神のお告げですよ皆さん! 〜我が青春は神と共に〜   作:ウズベ

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タイトル通り第二の神への崇拝で… さらにおかしくなります。

え?もう十分おかしいって?それはそう

さらに今回一部占いの構成を変えました。本当は後半にあるシーンはもう少し後にあるんですが今回のシーンのためにあえて変えました。




お告げ6 守るものと第二の神の降臨

「なんでよ!なんでこんな大事なものを1人で…!」

 

セリカが声を荒げる。

 

「ホシノ先輩…!」

 

シロコも握り拳を作って震える。その時、突如としてアヤネの端末が通知を発した。

 

「アビドス自治区にカイザーPMCが!」

 

「え!?」

 

その時、校舎の昇降口の扉が割れる音が聞こえた。

 

「アビドス高校の生徒を始末しろ!」

 

シロコが真っ先に飛び出し、すかさず兵士たちを撃破した。

 

「カイザーPMC!?」

 

ノノミたちも武器を構え、校舎に接近する分隊を撃破して市街地へ…

 

そんな中ニキは未だ残る傷を抱えたまま、現場に向かう。

 

「今日を持ってアビドス自治区はカイザーPMCが占拠するぞ!!」

 

兵士たちを指揮しているのはカイザーPMCの理事だった。

 

 

 

校舎内の安全を確保した対策委員会は被害が大きい中心街に到着した。

 

「酷い…」

 

先生が眉を顰める。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あぁ」

 

市民たちも突然の攻撃に動揺していた。彼ら曰く、PMCがいきなり攻撃を仕掛けてきたのだ。

 

「いやご苦労だったねぇ」

 

声の方向に視線が映る。声の主はPMC理事だった。

 

「あんた…!」

 

「こんなこと、許されませんよ!神が泣いてます!!」

 

「連邦生徒会にも報告しますよ!!」

 

セリカが睨みつける中ニキとアヤネが敵意の眼差しを向ける。しかし理事はニキの攻撃を受け、包帯が巻かれてるにも関わらず涼しい顔をしている。

 

「やってみるがいい。君らを助けるとは思えんがね。今までだってそうだったろう?」

 

「何言ってんのよ!アビドスにはまだ、対策委員会が残ってんのよ!?」

 

「そうですとも!」

 

セリカの発言にニキが同意するが…

 

「違うの!対策委員会は… 公的な組織じゃない」

 

アヤネが弱々しく反論する。その声に皆が青ざめていった。

 

「ふははは!私の勝ちだ!これで私の気も晴れたというものだ!!」

 

「くっ…!」

 

「それ以上笑うなら… 撃つ!」

 

悔しがるニキの横でシロコが武器を構える。

 

その時、街の至る方角で爆発音が響いた。

 

「カイザーの攻撃ですか!?」

 

ノノミが辺りを見渡すが、なぜか理事とPMCの兵まで動揺していた。

 

「見てられないわね!」

 

便利屋68が現れた。

 

「仲間が困ってるんでしょう!? だったら、することは一つよ!!」

 

ビルから飛び降りて着地したアルが武器を構える。

 

「やっほ〜」

 

「や」

 

「アル様!次のご命令を!!」

 

便利屋の面々が現れた。そんな中ムツキはアヤネからメガネを取り上げる。

 

「アルちゃんきびし〜 メガネっ子ちゃんが泣いちゃうよ〜」

 

「あ、あなたたち… どうして?」

 

するとムツキはアヤネにメガネを返した。

 

「でもまぁ… こう言うことをしたわけだし、ぶっ殺すしかないよねぇ!!」

 

敵意をむき出しにした表情をカイザーに向ける。

 

「立ちなさい、神様も頑張る子にはきっと応えてくれるはずでしょう!?」

 

アルがニキに声をかけ、PMC兵に向かう。

 

「ええい!やってしまえ!!」

 

理事が指示を送り兵士たちがアルたちに襲いかかる。

 

「行こう、みんな!ホシノ先輩との約束を守るんだ!!」

 

シロコが合図し、対策委員会も立ち上がりPMC兵との戦闘に移る。

 

「よくもやってくれたわね!」

 

「一緒に行きましょう」

 

セリカはハルカと共に前線で敵を引きつけていた。

 

「神よ… どうか我々に切り開く力を与えたまえ」

 

ニキが祈りを済ませロケットランチャーを構える。

 

「神は告げました… くたばれ、カイザーァッ!!」

 

またしても理事目掛けて砲撃するが部下たちが退避させたのだった。

 

「な、なんだ?あいつが祈った瞬間、身体から力が…」

 

「えぇい何をやっている!数で圧倒するんだ!!」

 

動揺する兵士たちを叱責して理事が命令をしていた。

 

「ニキ、アヤネとカヨコのカバーを!」

 

「分かりました先生」

 

先生の指示でニキは後方に下がりつつ敵を狙撃していく。便利屋と連携を取った対策委員会は敵を迅速に撃破していき、優勢かに思われたカイザーPMCはあっという間に大敗を喫していた。

 

「おのれぇえええええ!!」

 

理事もケガを押したまま切り札のゴリアテを登場させるが…

 

「この罰当たりの愚か者め!太陽神の怒りを思い知りなさい!!」

 

ニキの一撃は理事の座るコックピットを、彼が乗り込んだと同時に撃ち抜き、起動する前に撃破したのだった。

 

「ぐわあああああああああ!!」

 

「あら、倒しちゃったんだね。さっすが不思議っ子ちゃん」

 

「何ですかムツキさん、その呼び方は?」

 

ムツキのあだ名にニキが首を傾げる。

 

「あはは」

 

「お、覚えて… ガクッ」

 

何とか生きていた理事はその場で気絶してしまう。

 

「り、理事ぃ!しっかりしてください!!」

 

気絶した理事が部下に担がれて退却したのだった。

 

 

その日の夜、ニキは気がかりなことがあった。

 

「ゲマトリア… 以前カイザーの理事が言っていたその存在」

 

ゲマトリアというキーワードが気になりそのままニキは占いを始めた。

 

真っ暗闇の中、突如として背後から手が伸びてきた。

 

「ッ!?」

 

振り向くとそこにいたのは人とも言えない異形だった。頭は黒く、どこかひび割れていたその人物は先生と睨み合っていた。

 

(な、なんだこいつ!? まさか、こいつがゲマトリア!?)

 

先生とその人物の睨み合いをニキは見ていた。

 

「どうかアビドスから手を引いてくださいませんか?」

 

しかし、その光景にはノイズが走っていたためニキには静かに言い争う大人2人の姿が見えていた。発言も僅かしか聞き取れないレベルでノイズが強かったのだ。

 

「あなたは無力だ、戦う力なんてないでしょうに!」

 

「私にだって…」

 

先生が何かを見せた途端、映像にノイズが入り何も見えなくなり、現実に戻された。

 

そんな中、占いそのものがおかしくなったのか次々と奇怪な光景がニキの目に映った。

 

「こ、これは…!」

 

突如として赤くなった空に狼狽えるキヴォトスの様子と聳え立つ巨大な塔、片目を負傷して絶望するシロコ、行方不明の文字が書かれたセリカのプロフィールが映って行った。

 

「イヤ、イヤァアアアアアア!!」

 

思わず目を背ける蹲るニキ。仲間たちが次々と傷ついていく光景は彼女の精神を傷つけるのには十分だったが…

 

「ここは… 私の秘密基地だから」

 

すると映像はどこかの建物に映り、布団から出られなくなったアヤネの姿が!

 

さらに、アイドルとしてアルやヒフミとニキの知らない生徒たちに混ざっていたノノミの姿が見えた。

 

「な、何ですかこれは!?」

 

映像が途切れた。混沌と破壊そして奇怪な光景を次々と目の当たりにしたニキは…

 

「…こうしちゃいられない!」

 

急いで家を飛び出してアビドス高校へ向かった。

 

 

アビドス高校はほとんどの部屋が消灯していたが1箇所だけ灯が点灯していたのが校門から見えた。大急ぎで靴を脱いで裸足で先生のいる部屋を目指す。

 

「ッ、先生!!」

 

先生がいると思われる部屋のドアを開ける。

 

「に、ニキ!?」

 

「大丈夫でしたか? 今占いで、あなたが黒い服を着た変な方と睨み合っているのが見えました…」

 

「そうだったんだね」

 

息を切らしたニキはそのまま頭を深く下げた。

 

「あの!お願いします、ホシノ先輩を助けてください!!」

 

「ニキ?」

 

先生がポカンとしていた。

 

「私は最初あなたを警戒していました。

 

 神があなたを頼りなさいと言ってた時も、あなたを信じていたのに助けてって言えなかった!」

 

「…」

 

「今更遅いかもしれません。ですが!お願いします… 私たちを助けてください。

 でないと、みんながバラバラになってしまいます…!」

 

大粒の涙を流し頭を下げる。

 

「お願い、します…」

 

泣きじゃくるニキの居る廊下に向けて先生が一歩ずつ向かう。

 

「ニキ、顔をあげて」

 

先生の声で顔を上げると、照明が先生を照らしていた。

 

「私は大人としての責任を果たす。君たちを最後まで守ってみせるから。だから、私を信じて?」

 

先生の姿はニキの目に強く焼き付いて行った。

 

「ニキの占いはよく当たる。たとえ君たちにとってどんなに怖いものが来ても大丈夫。私がどうにかする。ありがとう、こんな夜遅くに来て教えてくれて」

 

「…」

 

「ええっと… ニキ、大丈夫?」

 

「神だ…」

 

涙目のニキから徐々に笑顔が見られていた。

 

「ニキ?」

 

「神が、神が、カミガイタァアアアアアア!!」

 

喜びのあまり歓声を上げる。

 

「ニキ!?」

 

「やはりあなたは、私の神だったようですね」

 

「ニキ〜?」

 

「慈悲深い眼差しと温もり、これぞ神の技!お告げをくださる神とは違う!

 暗雲を晴らし光を見せた慈悲深き微笑みとその奇跡こそ、神である証明。

 

 ああ… 第2の神よ、涙が出てきます。美しい… あなた様は、どこまでも美しい!」

 

ニキは涙を流しながら両手を合わせて先生を拝んでいた。

 

「ニキ?ちょっと、やめてってニキ。聞いてる?ちょっと〜?」

 

「私こそが神の使者だったのですね。何なりとお導きを〜!!」

 

「に〜き〜?」

 

そのまま1時間は先生を拝んでいたニキであった。ちなみにその後ニキはぐっすり眠れたようだ。

 

 

To Be continued...

 




次回予告

ついにホシノ救出へと動き出す対策委員会!

アヤネ「ゲヘナとトリニティ、あと便利屋から力を借りられればいいんだけど…」

先生「ゲヘナなら任せて!」

セリカ「何でノリノリなのよ!」

アビドス砂漠で今、決戦の時が迫る!ホシノを救出できるのだろうか!?

次回、激闘アビドス砂漠!

ニキ「神のお告げですよ皆さん!」




占いの解説
セリカ:プレ先世界で行方不明
シロコ:プレ先世界で片眼を負傷したスチルのシーン
アヤネ:リゾートの時の布団のシーン
ノノミ:イタズラ⭐︎ストレート

後半の流れがダイスのせいでおかしくなってますが場合によっては他の2人の分までプレ先世界の出来事を見ることになっていました。恐ろしいですね
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