無事に関西への切符を手に入れた僕達、北宇治高校。
明日からお盆に入る為、使った部屋の大掃除を行っていた。
「先輩~こんな感じでいいですか~?」
「うんうん、これぐらいで大丈夫。後は_」
僕は、梨々花ちゃんと奏ちゃんと一緒に掃き掃除を行っていた。
すると、教室の中で掃除を行っている希美の声が聞こえてきた。
「明日から連休じゃん、みぞれは何か用事でもある?」
「予定…とくにないけど」
「本当?じゃあさ、明後日プール行かない?」
「プール?」
3日間休みがある中で、どうやら希美はプールに行きたいようで、みぞれを誘っていた。
「行く」
「お、いいじゃん、新しい水着でも買っちゃおうかな」
そんな話をする希美。
「ねえ、希美」
「ん?」
「他の子、誘ってもいい?」
「えー、みぞれがそんなこと言うなんて珍しい。誰、誘いたい子って?」
希美がそう言うと、みぞれは答えた。
「剣崎さん、前、一緒に遊びたいって、言ってたから」
みぞれがそう言うと、掃き掃除をしていた梨々花ちゃんがその場でぴょんぴょんとしながら
「えっ、本当ですか?やったー!先輩とプール、めっちゃ嬉しいです!」
そう言っていた。
「良かったね梨々花ちゃん」
「はい!じゃあじゃあ、私も友達誘ってもいいですか?」
「もちろん、誰を誘うの?」
希美に聞かれた梨々花ちゃんは、奏ちゃんの所に行った。
「奏、一緒に行こー」
「それなら、久美子先輩も一緒に行きましょう」
「なんでそうなるの?」
梨々花ちゃんから誘われた奏ちゃんは、そのまま久美子の事を誘った。
「いいじゃないですかー久美子先輩も行きましょうよ」
「でも」
梨々花ちゃんも久美子を堕としにかかる。
「プールの話も良いけど、掃除忘れないようにね」
「あ!拓哉先輩も一緒にプールどうですか?」
「僕?」
「そうですよ~拓哉先輩も行きましょうよ~」
さっきまで久美子を誘っていたのに、何故か僕に話が飛んできた。
「拓哉」
「どうした?みぞれ」
気付いたら近くまで来ていたみぞれに手を掴まれながらみぞれは言ってきた。
「一緒だと、嬉しい…」
「…どうする?久美子」
「なんで…私に振るんですか…」
「だってみぞれが言うだもん」
「うん、来る?」
「み、みぞれ先輩がそう言うなら」
「拓哉は?」
「ここまで言われて行かないはないでしょ」
「って事は!」
「うん、行ってもいいなら」
僕がそう言うと、梨々花ちゃんと奏ちゃんは凄く喜んでいた。
「随分と楽しそうじゃない」
ワイワイとしてたからか、優子がやってきた。
「ここにいるメンバーでプールに行く事になった」
「プール?」
「そう」
「それなら私も行ってもいい?夏紀も入れて、二人追加で」
優子はそう言ってみんなに確認を取る。
みんなはむしろ嬉しいといった感じで返事をした一方で…夏紀は…
「ちょっと待って、なんであんたと休日を過ごさないといけないわけ?」
「じゃあ来ないの?」
「行きますけど」
「じゃあいいじゃん」
「あんたに決められるのが癪なの」
そう言いあいながらも、夏紀が集合時間を決めて、優子がそれに賛同し、いつの間にかこのイベントの主催者はこの二人に決まった。
その後、大掃除を予定通りに終わらせて、その日の帰り道、梨々花ちゃんに誘われたので一緒に帰っていた。
「先輩~明日、お出かけに付き合ってくれませんか?二人きりで」
「明日?」
「そうです、プールに行くじゃないですか」
「うん」
「なので新しい水着を買いたくて…先輩に選んで貰おうと思いまして」
「僕でいいの?」
「先輩に選んで欲しいんですよ~」
「良いけど…あんまり期待はしないでね?」
「大丈夫ですよ~」
そんな訳で…明日、梨々花ちゃんとお出かけに行くことになった。