」

 

「……くだらない」

 

 ロードファイブが低く吐き捨てる。

 だが、そのわずかな苛立ちが進行速度を鈍らせていた。

 くだらない。

 でも、その“くだらなさ”で稼いだ一秒が、今は大きい。

 

 俺は、その全部を見ていた。

 見ているしかなかった。

 前に出たい。

 体が勝手にそういう衝動を起こす。

 でも今の俺は変身できない。

 壊れたドライバーを握りしめたまま前へ出れば、足手まといになる可能性の方が高い。

 分かっている。

 分かっているからこそ、余計に苦しい。

 

「万津君」

 

 すぐ横で、日菜が低く呼ぶ。

 俺がそちらを向くと、彼女は一瞬だけ視線を上げた。

 

「今は我慢して」

 いつもの軽さを消した声だった。

「今、止まったら全部台無しっす」

 

「……分かってる」

 

 言いながら、奥歯を噛む。

 本当に分かっている。

 だからこそ、今できることをやるしかない。

 

「何をすればいい」

 

 俺がそう訊くと、日菜はほんの少しだけ目を見開いた。

 たぶん、俺が“前に出る”以外の言葉を自分から言ったのが意外だったんだろう。

 けれど次の瞬間には、もう迷わず答えた。

 

「この回路、押さえてください」

 彼女は机の上の仮組みフレームを指した。

「まだ固定が甘いっす。キーボの接続が終わるまで、そこがズレると全部やり直しになる」

 

「了解!」

 

 俺はすぐに机へ回り込み、示された箇所を押さえた。

 熱い。

 通電している。

 未完成の器が、掌の下でまだ不安定に脈打っているのが分かる。

 これが新しいドライバーになる。

 皆が今、命懸けで守っているものだ。

 

 その時、ふいに黒い影が視界の端へ滑り込んだ。

 

 ロードシックス――黒四館仄。

 

 彼女だけは、他の二人みたいに乱暴に突っ込んでこない。

 教室の騒乱の中を、まるで舞台の上を歩くみたいな足取りで進んでくる。

 そして、まっすぐ俺を見た。

 

「やっぱり、そっちにいるんだねぇ」

 仄の声は楽しそうだった。

 現実の戦場だというのに、まるで優雅なパーティの途中みたいな声音を崩さない。

「皆に守られながら、自分の新しい器ができていくのを見る気分はどう?」

 

「最低だよ」

 

「うん、そう答えると思った」

 仄は笑う。

「でも綺麗だよね。未完成で、脆くて、皆の夢が混ざってる。すごく壊し甲斐がある」

 

「お前……!」

 

「でも、本当は壊しに来たわけじゃないんだよ」

 仄は軽く首を傾げる。

「君を連れに来ただけ。教祖様の言う通り、君のためのドライバーは別にある。そっちの未完成な夢より、もっと完成された器がね」

 

「誰が行くか」

 

「まだそう言えるんだ」

 

 仄は心底嬉しそうに目を細めた。

 次の瞬間、その身体がふっと消える。

 いや、速すぎて見失っただけだ。

 ロードシックスの腕が、一直線に俺の首元を狙ってきた。

 

「万津君!」

 

 赤松の声。

 だが、その前に茶柱が横から飛び込んだ。

 

「させません!」

 

 茶柱の蹴りがロードシックスの腕を逸らす。

 完全には防げない。

 それでも軌道はずれた。

 そこへ東条が机を滑らせ、俺と仄の間に障壁みたいに差し込む。

 

「離れて!」

 

 東条の声へ反応して、俺は仮組みフレームを抱え込むように一歩下がった。

 その間に、百田とゴン太がロード・スリーを押し返し、最原がロードファイブの回り込みを読み続けている。

 教室はもう完全な戦場だった。

 だが、それでも開発机の周辺だけは、かろうじて守られている。

 

「くそっ、しつこいっすね……!」

 日菜が舌打ちしながら画面を睨む。

「キーボ、あとどれくらいっすか!」

 

「現実出力用の変換は最終段階です!」

 キーボの声は、さっきよりさらに鋭かった。

「ですが、このままでは装甲側の同期が――」

 

「だったらそこは俺様がやる!」

 入間が工具をひったくる。

「おいキーボ、そのライン固定しろ! 同期のズレはこっちで誤魔化す!」

 

「誤魔化すって言わないでください!」

 

「似たようなもんだろ!」

 

「全然違います!」

 

 言い合いながらも、二人の手は止まらない。

 配線が繋がる。

 フレームが閉じる。

 何かが、もう一段先へ進み始めているのが分かる。

 

 その時、ロードファイブが急に動きを変えた。

 正面の時間稼ぎに付き合うのをやめ、壁を蹴って一気に上へ飛ぶ。

 そこから最短で開発机へ飛び込む軌道だ。

 

「上から来る!」

 

 最原が叫ぶ。

 東条が机を引く。

 茶柱が振り返る。

 だが、一歩遅い。

 

 そこへ、百田がほとんど反射で飛び込んだ。

 

「行かせるかぁっ!」

 

 百田の身体が、空中のロードファイブへ正面からぶつかる。

 衝撃で二人まとめて床へ叩きつけられた。

 鈍い音。

 百田がうめく。

 それでも離さない。

 腕を絡め、体重をかけ、無理やりその場へ押しとどめる。

 

「百田君!」

 赤松が叫ぶ。

 

「気にすんな! まだいける!」

 

 その声は痛みに歪んでいた。

 でも、意地だけはまっすぐだった。

 

 俺は歯を食いしばる。

 皆が戦っている。

 俺のためだけじゃない。

 この新しい器を完成させるために。

 そう分かっていても、やっぱり悔しかった。

 今ここで自分だけ戦えないことが、どうしようもなく悔しい。

 

 その感情が一瞬だけ顔へ出たのかもしれない。

 仄が、それを見てひどく楽しそうに笑った。

 

「その顔、いいねぇ」

 彼女はわざとらしくため息をつく。

「やっぱり君は、前に出たいんだ。守られる側にいるの、似合わないもんね」

 

「黙れ」

 

「でも、それならなおさらおいでよ」

 仄の声が甘くなる。

「私たちの器なら、君はすぐにまた前へ出られる。こんなふうに皆へ庇われながら待ってなくていいんだよ」

 

「うるさい!」

 

 怒鳴った瞬間、仄の視線がほんの少しだけ細くなった。

 遊びの色が薄れる。

 次で本当に奪いに来る。

 そう直感した、その時だった。

 

「……終わりました」

 

 低く、だがはっきりとした声が背後から響く。

 

 全員の動きが、ほんの一瞬だけ止まる。

 視線が自然にそちらを向いた。

 

 キーボだ。

 

 彼は作業机の前に立っていた。

 開かれたフレーム。

 接続の終わった新たな基部。

 そこへ走る、見たことのない光。

 いつものキーボの姿なのに、その輪郭だけが妙に引き締まって見える。

 

「現実戦闘用への改造、完了しました」

 

 その言葉が教室へ落ちた瞬間、空気が明確に変わった。

 

 何がどう変わったのか、まだ俺には全部は分からない。

 けれど、一つだけはっきり分かる。

 今、ここに次の力が間に合った。

 皆が時間を稼いだ意味が、確かに形になった。

 

 ロードたちもそれを感じ取ったらしく、動きがわずかに止まる。

 仄の笑みが、今度は本当に愉しげなものへ変わった。

 

「……へぇ」

 

 彼女は静かに言う。

「それ、見せてくれるんだ」

 

 俺は息を呑みながら、赤い非常灯の中で新たに組み上がった器を見た。

 まだ名前も、全貌も、俺は知らない。

 けれど、これが次の段階だということだけは、今この瞬間、はっきりと分かった。

 

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