ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ   作:ボルメテウスさん

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教祖 Part6

「さて、これからどうするべきか」

 

それと共に俺は改めて、周囲の状況を確認する。

 

先程の零の言葉を聞く限りでも、この建物自体がナイトメアである事はすぐに分かる。

 

『どっどうするっすか!?ここが建物自体がナイトメアだとしたら、脱出は不可能に近いっすよ!!』

 

通信越しに聞こえる月夜野さんの声。それと共に周囲に存在している物全てが襲いかかってくる。

 

瓦礫やガラスなど様々な物が襲いかかってくる。

 

だが。

 

「これでいいのか」

 

そう呟きながら周囲の物を壊しながら進んでいく。

 

もちろんただの破壊行為ではない。周囲の物を壊した後には必ず修復を行い安定した足場を作っておく。

 

「とりあえず月夜野さん」

 

『はい!?』

 

「一度、俺は地上に戻ります。ここでは何をやっても埒があきませんので」

 

『分かりましたっす!でも本当に気をつけてくださいね!この状況、かなりまずいですから!』

 

「了解しました」

 

そう答えた俺は階段を降り始める。

 

一歩一歩慎重に進んでいく。

 

その度に何かが迫ってくる。

 

『・・・万津くん』

 

「はい?」

 

『これから何をするつもりですか?』

 

その言葉に対して俺は苦笑いを浮かべながら答える。

 

「・・・勿論ですよ」

 

そう答えながら、俺はすぐにその手にあるカプセムを取り出す。

 

「奴は、その建物の構造が明らかに可笑しくした。ならば」

 

この情況を打開出来る方法として、そのカプセムをゼッツドライバーに装填する。

 

「これを使う」『グッドモーニング! ライダー!ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!オーダー!』

 

同時に新たな姿、エスプリムオーダーへと変身する。

 

「さて……始めるか」

 

呟きと共に拳を握りしめた瞬間───風が変わった。

 

左腕に巻かれた【風紀】の腕章が鈍く光る。

 

眼前の天井が激しく波打ち始めた。本来なら垂直に立つべき建築材が粘土細工のように歪んでいる。明らかに物理法則を無視した形状変化。まさに〝秩序破壊〟の現場だ。

 

それと共に、左腕の腕章が発光し、エスプリムオーダーの特殊機能が発動した証拠だ。

 

「なるほどな……どうやらこの建物は既に狂ってるようだ」

 

天井の亀裂が見える。

 

『これは一体』

 

「この建物は、自分自身の構造を無理矢理に変えて、俺に攻撃をしてきた。それはつまり風紀を乱しているからな」

 

『それって、つまりは』

 

「あぁ。そういうことだ」

 

俺は即座に構える。

 

「この建物自体が風紀を乱している以上は粛清対象だ」

 

俺は建物内の無秩序空間を冷静に分析する。梁の連結は不規則。窓枠は斜めにずれている。壁紙の貼り方も乱雑だ。これらはすべて建築基準法違反と見なされる。法律という秩序からの逸脱。まさに裁くべき標的。

 

「俺が裁く!」

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