神のお告げですよ皆さん! 〜我が青春は神と共に〜 作:ウズベ
伏線回収(?)もしつつエデン条約編に向かっていきます。どう言うふうに中心人物たちと絡むのかはお楽しみに。
一応この辺はスレのPart3あたりになります
キャンプファイヤーを済ませ、皆はホテルに戻っていた。
「なんなのよあのお告げは」
「神は言っているのです。やりたいことにチャレンジしなさい、と」
セリカがニキの聞いたお告げに苦言を呈していたがニキは気にせず得意げな表情で解説していた。
「それじゃあ明日も楽しんじゃいましょうね〜」
「「さんせーい!!」」
翌日__
「あれアヤネちゃんは?」
「それがまだ。先生が見に行ってるけど……」
「なんですって!?」
ニキが血相を変える。
(布団から出られないアヤネちゃん!? まさか、まさかあの最悪な未来が!!)
駆け出すニキはアヤネの部屋に。
「アヤネちゃん!」
ドアを開けるとすでに先生がいた。
「ニキ?」
「先生、アヤネちゃんは…… アヤネちゃんは大丈夫ですか!?」
鬼気迫る表情を浮かべていたニキだが……
「ん…… まだ待って」
布団からアヤネの寝ぼけた声が聞こえる。
「ん?」
「今日は絶対に外に出ないから……! 諦めて」
聞き覚えのある光景に動揺していたが、実際に見たものと異なっていた。
「ここは私の秘密基地」
「あ、アヤネ? 大丈夫かい?」
「アヤネちゃん! しっかりしてください!!」
戸惑う先生を他所目に勢いよくニキがアヤネの布団を剥がす。
「全く、ちょっとは人の言うことを……!」
布団を剥がされたことでアヤネが目を覚ます。
「アヤネちゃぁん…… 無事でよかったです!」
ニキが勢いよく抱きつく。
「神が警告していた未来を越えられました……! 良かった、良かった!!」
「え? にき、ちゃんに…… 先生!?」
アヤネも顔を真っ赤にしていた。
一悶着あったものの対策委員会は今日も遊んでいた。
「あっつぃ、あつくて干からびそう……」
そんな中ホシノは暑さにたじろいでいた。
「うごいてないのにあついよぉ〜」
「あ、お告げで見た光景」
「そういえばニキちゃんが教えてくれてたね。なーんだこう言うことだったのか〜 おじさんも気づかなかったなぁ〜」
ホシノが笑い声を上げる。
そんな中、またしてもワカモが襲ってきた。
「彼の方を拐かす者たちにはお仕置きしてやらないといけませんわね」
ヘルメット団も配下に加え、本気で襲いかかってきた。しかも……
「ホバークラフト!?」
「さぁ、獰猛な狐どもから先生を助け出しにいきますわよ!」
「お、おぉ……」
ヘルメット団も半ば無理やり参加させられており士気は低かった。だがワカモの気迫がそれを許さない。
「神の地に足を踏み入れるとは良い度胸ですね」
「ニキ、神の土地じゃ無いわよ」
セリカが冷静にツッコミを入れる中、ホシノは余裕の表情だった。
「ホシノ、どうかした?」
先生が尋ねる中ホシノは笑みを浮かべた。
「いや〜 厄介なのには変わりないんだけどさ、おじさん1人だけで相手取るんじゃないから気が楽だなぁってね」
その時である。
「警戒システム! 起動! 侵入者を発見、撃滅します!!」
リゾートにあった防衛システムが作動する。さらに、プロペラの音が遠くから聞こえてきた。
「遅くなりました、みなさん!」
ここまで来るのに利用したヘリ__雨雲号がアヤネの操縦で出現した。
「重機には重機で対抗します!」
「ノノミ、ニキ! アヤネの援護を」
先生の指示で2人がうなづく。
ホバークラフトからの攻撃は防衛システムで大半を防ぎ残りを3人で担当していた。その隙にシロコたちがホバークラフトに突撃、ついにワカモと対峙した。
「負けない」
格納庫にあった武器たちも総動員させて防衛戦が繰り広げられる。ワカモたちが乗っていたホバークラフトは熾烈な戦いの中で呆気なく大破したことで、やむなく陸に退避したが……
「そこまでよ!」
ワカモたちはすでに取り囲まれていた。
「降伏するなら私たちはこれ以上、手を出しません」
「神のお告げです、お引き取りしなさい」
「嘘だ…… リゾート狩り連勝のアタシたちがどうしてたった7人に……」
ヘルメット団のリーダーラブが拳を握り項垂れる。
「リゾート狩り?」
「また何か変な話が出たねえ」
その横でワカモは先生の口から誤解であることを伝えられ、赤面したままその場を立ち去るのだった。さらにラブの口から今対策委員会のいるリゾート島で横行しているリゾート狩りについて聞いた。
「あんたら何かの景品が当たったんでしょ? アタシらもそう。今この群島では同じような利用権をめぐって争いが起こってんのさ!」
その話を聞いた対策委員会に隙が生じたのかラブたちも撤退した。契約書の内容からこれ以上の深入りはできないと判断したアヤネは一時的に先生を連れて先に戻っていた。
アヤネを見送った5人が帰り支度を始める中、契約書を処分しようとしたセリカだったがノノミが何かを発見した。
「見てください、最終利権者の名前がここに!」
契約書に書いてあった諸悪の根源とも取れる存在にホシノたちが首を傾げる。
「百鬼夜行の、お祭り運営委員会!?」
残った4人はホテルに戻っていた。
「百鬼夜行がどうして…… あの子たちは何を?」
お祭り運営委員会に関してはここに来る前にデパートで知り合ったばかりだったため、ホシノが困惑していた。
「どうしてもこうしてもないわよ! こんなことを引き起こしているのがその、お祭り運営委員会にあるなら終わらせないと!」
「セリカの言う通り。この最終利権者を問い詰めるの」
翌日、シロコたちは調査を進めていた。そしてついにお祭り運営委員会を発見し……
「はーいみんな集合〜」
「これより神の裁きを与えましょうか」
「みんなで仲良く集合でーす」
「見つけたわよ! 私たちを騙したツケを払ってもらうんだからね!!」
お祭り運営委員会を襲撃するのだった。しかしその場には戻ったはずのアヤネと先生がおり、どうやら彼女たちも騙されていたことを知る。しかもその相手が……
「またカイザーですか!」
カイザーローンのダニー会社の一つオクトパスローンの犯行に怒りを燃やすニキたち。百鬼夜行側も当初は陰陽部のニヤから手を引くように要求されていたがお祭り運営委員会のシズコはこれを拒否、逆に他の利権者たちを狙って、百夜堂の名の下にリゾートの統一事業を始めるのだった。
「それじゃあ、手をかそっか。私たちも」
ホシノの提案で対策委員会もお祭り運営委員会と協力して動くことに。
対策委員会が水着スケバンたちの勢力を無力化させて契約書を奪うと、お祭り運営委員会もゲヘナの温泉開発部からも入手した旨の連絡を受けた。
さらに調査を進める中、ラブ率いるヘルメット団がカイザーPMCと手を組んでいることが判明、真実を確かめるべくお祭り運営委員会は先んじてヘルメット団のリゾートに乗り込みに向かうのだった。
すでにシズコたちは権利書を確保しており残るはラブ率いるヘルメット団の分だけだった。
そして明かされた衝撃の事実、元カイザーPMC理事は今回、百夜堂の権威を失墜させて買収することで百鬼夜行で祭りを開催する権利を得ようとしていたのだった。
彼は今、カイザーPMCの理事の座を退かされてオクトパスローンの"営業員"として落ちぶれていたが、その狡猾な手口は今回の事件を引き起こしたくらいには厄介だった。シズコも取引を持ちかけられたがこれを拒否し、両者は一触即発となった。
しかし……
「おい、ラブ…… なんだそいつらは?」
「へ?」
「じゃじゃーん」
「カイザーPMC元理事さんよ……」
なんと対策委員会はヘルメットに紛れて密かに接近していたのだった。しかもラブに全く気づかれることなく上手く忍び込めていたのだった。
「ば、バカな…… なぜアビドスが!? 問題を起こしそうな奴らばかりを餌にしたのになぜ!?」
「知らないわよ! 私だって"当たった"からこっちにきたんだから!!」
「ん? まて、当たったと言ったな? どう言うことだ?」
元理事の動揺を突っぱねたセリカ。先生も詳しく当たった経緯を知らなかったため、改めて説明した。
「大将がやるはずだったくじ引き……」
恥ずかしがりながら答える。それを聞いた元理事は頭を抱えて崩れ落ちる。
「な、なんたることだ……! 完全な計算外ではないか!!」
「ふふ、やはりこれこそ神の天罰! 偉大なる神に逆らった天罰は重いのですよ!!」
ニキが天高く手を挙げる。
「我らは神の使い……! 覚悟してくださいね。この罰当たりが!!」
有無を言わせずに真っ先に理事に向けて攻撃を加える。
「ぐわっ! け、結局こうなるのか……!」
理事がダメージを受ける中、ヘルメット団も百鬼夜行とアビドスの共同戦線により次々と敗れ去っていった。
肝心の元理事はと言うと……
\ドカーン/
先生を誘拐しようとし、怒れるワカモの手で撃ち落とされた。
リゾートの所有権自体は元は連邦生徒会にあった。しかし今回、偽の権利書を巡る争いが発生していたため行政官のリンとモモカが現れ、シズコに事情を説明する。結局シズコたちは退去を余儀なくされ、最後の思い出として宴会を開き、この夏の騒動は終わった。
「久城ニキ、神の使いでーす! 星占い、やりまーす!!」
「いよっ、待ってました!」
「なにかな〜?」
共に協力していたイズナとチセも感心を見せていた。
「神のお告げです! "We can do it! "」
夜空に輝く星と共に浜中に神のお告げが届いた。
To Be Continued.
次回予告
アヤネ「海から帰ってきたのなら、休み明けからまたいつもの生活だよ」
ホシノ「いや〜 楽しかったねぇ、海」
ノノミ「また行きたいですね。そういえばD.Uに大きなプール施設がオープンしたみたいですよ」
シロコ「ん、まだまだ遊びたい」
セリカ「ちょっと先輩たち? 明日はお尋ね者を捕まえに行くんだからしっかりしてよ!?」
次回、蠢く黒い影
ニキ「なんなんですか?あなたたち!!」