ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ 作:ボルメテウスさん
「何!?」
零の言葉に対して、驚きを隠せない。
それと同時に、地面が動く。
地面は、普通ならばあり得ない垂直へと変わる。
驚きを隠せない俺を余所に、そのまま重力に従う形で、俺は映画館の入り口まで落ちていく。
「今日はここまでだからね、またね」
その一言を最後に、俺は背中にぶつかる入り口のドアの衝撃と共に外へと飛び出る。
「なっなんだぁ!?」
先程の驚きを余所に、俺はそのまま外へと飛び出た。
『あぁ、ようやく繋がったっす!』
「この声、月夜野さん!」
聞こえて来たのはオペレーターである月夜野さんの声。
『さっきまでずっと連絡がなくて、心配していたっす!何が起きたんですか!?』
「正直、今でも分からない事ばかりですが」
眼前で建物の構造が次々と変わっていく。
未だに混乱するが、それでも。
「まずは、このナイトメアをなんとかする!」
そう、俺はすぐにカプセムを取り出し、そのままゼッツドライバーに装填する。
そのまま、両端を手で包むように構えを取り、左手を下に動かしてから、右手でカプセムを逆回転させる。
「変身!」『グッドモーニング! ライダー!ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!リカバリー!』
変身完了と同時に、視界が鮮やかな緑色のラインに縁取られた。胸部装甲の発光パーツは黄金色から深緑へと変わり、腹部のプロテクターには左右対称の蔓草のような曲線模様が浮かび上がっている。
これがエスプリムリカバリーか。
「お待たせしましたね月夜野さん。こっちは無事です。まあ、ちょっと変わった相手みたいですけど」
そう伝えながら、俺は瞬時にその手に持ったブレイカムゼッツァーを構える。
その形は斧を思わせる形態となっている。
同時に、近くにある物に向かって、そのまま振るう。
ブレイカムゼッツァーによる一撃によって、簡単に瓦礫は崩れる。
それを次々と崩していく。
そして。
「修復!」
その一言と共に緑色の光が周囲を照らす。それと共に瓦礫が逆再生をするように動き出した。まるで時間が逆転したかのように瓦礫が結合し、元の場所へと帰っていく。
そうして完成したのは即席の地面。それは周囲の建物をつなぎ合わせて作った不安定な舞台だ。
その舞台を渡りながら上階を目指す。
その過程で色々な場所が壊れながらも修復される。そうやって登っていく。
『・・・すごいですね』
「正直な話、ここまで出来ると思っていませんでしたよ」
俺はそう呟きながら階段を上っていく。
その際に周りを見る。
今まで登ってきた途中で様々な箇所が見えてしまっている。しかし、その都度修復を行って安全圏を作る。
その繰り返しをしながら行くしかない。