神のお告げですよ皆さん! 〜我が青春は神と共に〜 作:ウズベ
地味にスレが続くにつれてこの子の交友関係どうなってるんだ問題がありますがね。
その日、対策委員会は指名手配犯の確保をするべく調査をしていた。
「シロコ先輩、そっちはどう?」
セリカが無線で連絡を取る。シロコはホシノと行動を共にしていた。
「ダメこっちにはいない。アヤネ、そっちは?」
アヤネにはノノミが護衛として周辺を見渡していた。
「ダメですね、見つかりません。すでに逃げられてるかも」
「そうだ、ニキちゃ〜ん。占いで探せる〜?神のお告げ、お願い」
ホシノが無線で呼びかける。
「少々お待ちを」
セリカの横で詠唱し、占いを済ませたニキは走り出した。
「こっちです!」
「ちょっとニキ!? アヤネちゃん、ニキの進む方向で探せない?」
「え、うん。やってみるね」
ドローンを飛ばして周辺の探索を行うアヤネ、探している指名手配犯の姿をすぐに発見するのだった。
「間違いありません!この場所です!!」
ニキたちが現場に向かう頃にはすでにホシノとシロコのペアが発見し、確保していた。
「ん、みんな遅かったね」
「確保早っ!」
そのまま指名手配犯を通報して、ヴァルキューレ本部に向かった。
「ご協力感謝いたします。つきましては〜」
指名手配犯の確保は対策委員会の活動のひとつだ。事務員の説明にはアヤネとセリカが担当していた。
「あーもう、ダルゥ…」
「ほらフブキ!行きますよ!」
たまたま近くを通っていたヴァルキューレの生徒をニキが目で追っていた。
「どうしたのニキ?」
「いえ…」
ホシノが帰って来てから、アビドスも以前のような日常が戻りつつあった。だが依然として借金が残っていたのとカイザーの暗躍は続いていた。
その日の夜、ニキの元に神のお告げが届いた。
「そうだ、ゲヘナに行こう… なんで?」
突然のお告げに戸惑いつつもゲヘナに向かうニキだった。
「そう言えば…」
ニキの脳裏に浮かんでいたのはゲヘナとトリニティの不可侵条約__エデン条約だった。
「風紀委員がアビドスに攻めて来たのもアレが関係してたけど、どうなってるんでしょうか? 一応、アルさんもここの生徒と聞いてましたができればお会いしたいですね」
街中を歩いていたニキだったが…
「きゃあああ!!」 「に、にげろぉおおお」
突如逃げ惑う住民の姿に戸惑いを抱いていた。
「い、一体何が…!?」
振り向くとそこには毒々しい見た目の怪物が街中をゆっくりと這い回っていた。
「な、何ですかアレは!?」
ニキの声に気づいたのか怪物が触手を伸ばして襲いかかって来た。
「うわっ!」
触手に弾き飛ばされたニキだったが、彼女を守るかのように2つの影が割って入った。
「やめてパンちゃん!」
「危ないわよジュリ! あなたの方も大丈夫?」
「はい何とか… いてて」
2人に助け起こされたニキはその場から離脱するがパンちゃんが執拗に追いかけて来ていた。
「あの、アレを知ってるんですか?とても親しげに話してましたけど…」
「話は後!危ないからここから逃げましょう!!」
もう1人の生徒がニキの手を引いて離脱する。
風紀委員会も駆けつけはしたのだが、明確なダメージが与えられずにいた。
「えぇい!神のお告げです、ここは私が!」
「危ないですよ!?」
「これでもくらいなさい!!」
ジュリと呼ばれた生徒が止めようとするものの、ニキの一発がパンちゃんに命中した。するとパンちゃんの体はいとも容易く崩壊したのだった。
「や、やった!」
「これも神の賜物。あぁ、偉大なる神よ、お力をいただきありがとうございました」
太陽に向けて祈りを捧げるニキの後ろにいた2人の生徒たちは目を丸くしていた。
「すみません、少しお話よろしいでしょうか?」
「そ、そんなぁ…!」
ニキは風紀委員会に連れられて、尋問されていた。
「わ、私!偶然巻き込まれたんです!」
「嘘つけ!うちの生徒と何で一緒にいた?」
「それは…」
「失礼します」
するとその場に誰か入っていた。
「あなたは…!」
「ち、チナツさーん!助けてくださーい〜!」
チナツが説明したことで、事なきを得たニキ。尋問が終わるとそのまま先ほど出会った2人と談笑していた。
「ッ、美味しい〜!!」
頬がとろけるかのような感覚を得たニキの表情を見て、2人が表情を輝かせる。
「ほんと!?嬉しい!!」
「自己紹介がまだでしたね。私はゲヘナの給食部に所属している牛牧ジュリって言います。こちらは愛清フウカ先輩です」
「久城ニキと申します。アビドスから遊びに来まして」
「あら、他の学校の子だったのね!」
そのまま話を続け、2人と別れたニキは帰宅の途に着こうとしたが…
「しまった、ここがどこかわからない!」
風紀委員会に校舎に連れられていたため、今自分がどこにいるのかわかっていなかった。
「参りました…」
途方に暮れてると後ろから朗らかな声が聞こえて来た。
「ねぇねぇ、何してるの?」
金髪で小柄の少女が尋ねて来た。
(こんな幼い子がゲヘナに?どういうことなんでしょう?)
「あぁ、迷子になってしまいましてね」
「それじゃあイブキが案内するね!」
イブキに連れられて校舎を案内されたニキ、道中特に声をかけられることもなく無事に正門までやって来た。
「あー楽しかった!」
「えぇ、楽しかったです」
「ねぇ、ニキさんは何が得意なの?イブキはね、計算が得意なんだよ〜」
(計算… 足し算引き算くらいですかねえ)
「私は占いが得意なんですよ」
「すっご〜い!イブキを占って〜」
イブキが占いを強請る中、優しく彼女の頭を撫でたニキは詠唱を唱える。
見えて来たのは以前ヒフミに教えてもらったペロロらしきものを手にして喜ぶイブキの姿だった。
「神のお告げですよ、イブキちゃん。ペロロ様はご存知ですか?」
「うん!ペロロ様、好き!!」
「近々、イブキちゃんのところに新しいペロロ様が来ますよ」
「ほんと〜?やった〜!!」
ニキの占いでイブキが喜びと共に飛び跳ねる。すると近くに赤髪の生徒が通りかかる。
「イブキ!」
「あー!イロハ先輩だ〜 ニキさん、バイバーイ」
イブキが手を振って、イロハと一緒に校舎に戻って行った。
「さようなら〜」
るんるん気分なイブキに反してイロハは少し動揺していた。
「イブキ、あの人は誰です?」
「ええっとね、迷子になってるから案内してあげたんだ!ニキさんって言って、占いが大好きな優しいお姉さんなんだよ〜」
(あの人… 確かアビドスの?なぜこんな場所に?)
「…そうですか、偉いですよイブキ」
「えへへ」
無垢な笑みを浮かべるイブキに反してイロハは警戒の眼差しを向けていたがニキはそれに気づかなかった。
(ゲヘナにも色々な方がいましたが、神はなぜ私をここに?)
疑問を抱きながら帰宅し、迎えた翌日のこと…
「ついに…!私たちの苦労が身を結びました!!」
なんと対策委員会で大型備品としてヘリが手に入ったのだ。今まで貯金して得たお金を使っての購入だったのかいつに無くアヤネのテンションが高かった。
「素晴らしいです、アヤネちゃん!これぞ太陽神の恵み!もっと信仰せよとのお言葉なのですね!?」
高揚するニキに対してホシノが苦笑いを浮かべる。
「それは違うと思うなぁ、あははは」
「そ、そんなぁ!?」
アヤネちゃんの発言に軽くショックを受けるニキ。その時である。セリカが勢いよく扉を開けた。
「大変よ!福引でいいもの当てちゃった!!」
息を切らしたセリカの一言は対策委員会に束の間の平穏をもたらすのだろうか?
To Be Continud...
次回予告
海への誘い!しかし…
ニキ「アヤネちゃんによくないことが… どうにかした方が」
シロコ「ニキ、みんなで海に行く準備をするよ」
ニキ「は、はい!」
ホシノ「うへ〜 みんなで海か〜」
ニキ「やっぱり言った方が…」
セリカ「水着もそうだし、遊びに行くものも必要よね!」
ノノミ「次回、海に行こう」
ニキ「しかし話すにしても… あぁっ!か、神のお告げですよぉ〜!!」