ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ 作:ボルメテウスさん
「よっ万津君!」
「んっ、この声は」
伊達さんから訓練を受けていた。
その最中で、訓練室を開けた音が聞こえた。
見つめた先には、俺の同級生にして、おそらくはこれまでにいなかっただろう超高校級の才能を持つ者がいた。
そこにいたのは、キーボ。
俺のクラスメイトであり、超高校級のロボットを持っている。
「こんな所にいたって、なんですか!?それは!?」
俺を見つけて、少し安堵したのは束の間。
すぐに俺の手元にあるエロ本を発見してしまい、思わず悲鳴のような声を上げる。
その様子を見て、伊達さんがニヤリと笑う。
「ほう……キーボ。お前は知らないのか?」
「なっ!何をですか!?」
キーボは驚きつつも、律儀に答える。
「万津くんがなぜエロ本を愛読しているかということさ」
「えっ!?」
俺は思わず吹き出してしまった。
「ちょっ伊達さん!俺は何も読んでませんよ!」
「ははは、冗談だ。だがな」
伊達さんはキーボの方を向いて話し始めた。
「万津の能力は、まさに人間の根源的な欲望を利用したものだ。人間の三大欲求——食欲、睡眠欲、性欲。そのうちの一つだ」
「えっ!?いや!ですから!違うんですよ!」
俺は必死に否定するが、伊達さんは完全に楽しんでいる。
「まあまあ、そういうわけでな。万津が活躍するには必要な要素なんだ」
「そっそうなんですか……」
キーボは微妙な表情で頷いた。明らかに納得していないようだ。
「ところでキーボ」
俺は話を変えるために尋ねた。
「入間さんが昨日言ってた改造って終わったのか?」
「ああ……そのことでしたら」
キーボは少し恥ずかしそうに答えた。
「昨晩、徹夜で行われました。プログラムの書き換えやハードウェアの一部交換などが」
「へぇ~入間さんも頑張ったんですね」
俺が感心していると。
「って、呑気に話している場合じゃありません!」
キーボが両腕を大きく広げて叫ぶ。
「絶望のビデオを見たと思われる新たな被害者が現れました!」
その瞬間、訓練室の空気が凍りついた。
「何……だって?」
俺は思わず立ち上がる。伊達さんの表情も一瞬で引き締まる。
「どこだ?場所は?」
「すぐに着いてきてください!」
キーボの瞳が赤く点滅する。緊急モードに入ったみたいだ。
「訓練の成果を試す時が来たな」
「・・・えっ、けれど、まだ俺は」
「既にお前にはその方法が手元にあるだろう」
そうして、俺の手元にあるエロ本を向ける。
けれど。
「・・・いや、正直、これ俺の趣味じゃないので」
「えっ、そうなの」