ダンガンロンパZ 希望のライダーと悪夢のビデオ   作:ボルメテウスさん

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罠 Part6

鋼鉄の巨漢が轟音を立てて突進してくる。鈍器のような拳が唸りを上げて迫る。同時になめらかな軌道で踊り子が側面から旋回している。挟撃は明白だ。

 

「さて、見せようか」

 

低い声でつぶやくと。

 

ズズズ……!

 

紫の光が奔流となり全身を駆け巡る。次の瞬間、体が急速に縮小を始める。

 

視界が膨張し、巨漢の拳が天井のように見えた。

 

ブレイカムゼッツァーはの大きさは変わらず。

 

「小賢しい真似を!」

 

巨漢の拳が空を切る。同時に踊り子の刀が空間を薙ぐ――その切っ先が通過する刹那、縮小化したまま踊り子の足元に滑り込む。わずかに跳躍して巨漢の拳と交錯する軌道へ導く。

 

ギャキンッ!

 

金属同士が激突する不協和音。巨漢の拳が踊り子の刀に激突し、両者がバランスを崩す。

 

「愚かな……!」

 

「これでおあいこだな」

 

再び紫の光がほとばしり、元のサイズに戻る。ブレイカムゼッツァーを構え直すと同時に巨漢へ突進。

 

「喰らえ!」

 

蹴りが命中。同時に縮小化を駆使し踊り子の剣戟を掻い潜る。

 

「逃がさない!」

 

踊り子が高速で旋回するが、次の瞬間俺は踊り子の足元に縮小化。その背後へとすり抜ける。

 

振り向きざまの巨漢が踊り子へ誤って一撃――鈍い金属音。

 

「くそッ……!」

 

怒号が響くなかブレイカムゼッツァーを突き立てる。

 

サイズを変幻自在に操ることで空間そのものを欺くのだ。

 

「希望か絶望か――踊らされてるのはどっちだ?」

 

縮小したまま紫光を纏い、敵の死角へ滑り込む。ブレイカムゼッツァーの柄に新たなカプセムを装填する音が軋む。

 

『トランスフォーム!』

 

武器が歪み始めた。

 

「貴様如きに何ができる……!」

 

踊り子が絶叫し剣を振り回すが、縮小した俺の体躯を捉えきれず空を切る。一方巨漢が咆哮と共に鉄槌を叩きつける。

 

ピクッ

 

危険感知が脊椎を這う。反射的にブレイカムゼッツァー。鉄塊が紙一重で頭上を通過する。

 

ゴシャァン!

 

床が砕け砂埃が舞う。視界不良の中、縮小を解除しながらブレイカムゼッツァーで一閃。

 

「ッ!」

 

巨漢の膝が沈む。踊り子の足が巻き添えを喰らってバランスを崩す。その瞬間を見逃さない。

 

縮小を発動。ブレイカムゼッツァーを最小サイズで操り踊り子の手首へ打撃。

 

「ぐっ……!」

 

剣が転がる。その隙にブレイカムゼッツァーを大型ハンマーへ変形させて叩きつける。

 

ギャシャアッ!

 

鋼鉄が軋む音が響く。巨漢が苦悶の声を上げる。

 

「踊れよ」

 

低く囁くと再度縮小を解除。踊り子が慌てて拾おうとする剣を奪う。

 

「さて、どうする?」

 

巨大なハンマーを振り回しつつ挑発する。両者は連携どころか仲間を援護できない。パラダイムワンダーの縮小能力とブレイカムゼッツァーの変形術はまさに相性抜群だ。

 

だが慢心は禁物。敵も愚かじゃない。

 

「覚悟はできているんだろうなぁ!?」

 

巨漢が怒涛の突進を見せる。ブレイカムゼッツァーを槍へ変形させて迎撃――

 

ズドンッ!

 

石突きが脇腹を穿つ。動きを鈍らせたところで踊り子の剣撃が迫る。

 

瞬間的に縮小。

 

刃が通り過ぎる隙間を縫う。再び変形させたブレイカムゼッツァーで踊り子の膝を砕く。

 

「痛っ……!」

 

悲鳴が漏れる。縮小解除と共に鎌モードで胴体を薙ぎ払う。

 

「決着だぜ」

 

ゼッツドライバーを鳴らす。

 

『パラダイム!』

 

カプセムを回転――

 

『バニッシュ!』

 

パープルの閃光と共に高速旋回。

 

『ゼ!ゼ!ゼッツ!』

 

ドライバーが嘶く。

 

『パラダイムパニッシュ!』

 

紫光が弧を描いて、踊り子のナイトメアを倒す事に成功する。

 

「さて、次はお前だ」

 

そう、もう一体のナイトメアを睨む。

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