神のお告げですよ皆さん! 〜我が青春は神と共に〜   作:ウズベ

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冬も終わりそうな中で温泉回です。

ここで前回ニキに発現した形態は「風神モード」と今後表現します。




お告げ25 そうだ温泉に行こう

 

エデン条約終結から数日、ニキは今__

 

「はあああ!」

 

チンピラと交戦していた。

 

「うぎゃあああ!」

 

「“動いてないのに暑いよ"」

 

「あっつぃ〜 動いてないのにあっつい…」

 

「何でこんなに暑いんだよ!?」

 

「今だ!」

 

不意打ちで放たれた一発がチンピラに命中し、そのまま追い払うことに成功した。

 

「やはり… 治安が少しばかり悪くなっていますねえ」

 

ため息をついたニキは校舎に到着。その後始まった対策会議にて早速名乗り出た。

 

「神の石像を作りましょう!偉大なる太陽神に先生、ヒフミさんの3神像をアビドスに建立させるのです!偉大なる神々の聖地を作り治安を向上させるのです!」

 

「いつも通りだねえ〜」

 

「ヒフミが神と分かってからヒフミグッズを作ろうとか、トリニティにヒフミを布教しようとか言い出して止められてたし…」

 

ホシノとセリカがため息をついていた。

 

「そういえばあの時に見せたとっても眩しい姿、あれは?」

 

「風神モードですか」

 

「?」

 

ノノミが話題を変えようとすると得意げな顔でニキが答える。

 

「神への信仰心を外に放出する事で一時的に潜在能力を解放させるんです」

 

「面白そう。教えて」

 

「それは今度にしましょう」

 

シロコが乗り気だったがアヤネに止められ、その日は終わった。

 

 

帰宅して夕飯を食べながら付けたテレビではちょうどクロノスによる報道が行われていた。

 

「エデン条約調印式を襲撃した一派は未だ逃走を続けており、ヴァルキューレの手で先日指名手配となる運びで…」

 

画面に映っていたのはアリウススクワッドの面々だった。

 

(錠前サオリ… 彼女はいずれ先生のもとに現れるのは知っているが、あの怪物との関連性はあるのだろうか?)

 

以前神のお告げが不調となって見知らぬ場所に移動していたニキが目にした赤い怪物、エデン条約の時にも姿を見せなかったその存在にニキは不安を募らせていた。しかし、ニキを困らせていたのはそれだけではなかった。

 

「赤い空の日の夢を最近よく見る… いったいなぜ?エデン条約の日は過ぎたはずなのに」

 

赤い空の日にキヴォトスが荒廃し、程なくして現れた黒い装束に身を包んだシロコ、この悪夢を連日ニキは見ていたのだ。

 

(いったいどうすれば… そうだ!)

 

占いを始めたニキ、その目に映ったのは豪雪地帯だった。

 

「ここは?」

 

辺りを見回す中見えてきたのは、クマを模った校章だった。

 

「確かここは… レッドウィンター、か」

 

豪雪地帯に包まれたその地をニキたちは耳にはしていた。

 

 

翌日、電車を乗り継ぎニキは単身レッドウィンターに向かう。

 

「寒い!」

 

豪雪地帯なのだから当然である。冬の衣装を出したにも関わらず肌寒い空気にニキは震えていた。

 

「動いてないのに寒いよぉ〜」

 

咄嗟につぶやいた言葉で歩き続けていた。無論地図などなかった。

 

「は、はくしょん!」

 

悴みながらも寒さに震える2期だったが救いの手(?)が差し伸べられた。

 

「お、温泉!?」

 

目を輝かせて彼女は全力を振り絞って走り出した。

 

「温泉!温泉!温泉んん!!」

 

無我夢中で走り出していたため山道で熊が襲って来ても…

 

「温泉ンンッ!!」

 

風神モードを開放し熊の追跡を振り切って一気に旅館へ。

 

「え…」

 

旅館を運営していると思われる生徒と会った。

 

「あ、あの!温泉一名!頼めますか?」

 

ニキが凍えながら声を震わせて叫ぶ。

 

「は、はい… (なんなのこの人…)」

 

女将の格好をしたノドカに案内されニキは温泉に向かう。

 

「露天風呂ですか、良いですね」

 

身体を洗い、掛け湯をした後にゆっくりとお湯に浸かる。

 

「あっはぁぁああ〜!!」

 

寛ぎをもたらす温もりに触れていた中、遠くで話し声が聞こえて来た。

 

(他のお客さんもいらっしゃるんでしょうか?)

 

ひっそりと話し声の主の元に足を運ぶ。

 

「はーっはははは!!」

 

高笑いを上げた主にニキが身構える。

 

「温泉開発部!?」

 

声の主たちこそゲヘナを始めたとした他校で暴れ回る温泉開発部たちだった。しかし…

 

「う、うわあああああ!!」

 

ニキの姿を見るなり皆怯えていた。

 

「?」

 

「な、何故お前がここに!?」

 

温泉開発部部長のカスミだけではなかった。メグや他の部員たちも軒並み、青ざめた表情を浮かべていたのだ。

 

「何故も何も、温泉であったまりに来たんですよ!それよりもあなたたち… また何かしていたのではないですか? もしそうなら神罰を…!」

 

「いやいや!特に何もしてないよ、そうだよねみんな!?」

 

「はい!もちろんです!!」

 

慌ててメグが一堂に同意を取る。不審がりながらもニキは一風呂を浴びて暖まるのだった。

 

「ふぅ…」

 

その後ニキは旅館のスタッフの案内で駅に戻っていた。

 

(正直舐めてました。温泉こそあったから良かったものを。もしあのままだったら…)

 

電車に乗って帰宅する中車窓からレッドウィンターが遠ざかっていくのが見えた。

 

「また来ますよ」

 

そう告げて電車は目的地へと走る。

 

 

翌日、シャーレの当番に向かったニキは先生に会うのを心待ちにしていた。

 

(神の御前にて聖なるオーラを強められる… そうすればきっとアビドスは聖地となれるはず)

 

微かな期待を抱き、ニキはその日の当番の仕事を進める。その途中クロノスから連邦生徒会に関する取材を受けるものの、明確な返事をせずその場を後にしたのだった。

 

その日はヴァルキューレのキリノと一緒になって先生をサポートし、その日の仕事は無事に終わるのだった。残念ながらキリノは夜のパトロールがあったためやむ無く1人で夕飯を済ませたニキだったが…

 

「うぅ… 最悪です」

 

突然の通り雨にため息をついていた。

 

「おや?」

 

そんな中向かいの通りに先生の姿を見かける。

 

(先生?)

 

不審に思ったニキは背後から先生の後をつけていく。

 

(まさか…!)

 

やがてある場所に辿り着くとその場に錠前サオリが現れた。

 

(錠前サオリ!? ということは…!)

 

以前見た景色が脳裏に過ぎる。

 

「不味いな、もし先生のみに何かあれば…!」

 

先生とサオリが移動を開始した。気づかれないように尾行していたニキはそのままサオリと先生がミサキとヒヨリに合流しているのを確認していた。

 

(恐らくあの4人で乗り込むんでしょうね。だったら…)

 

ニキは先生たちと一旦別れて、占いを始める。

 

「アリウスの位置なら以前占いで…!」

 

偶然知ってしまったアリウスの入り口、その一つを発見したニキはその場に急ぐ。道中にはアリウス生の姿は無く、容易に潜入できた。

 

「さて… 行きますか。我が神よ…!」

 

To Be Continued...




次回予告

ついに始まった、アリウス自治区での激戦!

しかし、恐るべき乱入者が!

ミカ「あはは、邪魔しないでくれる?」

ニキ「そうはさせません。私の手で止めて見せる!」

ニキVSミカ、勝負の行方は!?

次回、忘れ去られた魔女と神の使者
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