ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ 作:ボルメテウスさん
「・・・なるほど、教祖が言っていた面白い人間ってのはてめぇの事か」
バイクに乗りながら、こちらを睨む。
見た目は華奢に見えるが、眼帯をしていない方の瞳から感じる殺気に対して、俺は身構える。
「そういうお前は終天教団の」
「伏蝶まんじだ、まぁてめぇをぶっ殺すから関係ないがな」
それと共にまんじはその手に持つバイクのハンドルを強く握り、バイクはそのままこちらに向ける。
「そうかよ、けれど、俺はこれから友達を助けなきゃいけないんだ。邪魔をするんだったら」
俺がそう言うとまんじはその言葉に対して。
「・・・友達ねぇ」
すると、まんじは心底呆れた表情で俺を見つめる。
「なんだ」
「別に、ただ哀れだと思ってな」
「なんだと」
その一言に、俺は思わず睨む。
「教祖が気に入っている人間だから、ここで忠告しておくぜ。この男に救う価値なんてないぜ」
「全ての人間を殺そうとしているお前達の言葉を信じるとでも」
その言葉と共に、既に俺はゼッツドライバーにカプセムをセットする。
「I'm on it……変身!!」『グッドモーニング! ライダー!ゼ・ゼ・ゼッツ!インパクト!』
その音声が鳴り、俺はそのまま変身を完了する。
それを見届けると。
「なるほど、それがゼッツか」
まんじは、そう言いながらも、決してバイクのハンドルを離すことはしなかった。
その間にも、どんどん近づく距離。
まんじが乗るバイクは徐々に加速していく。
「それにしても」
俺は、このバイクを確かめる。
「まさかのバイクってのはね」
俺はこのバイクが生物なのか、それともただの物体なのか分からないがそれでも前に突き進む。
「面白ぇ」
それに呼応するように、まんじはバイクの速度を上げる。
「はっ!」
そう言いながらも、俺は後ろに下がっていく。
それと同時にバイクは俺の目の前に来た。
「今だ!」
まんじは、そう言ってバイクから飛び降りる。
「なっ!」
それに驚くと同時にそのまま体当たりをしてきた。
「ぐっ!」
俺は体を捻らせるがまんじの方が体重が重いので吹き飛ばされてしまう。
そのまま倒れる前に受け身をとり地面を転がる。
「教祖のお気に入りという事で、教えてやるよ!てめぇの友達だと言う真宮寺の真実をな」そして俺はその言葉に。
「真実?」
「あぁ、こいつはな、自分の姉貴と友達する資格があるかどうかを確かめる為に殺人を繰り返してきた狂人だよ。なんせ相応しいと認められた人間以外は要らないらしいからな」
その言葉は、俺にとって衝撃的な事だった。
そして同時に怒りが込み上げてくる。
「ふざけるな」
「あぁ?」
「そんな理由で」
「そうだぜ。てめぇの友達はそうやって今まで人を殺してきたんだ」