ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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お盆休み ~プール~

 

昨日、梨々花ちゃんとお出かけに行って次の日、吹部のみんなと一緒にプールに行く日。

 

「おはようさつき」

 

「お兄ちゃんおはよう」

 

「今日は早起きなんだ」

 

「うん、楽しみで早く起きちゃった」

 

そう言いながらもあくびをしているさつき

 

「まだ眠たいなら寝てても大丈夫だよ。起こしてあげるから」

 

「うん…寝てくる」

 

さつきはそう言って、自分の部屋に戻っていった。

それから一時間立って、さつきを起こして約束の場所まで向かい、みんなと合流してプールのある太陽が丘公園まで向かった。

 

「先輩~!昨日買った水着ですよ~」

 

場所取りをして、みんなの事を待っていると、先に来たのは昨日買った水着を着た梨々花ちゃんだった。

 

「うん、昨日も言ったけど似合ってるよね」

 

「ふふっ、ありがとうございます~」

 

その後、順番に吹部のみんながやってきて、みんな揃ってプールの中へと入っていった。

梨々花ちゃんと奏ちゃんに一緒に遊びたいって誘われたけど、断った。

 

「拓哉はプールに入らなくていいの?」

 

「うん、今日は荷物を見る係で大丈夫だよ」

 

みんなの荷物を見ていると、ジュースを持ってきてくれた友恵に話しかけられた。

 

「拓哉は私の水着を見ても何も言ってくれないんだね」

 

「去年と同じ奴だよね?」

 

友恵の水着は、去年と同じオレンジ色のビキニだった。

 

「そうだけど…もしかして、みんなの水着姿を見たいから…荷物係を…」

 

「そんな訳ないでしょ…」

 

「あはは、冗談だって」

 

「全く…揶揄うのも程ほどにして欲しいよ」

 

そう言いながら、友恵が持ってきてくれたジュースの飲む。

日陰にいるとはいえ、熱い事に変わりはないから

 

「拓哉先輩~遊ばなくていいんですか?」

 

「うん、僕はここでゆっくりとしていたいからね」

 

友恵と話していると、さつきが戻ってきた。

 

「おかえりさつき」

 

「うん!めちゃ楽しかった!」

 

「それは良かった」

 

そう言ってさつきは僕の身体にもたれかかってきた。

 

「はぁ~お兄ちゃんの身体落ち着く~」

 

「さつきちゃんって、本当に拓哉の事好きだよね」

 

「はい!お兄ちゃん大好きなので!」

 

さつきがそう言うと、友恵は微笑んだ。

すると、梨々花ちゃんと奏ちゃんも戻ってきた。

 

「疲れました~」

 

「それは梨々花が動き回るからでしょ」

 

「二人ともお帰り」

 

二人に僕はそれだけ言うと、梨々花ちゃんはさつきの反対側にやってきて抱き着いてきた。

 

「えっ!?梨々花!?」

 

「何~?奏~?」

 

梨々花ちゃんの行動に、奏ちゃんは驚きを隠せなかった。

 

「なんでそんなに近いの!?」

 

「だって昨日、一緒にデートに行ってきた仲ですもんね。先輩」

 

梨々花ちゃんがそう言うと、奏ちゃんと友恵が驚きの声をあげた。

 

「ちょっと待って拓哉、梨々花ちゃんとデートに行ったってどういう事!?」

 

「そうですよ!梨々花と行くなら私も誘ってくれても良かったのに!」

 

二人から詰め寄られる…普通に怖い。

 

「梨々花ちゃんに水着を選んで欲しいって言われて…それで一緒に…」

 

「それなら、私だって選んで欲しかったよ!」

 

「ですね。私も選んで欲しかったですよ」

 

僕の言葉に二人はそう返してきた。

 

「これで私が一歩リードですね」

 

「まだ…終わってないから」

 

「そうそう!」

 

という三人のやり取りをさつきと一緒に見て、プールでの一日は過ぎていった。

 

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