神のお告げですよ皆さん! 〜我が青春は神と共に〜 作:ウズベ
スレの方ではこっから調印式までの間、色々とやってますが今作では一部はダイジェストもしくはカットでお送りして行く予定です。
気になった方はぜひどうぞ
翌日、ニキは校庭に朝早くからいた。
「そうだ、儀式をやろう」
最後に行ったのはほんの少し前の旅行前日だった。記憶を取り戻した際に踏んだ魔法陣はホシノたちの手で消されたため、新たに描き直すことになった。
「たしか、これがこれで…」
描き終えてから詠唱を唱えてからニキは魔法陣を踏んだ。
「ウッヒョオオオオオオオオ!!」
(し、しまった! こないだと同じやつだ!!)
「オッホッ、ホッ、ホホ──!!」
(だ、誰か〜!)
魔法陣の効果で踊り狂うニキに救いの手が差し伸べられる。
「え、ニキ!? 何やってるのよもう!!」
「ホッホッホホーイ(セリカちゃーん)!!」
セリカがニキを引っ張ろうと魔法陣に近づくがうっかり踏んでしまった。
「また変な踊りを… あれ?」
「ンヒョオオオオオ! カミィイイイイ!!」
セリカが踏んだことでニキの勢いはさらに増していった。さらに…
「な、なにこれぇえええ! 誰かああああ」
セリカの叫びに救いの救世主が…
「まぁ、2人とも何をしてるんです?」
ノノミ。
「おっほっほっほほー!! (ノノミ先輩!?)」
「先輩、こ、これを!?」
セリカが助けを求める前にノノミも魔法陣を踏んでいた。
「あはははは〜」
「皆さん!?」
騒ぎを聞きつけてアヤネも駆けつけたが…
「ひいいいいいいい!!」
涙目になりながらアヤネも踊り狂う。
「オッホッホッホホーイ!」
「ンヒョオオオオオオー!!」
「あはははは」
「ひぃいいいいいい!!」
対策委員会のメンバーの大半が妙な魔法陣にやられて踊り狂う。そんな中、ホシノが欠伸混じりに現れた。
「なーにやってるのさ… ラジオ体操?」
「オッ、ホッホッホ、ホーイ(ホシノせんぱーい!!)」
「あー そういうこと… 全くもう、朝からおじさんを酷使しないで欲しいのにぃ〜」
欠伸と共に、一瞬でホシノが魔法陣を消した。
「た、助かった〜」
セリカたち3人が踊りを止めて安堵した。その時、シロコが遅れてやってきた。
「みんなどうしたの?」
「オッホッホッホホーイ!」
「?」
「ああっ…! しまった!!」
「ニキちゃ〜ん? 魔法陣を描く時はちゃんと効果を確認しないとダメだよ〜」
「は、はい… それよりも… どれくらい踊ってました?」
「10分も踊ってたじゃないの、覚えてないの?」
セリカが答える。
一方、それを見た神は…
「みんなで踊ればよかったのに…」
どこか残念そうだった。
次の日、アヤネと共にミレニアムに向かう。
目的は破損した"プライム・フォーチュン"の引き取りだった。
地図を見ながら2人はエンジニア部の元へ。途中道に迷ったが…
「あっ! アヤネさん、ニキさん!」
手を振って挨拶していたのはセミナーのユウカとノアだった。
「その節はお世話になりました。お陰で元通り神の声が聞こえるようになりました!」
「え、ううん! 無事でよかったわ。今日は確か、エンジニア部の元でしたね」
2人に案内される中アヤネは部室に入ってすぐに見えた機械に目移りしていた。
「やあ、よく来たね」
奥から部員と思わしき生徒3人が現れた。
「私は白石ウタハ。エンジニア部の部長だ。この2人が猫塚ヒビキ、豊見コトリだ」
紫色の髪をした少女が隣にいた黒髪でどこか眠たげな雰囲気を漂わせた少女と金髪で眼鏡をかけた少女を紹介する。
「はい、君の武器だ。我々が修理した」
「… 変な改造はしてないでしょうね?」
「ううん。Bluetoothを付けようとしたけど何故かダメだった」
「はぁ!?」
「というわけですので、具体的な説明を始めますね? 改造内容としては破損したフレームを〜」
ヒビキとユウカが話す中でいきなりアヤネとニキに対して解説を始めたコトリに少々面食らっていた。
(ニキちゃんの武器が直って良かったんですが、なんでしょうこの方達… 親切なんでしょうが少し変わった方々ですね)
アヤネが苦笑いを浮かべる横でニキは呆然としながら説明を聞いていた。
「なんでしょう、宇宙が…」
「まあ、説明はその辺にして早速テストしてみてくれ」
エンジニア部がスイッチを押したことで試射用の的が現れた。
「行きます」
呼吸を整えたニキから放たれた1発は的の中心を撃ち抜いた。
「なんだか前よりも扱いやすくなった気がします!」
「そう、以前よりも軽くて耐久性の高い素材でフレームを作ったんだ。君の体格にあったサイズに調整がしてある。喜んでいただけたかな?」
「はい! もちろん!!」
ミレニアムに修理してもらって帰宅したニキ、その日の夜発表されたのはエデン条約調印式が今から45日後に起こることだった。
「45日後… 恐らく奴らも私たちを消しにくるはずだ。だけどそうはいかない。何もせずにまたあんな目に遭うのだけはごめんですから」
決意を新たにしたニキだった。
翌日、対策委員会は指名手配犯を狙っていた。
犯人自体は難なく確保でき、対策委員会はなんとゲヘナに連絡を入れていた。
「なるべくゲヘナやトリニティが手配した犯人を狙いましょう! その方が現地の人たちにニキの占いを伝えられるはずよ。それに、報奨金だって決して悪くないからお得よ!」
セリカからの提案で手配額の高い犯人を総出で捕らえた対策委員会はすぐに風紀委員会に連絡をしていた。
「あなた方は…」
対応したのはただの委員会に所属する生徒だった。
「はい、ではこちらで引き取りますね」
「あ、あぁ! 神のお告げ!!」
その時、いきなりニキが太陽を指差して叫ぶ。その伝え方にセリカは手で顔を覆い、他のみんなもため息をつくなり、口を半開きにしていた。
「エデン条約で災いが! トリニティとゲヘナによくない影が迫っていますぞ! あなた方のリーダーに伝えるのです!!」
「え? あぁ、はい」
(なんなんだこの人…)
「よし、決まりましたね!」
「決まってないわよ! なーにが、"あっ! 神のお告げ!! "よ、怪しまれちゃったじゃないの〜」
報奨金は翌日振り込まれたが、結局ゲヘナに伝えることには失敗してしまった。そんな中ニキの元に先生からメッセージが届いた。
「ニキ、今大丈夫?」
「はい。どうされました?」
「ニキと話したい子がトリニティにいるんだ。明日って大丈夫?」
「はい、放課後でしたら」
「みんなには私から言っておくから心配しないで」
先生とニキが少しモモトークでやり取りして翌日、ニキはトリニティのカフェにいた。
「お待たせ」
先生と共に連れられた人物にニキが目を丸くした。
「あなたは…!」
「…」
「お久しぶりです〜」
ヒフミとアズサだった。
「ええっと… どうも、久城ニキと申します。その節はどうも」
「先生から話は聞いている。
すまなかった、私はあの時怪しいやつだと思って攻撃していたんだ」
「いえいえ、先生は私にとっての神。神の信託を受けた方は等しく神を敬愛する同志ですからね」
「??」
アズサが戸惑っていた。
「それで、ニキからアズサに伝えて欲しいことがあるんだ」
ニキの口から語られたことは二つ。アリウススクワッドと戦い命からがら逃走したことと、謎の存在に2度も出会ったことだった。
「なん…だって!?」
その内容にアズサが絶句して俯く。
「… ごめんアズサ辛いことだったね。ニキ」
「はい、実は私はすでにアリウス自治区につながる道の3/4は把握しています。半ば事故のような形になりますが。
とはいえ、入り口がわかったとしてもアリウス自治区への行き方は分からないままなんです。入り口が分かったとしてもそのまますんなりと中に入れる保証は無いですから」
「…??」
アズサの表情には恐怖と戸惑いが現れており、呆然としていた。
「ど、どういうことだ? サオリたちから逃げられただけじゃなく、アリウスの入り口まで把握した? どういうことなんだ?」
「神の使者は常識には囚われては行けないのですよ! えっへん!!」
ニキの得意げな表情でアズサは頭を抱える。
「すまないがアリウス自治区への行き方を詳しく知ってるのはサオリたちだけだ。私はサオリたちを裏切った。恐らく2度と自力で戻れはしないはずだ」
「…」
アズサの言葉にヒフミが曇る。
「ひとまず調印式についてはまだあと43日はある。この事は私からナギサたちに伝えてもいいかな? ニキ、アズサ」
「もちろんです」 「頼む」
先生の提案に二つが賛成しそのまま別れた。
その日の夜、ニキは唐突にゲヘナを占っていた。
「トリニティは良いとしてもやはり風紀委員会の皆さんに情報を渡したいところ」
そう呟き占うと…
スクール水着を着たヒナの姿が映った。
「神がまたバグを起こしたのでしょうか? なぜスク水を?」
戸惑うニキだったがこの出来事は彼女が知らないうちに起こるだろう。しかし、それを知る由はニキには無かった。
翌日__
(神がおかしくなったのはお祈りが足りないからです! よーしこうなったら…)
ニキはこの日、ノノミと登校していた。
「ノノミ先輩、今日このあと校庭で儀式をやろうと思うのですが、大丈夫ですか?」
「え? 儀式ですか? うーん… いいと思います!」
「ありがとうございます!」
(神に感謝する踊り、あの陣をもう一度作れば神もお喜びに…!)
そう思って魔法陣を描いたニキだったが…
「あれ? ノノミちゃんどうしたの?」
「おはようございます、ホシノ先輩。ニキちゃんが魔法陣で儀式をやりたいって言ってたので荷物を置いたら…「んおおおおおお!!」」
「今のは…! ノノミちゃん急ごう!!」
対策委員会の部屋に荷物を置いたノノミが校庭から聞こえてきたニキの叫び声に反応してホシノと共に現場に向かう。
「ニキちゃん!」
2人がまず見たのは暑そうに項垂れているニキだった。
「うへ〜 あっつい、 あつくて干からびそう… 動いてないのに暑いよ〜」
ニキは突然ワイシャツのボタンを外し始めた。
「服を脱がないと… ふぅ」
「ニキちゃん!」
急いで止めようとしたノノミだったが…
「うふふ… あっついですね〜」
ノノミも魔法陣にかかりシャツのボタンを外した。
「ちょっと、ノノミ先輩何やってるのよ!?」
「2人とも!」
「ほ、ホシノ先輩しっかり!」
「う、うへ…」
ホシノは顔を赤くしながら棒立ちしていた。
「セリカちゃん! うまく魔法陣に触れないように2人を!」
「ええ!?」
アヤネの指示で下着姿になろうとしていたノノミがセリカの手で戻された。
「はっ! 私は何を!?」
「セリカちゃん、ニキちゃんを…」
ホシノが顔を隠しながら指示を送るが…
「ん、引っ張り出した」
すでにシロコの手で魔法陣の外に引っ張り出されたニキはその場でアヤネとホシノに怒られていた。
「ダメだよニキちゃん! おじさんはそんな不健全なこと教えてないよ!?」
「ニキちゃん! こないだあれだけみんなに迷惑かけて…」
「いえ、これが神のお告げで…」
言い訳しようとするニキをひと睨みするアヤネ、その姿に萎縮してしまった。
「大体、そんな危ない魔法陣が何になるの!?
もういいです、ニキちゃんはこれから魔法陣を描く時は他の人と一緒にやってください! 放っておくとまた何をされるかわかったものじゃないからね!!」
アヤネに叱られてしまったニキであった。
To Be Continued.
エデン条約まで残り42日
次回予告
ニキ「さて始まりました、学校紹介のコーナーです!本日はゲヘナ学園のフウカさんにお越しいただきました」
フウカ「自由と混沌を謳う学校なだけあって問題児が多いです。マンモス校なだけあって給食部はいつも大変です」
ニキ「いつもどれくらい作ってるんですか?」
フウカ「うーん… 数百人分は作ってるかなあ?」
そのゲヘナでまたしても問題が!
ジュリ「次回、ゲヘナでの1日」
ニキ「とんでもない量… って、いかんいかん!神のお告げですよ皆さん!」