ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ 作:ボルメテウスさん
「あのナイトメアが……!?」
ガンナイトメアの出現に思わず息を呑んだ。最初に戦った悪夢が再登場するなど想定外だ。腰には俺と同じ形状のゼッツドライバーらしき装置が装着されている。
シュイン――――!!!
赤い粒子が充填された銃口が向けられる。俺が初めて倒した相手が改良されて帰ってくるとは――まるで成長物語の最終決戦だな。
『驚いたようだね万津君。これは単なるコピーではない』
通信障害のはずなのに声が直接響く。終天教団の幹部だろう。
「お前ら……俺の記憶まで利用したのか!」
叫びながらも即座に回避態勢へ。左腕を盾にして跳躍。頭上を掠める弾丸が客席を粉砕した。木材が細かな欠片になって舞い散る。
(動揺する暇はない)
そう自分に言い聞かせるのに心臓が早鐘を打つ。これは過去のトラウマそのものだ。ガンナイトメアと最初に会った時の事を。
けれど。
「もう、俺はあの時の俺じゃないぜ」
不敵な笑みを浮かべると同時。
右足が弧を描くようにステップを踏む。スパイの如く静かに、しかし正確にステージ中央へ向かう。客席の椅子を蹴り上げて盾にする。
バチチッ!
弾丸が椅子に当たり火花を散らす。その瞬間を狙って更に加速。
「来いよ! 今度は完璧に倒してやる」
挑発的な言葉と共に腰のゼッツドライバーを解放。カプセムを装填する音が響く。
「変身」『グッドモーニング! ライダー!ゼ・ゼ・ゼッツ!フィジカム!』
ブレイカムゼッツァーを取り出す。ブレイカムゼッツァーをガンモードにする。ブレイカムゼッツァーからは青く輝くエネルギー弾が放たれる。万津とガンナイトメアの銃撃戦。ガンナイトメアの銃弾の嵐を華麗に避けながらも、反撃する様子をスタイリッシュに書いてください。
「まさかお前まで銃を持ってるとはな。俺と同じ思考か?」
ブレイカムゼッツァーの銃口から青いエネルギー弾が迸る。ガンナイトメアも負けじと赤い粒子弾を発射。互いの攻撃が虚空で衝突し火花を散らす。
「あの時のリベンジだ!」
挑発の言葉と共に銃口を傾ける。狙いは精密射撃用のセンサー部位。青い光弾が一直線に飛翔する。
ガガガッ!
しかし予想以上の回避能力。ガンナイトメアの身体が不自然な角度で捻れ、弾道を躱す。
(こいつ……動きが違う)
当初のデータより格段に向上している。まるで俺の戦闘データを全て記録していたかのようだ。
「そうこなくっちゃ面白くない」
舌打ちと共に踵を返す。観客席の通路を利用した三次元戦術へ移行。跳躍しながら狙撃ポイントを探す。
スタジアム中央で逆さまに立つ。壁面を蹴り上げる動きは体操競技のよう。足裏が磁石のように壁にくっつき、全方位からの攻撃可能状態を作り出す。
パンッ!
銃声が響く。青い光弾がステージ裏へと飛んでいった。命中。
「見つけた!」
反射で位置が特定できるタイプか。ならば。
瞬時に手首を返し二射目。今度は低い軌道で水平射撃。壁沿いに這うように弾道が走る。
パンッ!
再び命中。だが今度は反撃が来る。
ドバババッ!
赤い粒子弾の銃弾が連続で飛来。体のすぐ横を通過しステージの端材を粉砕する。紙一重の回避劇。
「まだまだ甘いぜ」
冷笑混じりの声と共に天井へ飛び移る。重力の法則を無視した動きは忍者のよう。ドーム型天井の最高点から俯瞰視点を得る。
眼下ではガンナイトメアが索敵モードに入っている。赤外線のような波動が周囲を探査している。それを遮断するため息を殺し接近。
ズバッ!
光学迷彩機能付きブレイカムゼッツァーで死角から狙う。三発の連射が背部ユニットを損傷させる。電気系統のショート音が響いた。
ブレイカムゼッツァーを手元でそのまま回転させながら、真っ直ぐと構える。
その銃口は、真っ直ぐとガンナイトメアに向ける。
万津はブレイカムゼッツァーの銃口に集まるエネルギーが一点に集まっていく。
巨大な光球となっていく光弾。
その光を確認してかガンナイトメアは後退しようとするも、すでに遅い。
「ミッションコンプリート」
呟くような万津の言葉と共に。
『ブレイカムバレット!』
万津のブレイカムゼッツァーの銃口からエネルギーを纏った赤い強力な光弾が発射される。
一発の弾丸。赤いエネルギーの弾丸が発射される。
その一発の弾丸は、ガンナイトメアを飲み込んでしまう程の巨大な球体であった。
ガンナイトメアがその一発を回避しようと、動き出した途端。
「ゲームオーバーだ」
万津は冷酷な微笑みと共にブレイカムゼッツァーの引き金を引くと。
「ドガアアアンッ!!」
ガンナイトメアを飲み込むような巨大なエネルギー弾は、そのまま爆発を起こす。爆発音と同時に轟音が響き渡る。その爆発は、ガンナイトメアが立っていた場所を中心にして広範囲に及ぶ。
爆風と熱波が俺を包む。地面は振動し、崩れ落ちる瓦礫が舞い上がる。
「早く、夢野さんのナイトメアを探さないと」