神のお告げですよ皆さん! 〜我が青春は神と共に〜   作:ウズベ

11 / 28
スズミ、2着目おめでとう

そんな中で偶然出番もちょっとだけあります



お告げ11 海に行こう

 

 

 セリカが突如、福引で南の島のリゾートホテルへのチケットを当てたのだ。

 

「凄いですね〜」

 

 そんな中、ニキは不安だった。

 

(海…… ホテル?)

 

 以前ニキは仲間達に待つ最悪の未来を見ていた。そこではアヤネは布団から出られなくなっていたのだ。

 

「ここは私の秘密基地……」

 

(このまま海に行ってしまうと…… 最悪の未来が来てしまうのでは!?)

 

 不安を抱くニキの目に止まったのは皆が海を心待ちにする姿だった。ニキに不安がよぎる。

 

「どうすれば……!」

 

 ひとまず数日後に海に行く準備をすることを決めた対策委員会だった。

 

「神に相談しよう……」

 

 ニキが神のお告げをいただこうと詠唱したが……

 

「普通に楽しめ」

 

「神よ! 良いのですか!?」

 

 お告げに困惑しつつも、皆と一緒に海の準備を始めるのだった。

 

 

 ここはキヴォトスの中でも有数のショッピングモール。昼間だが多くの生徒が出入りしている。

 

「それじゃあ、行きましょうか」

 

「広いから全部は行けそうにないわね〜」

 

 セリカが辺りを見回す。ここには、様々な学校の生徒たちが遊びに来ていた。

 

「私とアヤネちゃん、シロコ先輩にニキは向こうで遊ぶものを探してるわね」

 

「それじゃあ私はホシノ先輩と一緒に水着を選んでますね〜」

 

 水着はノノミが選ぶと事前にみんなに連絡されていた。

 

 早速売り場に来ると、シロコが釣竿を真っ先に手にしていた。

 

「ん!」

 

 満足げな表情を浮かべていたシロコの横でニキはシュノーケリングのセットを確認した。

 

「アヤネちゃん、これなんてどうでしょう?」

 

 セットを指差したニキの横で値札をジッと見つめていた。

 

「うーん…… もし、向こうでレンタルできるんなら格安で済みそうな気がするけど……」

 

「アヤネちゃん、神のお告げです。買いましょう。神はこの海を楽しみなさいと言っています」

 

 食い入るように説得すっと、アヤネも折れたのか購入を決意した。ただし、ノノミとホシノにはモモトークを使って購入するかどうかを確認することになった。

 

「ねえねえアヤネちゃん、これはどう!?」

 

 セリカが浮き輪をアヤネに見せた。その様子を見てニキが目を細めていた。

 

(アヤネちゃん、きっとこのままじゃ布団から出られなくなって最悪の未来が来る。何としてもそれだけは阻止しないと!みんなが…)

 

「相変わらず騒がしいわね」

 

 声のした方を向くと、ヒナたち風紀委員会がいた。

 

「やぁ」 「ご無沙汰してます」

 

「あっ、チナツさん! こないだはありがとうございます……」

 

「なに? なんかあったの?」

 

「いえ、気にしないでください!」

 

 チナツの横でシロコたちが話していた。どうやら彼女たちは管轄外のこの場所にもゲヘナの生徒が多く来ているためパトロールに来ていたそうだ。

 

「どうです? ここで会ったのも何かの縁。みなさんに神の教えでも……「それは結構よ」」

 

「そういえば、小鳥遊ホシノは?」

 

「ええっと、今は別行動で水着を買いに行ってます」

 

「むっ…… であれば水着を「黙ってアコ」」

 

 下心が見え透いていたアコを一言でヒナが黙らせた。すると、風紀委員会の無線から“美食研究会"が揉め事を起こしているのが分かった。

 

「それじゃあ私たちは行くわね。それから久城ニキ。ゲヘナの生徒会__万魔殿からの伝言よ」

 

「へ?」

 

「イブキちゃんとこれからも仲良くしろ、ですって」

 

ヒナがため息混じりに話すが、ニキには全く覚えがなかった。

 

「は、はぁ……?」

 

「ニキ、あんた一体ゲヘナで何をしたのよ!」

 

「い、いえ!状況がさっぱり……」

 

 風紀委員会と別れてか、程なくしてショッピングモール内の警備ロボが暴れ出したのだ。

 

「ちょっと、何よこれ!」

 

セリカたちも買ってきたものを守りながらロボの銃撃を回避するが所々から悲鳴が聞こえていた。

 

「ノノミとホシノ先輩を探そう!」

 

「みんなで散らばって探しましょうか?」

 

「それが良いね!」

 

 ニキの提案で散らばって2人を探しに行くことになった。

 

「無事だと良いんですが……!」

 

 急いで2人を探し回るが、見つからなかった。

 

 するとニキが逃げ回る4人組を見つけた。

 

「なんだ?あの4人は…!?」

 

 その4人は風紀委員会の生徒に追われていた。

 

「まさか!」

 

 慌てて彼女たちを追いかけたニキはプライム・フォーチュンで攻撃する。

 

「お待ちなさい!」

 

「あら、どなたですの?」

 

 美食研究会のリーダー__黒舘ハルナが尋ねる。

 

「あなたたちですね? ここをこんな目に合わせたのは!」

 

「あら? 風紀委員会でもない子が、襲ってきちゃいましたね〜」

 

 鰐淵アカリが余裕の笑みを向ける。

 

「ああもう最悪〜!」

 

「どうするの?」

 

 同じく赤司ジュンコと獅子堂イズミも警戒の眼差しを浮かべていた。

 

「あらあら、物騒ですわね。私たちも逃げてきたのですよ?」

 

「問答無用! 神のお告げです!!」

 

 有無を言わせず先制攻撃をかけたが、逃げられてしまう。しかもそれに気づいたロボットがニキを取り囲んでしまった。

 

「しまった……!」

 

 武器を構えようとするニキだったがロボットの小回りが効く上に周囲への被害が原因で、手出しできずにいた。

 

「きゃっ!」

 

 ロボたちの攻撃を受け、ニキが膝をつく。

 

「大丈夫? ニキちゃん!」

 

 すると水着を着たホシノが颯爽と現場に現れた。

 

「ホシノ先輩!?」

 

「いやぁ〜 試着してる時に来ちゃってさ〜 あはは」

 

「ホシノさーん」

 

 すると背後にはニキの知らない生徒がいた。

 

「百鬼夜行の子達だよ。それよりニキちゃんは大丈夫?」

 

「な、なんとか……」

 

「今はアヤネちゃんがいないから敵のリーダーをニキちゃんの占いで探してくれる?」

 

「分かりました!」

 

 早速占いを始めるがすばしっこく動くロボットにより集中力が削がれていた。

 

「そうはさせません!」

 

 百鬼夜行の河和シズコがロボットたちを撃破していく。

 

「大丈夫ですよ! 遠慮なく、やっちゃってください!!」

 

「……はい!」

 

 シズコたちの助けを得たニキは占いを成功させた。

 

「そこです!」

 

「オッケー!」

 

 ホシノがリーダー格と思われるロボットを撃ち抜き、この騒動は終わった。

 

「ほんと、災難だったわね」

 

「でもこれでみんなの水着も買えました〜 楽しみですね!」

 

 リゾートまであと4日になった。

 

 

 翌日、気分転換としてテレビでやっていたスイーツ屋さんのスイーツに目が入っていた。

 

「…… 行ってみますか」

 

 場所はゲヘナにあった。

 

「ふぅ…… つきました」

 

 お店の前に来たニキが入ろうとしたその瞬間、いきなり店が爆破された。

 

「な、何ですか!?」

 

 戸惑う彼女だったが、その主が程なく目の前に現れた。

 

「あれは……!」

 

「ふぅ、それでは退散しますか!」

 

「待ちなさい!」

 

 ニキが呼び止める。

 

「あら、この間のお嬢さんではありませんか」

 

「あぁ! この前の!!」

 

 爆破の音を聞いて人々が逃げ回り、遠くからは風紀委員会の車両と思わしきもののサイレンが響いていた。

 

「スイーツの恨み!」

 

「あらら、どうやら怒らせてしまったみたいですね」

 

 ハルナが含み笑いを浮かべる。

 

「神のお告げです。あなたがたをここで突き出しなさい、とねぇ!!」

 

「やる気満々みたいですね。でも、負けませんよ」

 

 ハルナたちも武器を構える。

 

「喰らいなさい、太陽神の怒りを!!」

 

 ニキから放たれた一発は当たりどころが良かったのか、一撃で4人を吹き飛ばしたのだった。

 

 吹き飛ばされた4人は地面に勢いよく激突した。当たりどころが良かったのか全員気絶している。

 

「や、やりますわね……」

 

「そこまで……だ?」

 

 ゲヘナの風紀委員会の生徒が駆けつけた。

 

「風紀委員会さん、犯人はこの人たちです!」

 

「え? と、取り敢えずご協力感謝いたします」

 

 風紀委員会たちの手でハルナたち美食研究会は連れて行かれた。

 

「…… どうしましょう?」

 

 ゲヘナから逃げるようにトリニティにやってきたニキはお茶をしようとしていたが、物価の違いに尻込みしていた。

 

「こ、ここまで高いのですか…… 恐るべし、トリニティ」

 

(恐らくこういうのはノノミ先輩だったら……)

 

 ノノミが普段ゴールドカードで爆買いしている光景に思いを馳せていた。

 

(そういえば、ヒフミさんもトリニティ生でしたね。こないだ先生から聞きましたが、変わったお名前の部活に入ったと聞きます。近頃は何をしてるんでしょう? 

 

 まあそれと関係がなくても、あの件についてそろそろ話してもいいかもしれませんね)

 

「うん?」

 

 街中を歩いているとニキと同じくらいに体格の少女が路地裏に入っていくのが目に見えた。

 

(あれは……?)

 

 その少女のことなど知らなかった。しかし、ニキは何故かその少女の後を追いかけていた。

 

 彼女の後をつけるニキだったが、途端に姿を見失ってしまった。

 

「お、おかしいですねぇ…… 一体どこに?」

 

 すると頭上から人影が。咄嗟の攻撃に何とか対応できたニキは武器を構える。

 

「何者ですか!?」

 

 その人物が放つ威圧感に気圧され、ニキは接近を許し組み付かれてしまう。

 

「ぐっ……! ぐぬぬぬ……」

 

「そこまでです!」

 

 すると路地裏の入り口から何かが投げ込まれた。

 

「え?」

 

 ニキの視界と聴覚が眩しい光と音により狂わされた。

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

 気がつくと、ニキを襲ってきた少女は現場から離脱していた。

 

「な、何が起こったんですか!?」

 

「あなたを襲っていた子なら逃げましたよ」

 

 白髪の生徒が、ニキを助け起こす。

 

「大丈夫ですか? 良ければ、救護騎士団の方を呼びますが……」

 

「い、いえいえ。大丈夫です! それよりも、助けていただきありがとうございました。ええっと…… どちら様です?」

 

「トリニティ自警団所属、守月スズミです」

 

「スズミさんですね。あの、さっきの方について何かご存知ですか? 

 

 ガスマスクをつけたあの矢鱈強い子を」

 

「恐らく……」

 

 沈みが口ごもる。

 

「氷の魔女__白洲アズサですね」

 

「あんな怖い方が一緒とはね。うん? 待てよ、アズサ?」

 

「どうかしました?」

 

「い、いえ。とにかく、ありがとうございました!」

 

「大したことはしていません。では、パトロールに戻りますので」

 

 スズミと別れたニキはそのまま帰宅の途についた。

 

(アズサ…… アズサ?)

 

 名前が引っかかっていたニキは帰宅して就寝しようとした瞬間、ハッと飛び起きた。

 

「アズサ……!」

 

 思い出したその名前にニキが震える。

 

「まさか…… あの光景は本当だったのか!?」

 

 To Be Continud.

 




次回予告

ついに来た海!しかし…

セリカ「何でいきなり墜落すんのよ!?」

アヤネ「うぅ… 完全に予想外です」

そして迫る危機、危機、危機そして時々リラックス!?

ニキ「次回、海に来た 

 神のお告げですよ皆さん!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。