ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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野球とユーフォの話投稿致しました。
その為…この作品の投稿間隔が週2日になってしまいすみません…

今後、変える事もなくこのペースでやっていきますのでよろしくお願いします。


合宿三日目

 

合宿三日目。

午前中は、課題曲を中心に練習をして、ちょっとした休憩時間。

 

みぞれは新山先生が話をしたいと言われて何処かに行っている。

 

「拓哉、お疲れ様」

 

「ありがとう友恵」

 

「今は休憩時間なんだからゆっくり休んでて」

 

マネージャーの友恵からお茶の入ったペットボトルを受け取り、有難く飲ませて貰う。

 

「やっぱりさ、拓哉って上手だよね」

 

「褒めてくれるのは嬉しいね」

 

「うんうん、午後も頑張ってね」

 

友恵はそう言って、他のパートの子達にもお茶を配りに行った。

マネージャーとしてやっていくと言った友恵だけど、しっかりとこなしてくれているので本当に助かっている。

 

それから、休憩の終わる時間になる頃には、みぞれと新山先生も含めて休憩に行っていたメンバー達も戻ってきて、定位置に就いた。

 

「では、第三楽章からいきましょうか」

 

滝先生がそう発すると、隣のみぞれが手を挙げた。

 

「あの」

 

「どうしましたか」

 

部員達からざわめている中、滝先生はみぞれをジッと見ていた。

 

「通しで吹いていいですか。自由曲の最初から。流れで、ソロを吹きたくて」

 

「鎧塚さんからそうした事を言うのは珍しいですね。通して吹けば、何かつかめそうですか」

 

「はい」

 

「分かりました、自由曲の冒頭からソロまで通しましょう。皆さん、スタンバイお願いします」

 

滝先生がそう言い、僕も含めて楽器を持つ。

そして、演奏を始めて、昨日_いや、午前中のみぞれと違って、彼女のオーボエの音しか聞こえなくなっていた。

演奏を終える頃には、拍手の音が聞こえてきていた。

 

「これは…とんでもないもん掘り起こしたね」

 

橋本先生がそう言っている中、滝先生は用意していたタオルで目元を拭っていた。

 

「鎧塚さん、素晴らしかったわ。今の感じを忘れないで」

 

「でも、」

 

「あなたが全力を出せば、相手もそれを返してくれるわ。いまのはいきなりだったから難しいところもあったけど、北宇治のみんななら次からは対応できる。そうよね?」

 

「…はい!」

 

いつの間にか新山先生が仕切っていた。

伴奏を担当していた木管部員達が返事を返した。

 

「少し、時間をもらってもいいですか?今のソロに合わせて、もう一度演奏のバランスを考え直します。鎧塚さん、先程の演奏もう一度行う事はできますか?」

 

「できます」

 

滝先生の問いに、みぞれは即答していた。

その後、滝先生はバランスを考え直す為に、10分間の休憩時間を設けた。

 

「それでは、いまから休憩時間に入ります」

 

滝先生のその言葉を皮切りに、周囲の部員達が僕達の周りをあっという間に囲んだ。

僕は囲まれる前に、脱出できたので、距離を置いてみんなの事を見る。

 

「拓哉先輩~ハンカチ使います~?」

 

「ありがとう梨々花ちゃん」

 

梨々花ちゃんからハンカチを貰って目元を拭う。

泣くことは無いと思ってたんだけど…

 

「いいですよ~それにしてもみぞ先輩、改めて尊敬しちゃいます」

 

「ふふっ、僕も尊敬の領域まで行ってしまったよ」

 

「拓哉先輩も凄いですよ」

 

その追って付けたような感想はどうなんだろう…気にしないからいいけど

 

「褒めてくれるのは嬉しいよ」

 

「はい、私はみぞ先輩もですが、拓哉先輩の事も尊敬してますから」

 

「ありがとね梨々花ちゃん」

 

「はい~」

 

みぞれの覚醒によって三日間の合宿は終わった。

そして、関西大会までもうちょっとだ。

 

 

 

 

 




後編の映画、皆さんは何回行かれる予定ですかね?

私は前編と違って、楽しそうな場面が増えそうなので、前編と同じ3回以上は行きたいですね。
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