ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ   作:ボルメテウスさん

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嫌悪 Part3

終天教団への疑問に思っていると、ソムニウム世界に変化。万津の前にナイトメアが現れる。今回、現れるナイトメアは道着とボクシンググローブ、剣道の面をつけた姿。百田はナイトメアに驚きを隠せない様子を見せながら、万津は構える。

 

その言葉が終わるか否かの瞬間だった。

 

ソムニウム世界の風景が歪む。道場の木床が波打つように歪み始め、竹刀袋が宙に浮いた。茶柱の世界が不安定になっている。

 

「来るぞ!」

 

俺が叫んだ刹那、闇の中から影が蠢いた。

 

眼前に現れたのは異形の武術家だった。

 

道着に袴姿。腰には鞘に収めた刀が揺れている。だが左腕だけが異様だった――漆黒のボクシンググローブを嵌めているのだ。しかも右側には剣道の面を被っており、表情は窺えない。

 

「こいつは……」

 

「ナイトメアだ!」

 

百田が驚愕の声を上げる。その顔は青ざめていた。

 

「嘘だろ……人の悪夢がこんな化け物になっちまうのかよ?」

 

「だからこそ止めなくちゃいけないんだ!」

 

俺はゼッツドライバーに触れる。

 

「こっちは任せてくれ!変身!」

 

赤と黒の装甲が身体を覆う。筋繊維を模した紋様が腕から腹部へと流れるように光る。

 

『グッドモーニング!ライダー!ゼ・ゼ・ゼ・ゼッツ!フィジカム!』

 

最後に両脚が脈動するように膨張し、鋼鉄の筋肉質なフォルムに変わる。

 

百田が息を飲む音が聞こえた。

 

「マジかよ……あの姿って……」

 

最原が淡々と補足する。

 

「あれが、万津の」

 

百田の問いに答えず、俺は跳躍した。着地と同時に道場の床が砕ける。

 

「まずは話を聞く必要がある!」

 

ナイトメアは沈黙したままだったが、左腕のグローブがわずかに動いた。

 

万津がナイトメアへと向かっていく。

 

「行くぞ!」

 

ゼッツフィジカムの筋肉が唸りを上げる。一歩踏み出すごとに床がへこむほどの脚力で跳びかかった。標的はナイトメアの胸部――剣道の面をつけた右側。

 

「チェストォォオオッ!」

 

渾身の正拳突き。超高校級の格闘家の称号は伊達じゃない。普通の相手ならこれだけで吹き飛ぶ威力だ。

 

だが――

 

スルリ

 

まるで水面に石を投げたように拳が滑る。ナイトメアは微動だにしていなかった。

 

「なっ!?」

 

次の瞬間、視界がぐるりと回る。背筋に衝撃。

 

「ぐあっ!」

 

投げられた。道場の隅に竹刀袋がまとめて積まれた場所に叩きつけられる。

 

「万津!」

 

百田の声が響く。現実世界のモニター越しにも状況は見えているらしい。

 

「くっそ……」

 

立ち上がろうとした瞬間、視界の端で何かが動いた。

 

ナイトメアの仮面の隙間を見ると、百田達は驚きを隠せなかった。

 

「おい、あのナイトメアの仮面を見ろ!」

 

「えっ!」

 

その一言に、俺達は見つめる。

 

そこに。

 

「ちゃっ茶柱さん!?」

 

今回の救助対象である茶柱が苦しそうにしているのが、見えた。

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