ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ 作:ボルメテウスさん
「ふぅ」
俺は、すぐにゼッツドライバーにインパクトカプセムを装填し、ゆっくりと構える。
「変身」『ゼ・ゼ・ゼッツ!インパクト!』
インパクトカプセムを装填したゼッツドライバーを装着すると共に、俺は構える。
俺は同時に駆け出す。
まずは巨漢のナイトメア。
その太い脚を全力で蹴り抜く。
鈍い金属音と共に鋼鉄の脚が歪む。
同時に空中の踊り子が舞うように接近してきたので
横蹴りを一閃。華奢な身体が吹き飛ぶ。
しかし次の瞬間には巨漢が突進して来たので
肘打ちで迎撃。
「二人がかりとは卑怯だな」
俺が皮肉混じりに言うと、踊り子が嘲笑する。
「貴様如きに何ができる」
「なら試してみるか?」
ゼッツの右脚に渾身の力を溜め込み……
巨漢の側頭部を蹴り抜く。
同時に左掌底で踊り子を弾き飛ばした。
鋼鉄と踊り子の身体が衝突し粉塵が舞い上がる。
その隙に距離を取る俺の口元に小さな笑みが浮かぶ。
「こんな程度で終わると思うなよ」
それと共に、俺は飛び蹴りで鋼鉄を粉砕する。
だが着地地点で待ち構えていた踊り子が剣舞のような連撃を浴びせて来た。
ブレイカムゼッツァーで辛うじて受け流すが数発がゼッツの装甲を掠める。
「甘いねぇ!」
テコが観客席のような場所から野次を飛ばして来るが無視だ。
「クソッ……」
一旦離脱して呼吸を整えようとするも踊り子の剣戟が雨のように降り注ぐ。
回避が限界を超えた時だった。
背後に気配を感じ咄嗟に転がり込んだ。
寸前まで俺がいた場所に巨漢の拳が炸裂しクレーターが出来上がる。
内心焦燥感を覚えながらも諦めずに再びブレイカムゼッツァーを構える。
だが、ナイトメアを見つけると、決して共闘している訳ではない。互いに競い合うように争っているのだ。
「邪魔をするな!」
鋼鉄が叫ぶ。
「お前こそ……私の獲物を横取りするつもり?」
踊り子が冷笑する。
そのやりとりを聞き流しながら俺は考える。
ナイトメアどもが互いを牽制している今こそ好機だ。
ゼッツの手がブレイカムゼッツァーを握り直す。
まずは鋼鉄のナイトメアに狙いを定める。
腰の回転とともに重厚な袈裟切りを叩き込む。
硬質な肌が裂け内部から紫電が迸る。
しかし反撃とばかりに繰り出される巨大な腕を受け止めた時
今度は踊り子の連撃が始まった。
ブレイカムゼッツァーで捌こうとするも
隙間を縫って放たれた蹴りが胸甲を抉る。
「痛ぇッ!」
思わず呻きながらも倒れない。
ナイトメアどもの争いは続く。
巨漢が踊り子を踏みつけようとするが紙一重で避けられ代わりに刀の一閃を受ける。
その隙を突いてブレイカムゼッツァーの峰で巨漢の足首を打ち砕く。
そして間髪入れず踊り子の懐へ潜り込む。
「喰らいやがれ!」
加速をつけた膝蹴りを鳩尾へ叩き込む。
短い悲鳴と共に仰け反ったところへ追撃の水平チョップ。
だが次の瞬間には反転した踊り子の刀が喉元に迫る。
慌てて屈み避けると同時に下段からの逆袈裟切りで脹脛を切断。
悲鳴が上がり体制が崩れたところへゼッツの回し蹴り。
巨漢への牽制も忘れず肘打ちで牽制しておく。
「やるねぇ」
観客席からテコが愉快そうな声をかけてくるが無視だ。
ブレイカムゼッツァーを油断なく構えなおし睨みを利かせる。
視界の端では巨漢が苛立ちに任せ床を叩き割っていた。
「・・・やっぱり、とんでもないね。確かにこれまで何度も勝ってきただけはあるね」
そう、眼前にいる2人へと眼を向けていたからこそ、気づかなかった。
「だからこそ、その力、僕達も必要になる」
その一言と共に、テコは懐に隠していた物。
ゼッツドライバーに似た白銀のベルトとカプセムの存在に。