神のお告げですよ皆さん! 〜我が青春は神と共に〜   作:ウズベ

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随分更新が遅れました。遅くなり申し訳ありませんでした


お告げ20 マスコット誕生

 

「よーし… これでっと!」

 

お休みの日、ニキはあることを思いついていた。機材を買って密かに自らのゲーミング覆面を改造していた。

 

「ふふふ…この覆面はチカチカ点灯しているなら、光を強力にすれば良い目眩しになること間違いなし」

 

サオリ達への対策として丸一日覆面の改造作業を済ませていた。

 

「ふぅ…」

 

終わったのは初めてから数日が経ってからだった。その間に戦闘訓練をお願いするべくアズサの元を尋ねたが空振りでトリニティでも布教を施すも効果はミレニアムほど望めなかった。

 

 

エデン条約も残り29日を迎えたある日ニキは自分を叩きのめした錠前サオリが気になっていた。

 

(錠前サオリ… アリウススクワッド達に今度会ったら、借りを返せるといいのですが…)

 

ノノミにプレゼントされた紅茶を淹れてくつろぐニキ。そんな中彼女はサオリを占うことにしていた。

 

「一応見てみますか」

 

するとあたりは雨の日の真っ暗闇な路地に変わった。辺りを見回していると先生に土下座している錠前サオリの姿が。

 

「あれは…!」

 

「だからもう頼れるのは… シャーレの先生しか」

 

土下座を悲壮溢れる表情でしているサオリに対して先生は迷わず手を差し伸べる。

 

「神よ… あなたは、そのような方にでも手を差し伸べるのですね?やはり神は慈愛の化身だった… 神は偉大だった」

 

ニキは涙を流していた。そして…

 

「よし、これなら勝てそうですね!」

 

早々に勝ちを確信していた。

 

「なーんだ、もう対策を練らなくても、大丈夫そうだ。良かった良かった!」

 

勝手に安堵したニキはその日快眠していた。

 

 

 

それからのニキは奔放だった。なんとゲヘナでもミレニアムと同じような事件を引き起こし、またしてもアヤネを怒らせていたのだ。当然罰として過酷な罰ゲームを余儀なくされ、さらには…

 

「借金返済に向けてグッズを作ってもらいます!」

 

アヤネの無茶振りにニキは草案の作成を余儀なくされたのだった。

 

「うぉおおおおおお!私の中にある神のイメージを利用して〜!!」

 

エデン条約調印式まで残り25日__

 

 

「と言うわけでこれが私のイメージです!」

 

皆は唖然としていた。

 

「え、こ、これが?」

 

「…??」

 

「エビフライ?」

 

ホシノ、アヤネが戸惑う。それもそのはず、見た目はエビフライなのだが、エビがよりにもよってホシノそのものなのだ。

 

「これぞアビドスのマスコット"ホシノサクサク"ですよ!」

 

「…ニキちゃんふざけてます?」

 

アヤネが尋ねる。

 

「ええ〜 私は可愛いと思いますよ?」

 

「まぁ… 悪くはないんじゃないの?にしても、これが神のイメージって、ホシノ先輩がフライになったら神になるわけ?」

 

「おじさんにそんな機能はないよ〜」

 

セリカの疑問にホシノが首を横に振る。

 

「さらに!見せてあげましょう、秘めた機能を!」

 

「「秘めた機能!?」」

 

ニキがサクサクの頭を摘んだ。

 

「目覚めましたか… 神の日差しを受けるのです!」

 

「うん?」

 

ホシノが首を傾げる。ぬいぐるみからニキの声が出たのだ。

 

「もう一個…っと」

 

「偉大なる神に祈りなさい!」

 

「ニキちゃん?このお喋り機能のセリフは一体いくつあるんです?」

 

「ざっと47個ありますよ。せっかくですから残り45個のうち一部を再生してあげますよ」

 

「え、ちょ…」

 

アヤネの発言を最後まで聞かずにニキがセリフを流し続けた。

 

「こんにちは。神の使いです」

「神を信じますか?信じてくれますか?」

「神はそばにいますよ。あなたが信じる限り」

「祈るのです、神による新しき世界のために」

「朝食は食べましたか?空腹は神のお告げの天敵ですよ」

「神のお告げです!耳をすませなさい!!」

「神と共に」

「神に感謝を!!」

「神は偉大です」

「神を信じなさい」

「神はそばにいます」

「神のお告げを受けたあなたが負けることはありませんよ」

「神ですよ、これが神!あぁ!神ィッ!!」

 

「…」

 

皆が苦笑いするなり、頭を抱えるなりしていた。

 

「さらにこんな音声も…」

 

「アビドスに入りなさい。アビドスは神秘の地。

 

神秘は永遠のパワー!永遠の運気こそ人生の変化なのです!!」

 

ニキの作ったお喋り機能付きぬいぐるみをアヤネが机に叩きつける。

 

「お喋り機能は却下です!こんな危ない機能を持った人形じゃあ、誰も買ってはくれません、別の形で売ってください!!」

 

その後安値でキーホルダーとして100個近くを作って売ったが、あまり売り上げが見込めずにいた。しかし、皆の尽力でなんとか12個余るくらいにまで数を減らしたのだった。

 

「ひとまず皆には渡しておきますね」

 

「え、嘘でしょ!?」

 

「そんな… セリカちゃんはいらないって言うんですか!?」

 

「そうは言ってないけど…」

 

ノノミが尋ねると渋々セリカが受け取った。

 

「それでも残りはどうするの?」

 

1つは先生に送った。快く受け取ってもらった上に買ってもらえた。

 

残りの分はゲヘナのフウカとジュリ、アルに送った。

 

「後はあの人ですね」

 

「あの人?」

 

「ミレニアムで私の携帯から情報を抜いて皆さんに通知させてくれた方がいるんです。チヒロさんという方でして。その人にも連絡を取ってお渡しします」

 

モモトークで連絡を入れてから、キーホルダーは無事全員の元に届いた。

 

「あれれ?アルちゃんそれって…」

 

「アビドスの子がくれたのよ」

 

ムツキがポカンとする中でカヨコが目を細めながら首を傾げる。

 

「アビドスの小鳥遊ホシノに… エビフライ?どういうこと?」

 

「なんでも神の姿が見えたから、形にしたそうよ」

 

「えぇ…」

 

「あはは!あの子でしょう、作ったの?面白い〜!」

 

キーホルダー製作が終わり、シロコともお休みの日なのでライディングを一緒にし、補習授業部の面々とも交流をしていくうちにエデン条約の調印式まで残り19日にまで迫っていた。

 

 

そんなある日__

 

「わっぴーとは、なんなんでしょうか?」

 

そう思った一心でニキはトリニティのシスターフッドを訪れていた。

 

「シスターさん、教えてください。わっぴーとはなんなんでしょうか?」

 

「ええ!?」

 

相手はシスターフッドのヒナタだった。

 

「神の挨拶と先輩は言うのですが、私には恥じらいがあります。こんなことでは神の使者を名乗れません。私には何ができるのでしょうか?」

 

「つ、続けていれば慣れるのではないでしょうか?」

 

「そうですか… そうだ!この間ミレニアムはゲヘナ、トリニティで流行っていたあの踊りですがシスターさんとしてはどうお考えでしょうか?」

 

「ええ!? そうですねえ… シスターフッドでも10人に6人は認めてましたし、ティーパーティ内でもあの日は混乱していました。ですが私には恐れ多いです。神に祈りを捧げる身なのであのようなものは…」

 

「ですが、神のお告げですよ?」

 

ニキが圧を強めてヒナタに主張する。

 

「それはそうなんでしょうが…」

 

結局わっぴーについて分からなかったニキは次の日の朝…

 

「この間の神に感謝を促す踊りにわっぴーを込めれば…!」

 

意味不明な儀式を教室で行っていた。しかし二つの魔法陣が重なった瞬間眩い光が校舎中に包まれた。

 

「う、うわあああああああ!!」

 

エデン条約調印式まで__あと17日

 

To Be Continued...

 




次回予告

セリカ「なんかまたニキがやらかしたみたいね。昨日もわっぴーがどうの言ってたのになぜかめっちゃくちゃ恥ずかしがってたし」

シロコ「でも面白い挨拶」

ノノミ「それにアヤネちゃんもすっかりお気に入りになっちゃいましたよね?」

アヤネ「の、ノノミ先輩!それは言わないでください」

セリカ「次回、神の技。まーた変なことやってるわね、ニキは」
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