久石さ…奏ちゃん(そう呼ぶように言われた)は美玲ちゃんと一緒に帰るようになったとさつきから聞いた。
また、友恵も今の所は問題無さそうな感じだった。
その中で始まったサンフェスに向けての練習
「今年もよろしくね緑ちゃん」
「はいです!」
僕達ダブルリードは、外で演奏出来ない為、コントラバスの緑ちゃんと求君と一緒になって練習をする事になる。
「すご~い」
「さすがです ミドリ先輩!」
「流石。緑ちゃん」
「褒めすぎですって先輩」
とやっている中で、遠くから
「ぐわっ!痛~…」
「部長っ大丈夫?」
「今は ほっとくしかないんじゃない? 追いかけてるのは 去年のドラムメジャーなんだから」
優子がメジャーバトンの練習をしていた。
「部長の事いいんですか?」
「心配になる気持ちも分かるけど、今はする事はないからね。今の僕達に出来るのは自分達の技術を上げる事だけだから」
緑ちゃんが不安そうに聞いて来たがそう返すしかなかった。
優子には悪いけど、優子でどうにかしてもらうしかない。大丈夫。本番には出来るようになってるはず
その後、それぞれのパートでマーチングの練習を行って、全体での練習という流れで進んでいった。
そして、気付けば帰宅する時間になっていた。
『お疲れさまでした~』
「梨々花ちゃん、ちゃんと日焼け止め塗ったの?」
「先輩…持ってくるの忘れてしまいまして…」
「あらら…家に帰ったらちゃんとケアをしないとだね」
「です…」
そう言う梨々花ちゃんはかなり落ち込んでいた。
「あれ? 帰っちゃうの?」
「はい 練習はもう終わったので」
「そっか…お疲れ」
「お疲れさまでした」
そう言って帰っていく美玲ちゃん
「さっちゃんは?」
「私は残ります まだ全然できてないので」
「私たちも残る?」
「だな」
「黄前先輩は?」
「えっ?あ~私も残ろうかな」
チューバ組は美玲ちゃんを除いてみんな残るらしい。
さつきも残るって言ってるし、手伝ってあげるか
「後藤、僕が見てあげようか」
「いいのか?」
「うん、家に帰ってもする事ないし、それにさつきが残るって言ってるから、僕も残るよ」
「それなら助かる」
「とりあえず水分だけ取ってきていい?」
「うん、私達も先に水分補給しよっか」
「だな」
「じゃあ私もここにいますね」
「えっ?」
「ダメですか?」
「いいんじゃない?」
そう言って、僕と同じ方向に進んでいく久美子と奏ちゃん
「私 先輩にずっと聞きたいことがあったんです」
「何~?」
「先輩はさつきと美玲どちらが好きですか?」
「どうしたの? いきなり」
「質問が悪かったですね 聞き方を変えます さつきと美玲 どちらが部活を頑張っているように見えますか? どうぞ」
久美子に水筒を差し出す奏ちゃん
「ありがとう」
「正直に言えば 一緒にいる時間が長い人の方が好感が持てるよ」
「さつきってことですか?」
「でも部活的な観点で言えば 演奏能力があって 短時間で成果を出す方が優秀とも言える どちらもいいところがあって私はどっちも好きだよ」
「その答えはズルくないですか?」
「そう言ってもらって構わない でも これが 正直な私の気持ちだから」
「フッ…すみません意地悪なことを聞きましたね」
「別にいいよずっと気になってたんでしょ?」
「さすが久美子先輩 お心が広い」
「何それ…」
「本心ですよ 私 思ってるんです 久美子先輩は本当に尊敬できる方だなって」
二人のそんな話を聞いて、美鈴ちゃんの事が気になったけど…下手に突っ込まない方が良さそうだなと思った。
「よし、久美子、奏ちゃん、練習再開するよ」
「え~先輩…早くないですか~」
「そうですよ!もうちょっと時間をくださいよ!」
久美子と奏ちゃんからブーイングの嵐だが気にしない。
「そんな事言ってもさ、チューバ組は準備終わってるよ」
と言って、グラウンドを指さす。
「なるべく早くね」
「はい、分かりました」
それだけ言って僕はグラウンドに戻って行った。
このルートのヒロイン、何人か決めてるけど、特典で出た子をヒロインにするか。これで緑ちゃん出たらどうしよう…