ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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アンサンブル編が終わったら、本格的に大学編(分岐ルート)やりますよ。

話を作るのに時間がかかると思うので不定期更新になると思います。
今のペースを維持できるようには頑張りますけど…その際はご容赦を…

最初は香織先輩→晴香部長って流れで、一人あたり20話くらいを予定です。何人か書いてみぞれ、優子ちゃんでこの作品を締める事が出来れば…って感じです。終わるかは知りませんけど


アンサンブル その1

 

新部長に、久美子を指名して始まった新体制の吹奏楽部。

それはさておき、滝先生から聞いたんだけど、今年からアンサンブルコンテストに参加するらしい。

三年生である僕達には、直接的には関係無さそうではあるけれども

 

「いえーい、大学合格おめでとうー!」

 

『乾杯~!』

 

夏紀が発した言葉に、僕達五人でジュースの入ったコップで乾杯する。

四人というのは、優子、夏紀、僕、希美の四人。みぞれも誘ったんだけど、まだ合格してないからって断れたと優子から聞いた。

 

僕も、最初は音大に行こうかと思ったけど、優子や夏紀と同じ大学を受ける事にした。

理由は色々とあるけど、あくまで趣味でやっていきたいという気持ちが強かった。

 

「そういえば、吹部、アンコンに出るんでしょ?」

 

「滝先生から聞いた」

 

「へぇ~私達の時はなかったのに」

 

「まぁまぁ…」

 

希美の問いに、それぞれ返事を返した。

 

「さつきちゃんは、誰と組んだって聞いたの?」

 

「うんうん、大学受験もあったし、さつきも気遣ってくれて吹部の事は聞いてないなぁ」

 

「そうなんだ。なら、その分構ってあげないとさつき、悲しむんじゃない?」

 

夏紀にそう言われて、受験に時間を使っていたので、さつきの事を構って無かった事を思いだした。

 

「程よく構ってあげないとかもね」

 

「そうしてあげたほうがいいかも」

 

 

 

そんな会話をした翌日_

 

「久美子、待ってたよ」

 

「元気ぃ?」

 

僕と優子、希美は音楽準備室に居た。

 

「あのー、先輩方、なんでここに?」

 

「なんでって」

 

「新部長が心配だからに決まってるでしょ~」

 

「久美子がしっかり出来てるか見に来た」

 

僕達三人に言葉に、久美子は面倒くさそうな感じで返してきた。

 

「その割に楽しそうですね」

 

「ホントはね、演奏会でオーディションしてアンコンの代表決めるって聞いたからさぁ」

 

「はい…えっ!?」

 

「何か手伝えることないかなって。私たち時間あるから」

 

「え?でも…受験…」

 

「終わったの。3人とも合格したから」

 

「ホントですか!? 実はまだどこに入るか決まってない子がいて、もしよかったらその子たちのサポートを…」

 

ジト目で顔を突き出す優子

 

「ええっ!?」

 

「その前に言うこと無~い?」

 

「あ~おめでとうございます」

 

優子の圧力に屈した久美子がそう言ってきた。

 

「うむ」

 

「あっははははははっ」

 

「そういえば、アンコンの編成ってどんな感じ?」

 

僕が久美子に聞くと、久美子はアンコンの紙面を渡してきた。

 

「三人余る感じなのね」

 

「ここにいる三人で行けるんじゃない?」

 

「いや、僕アンコン出ないけど」

 

そう言うと、優子と希美が驚きの表情を浮かべた。

なんでと聞いて来たけど、

 

「滝先生から、一年生達を見て欲しいって言われた」

 

と言ったら二人とも納得の表情をしていたけど

 

「というか、楽器の編成的に、アンサンブルの編成組むの難しくないこれ」

 

「そうなんですよ。出ないって選択肢はありますけど、せっかくなら全員参加がいいじゃないですか」

 

「だよね」

 

「それなら、楽器的に…夏紀、優子、私、指導係で拓哉、これで!後、みぞれも!」

 

「遂に演奏出来なくなってしまった…」

 

仕方ないんだけど…追い出されてしまった。

これはこれで面白いからいいか。

 

「みぞれは音大受験あるんだし、あんまり余計な労力を割かせたくない」

 

「もし、受験の邪魔になるって感じたら、ちゃんと自分で断るでしょ」

 

「希美の誘いだったら受けるよ、あの子は」

 

「みぞれはそこまで馬鹿じゃないって、少なくとも、いまはもう」

 

「うんうん」

 

「拓哉まで…」

 

「逆に、優子は思わないの?」

 

希美の問いに、優子は黙ってしまった。

なんか、このままだと話が纏まりそうじゃないので…

 

「分かった、ここは現部長の久美子に全部任せるとしよう」

 

「ええ!?」

 

「久美子達が実際に聞きに行って、うんって言ったらみぞれ達もアンサンブルに参加することにしよ。夏紀もみぞれも、私達から聞いてしまうとまた話が変わってくるかもしれないし」

 

僕の意見に乗っかってきて希美がそう言った。

 

「そうですか?夏紀先輩は優子先輩から話したほうが良いと思うんですけど」

 

「まぁ、こういうのは筋の問題ってやつ。後、一年の子らが私達とやるのが嫌ってなったら、この話は無しね。無理強いするのはよくないし、その場合は無理やりにでもその三人で編成組んでもらうしかないね」

 

「拓哉先輩が一緒なら断る事はないと思いますけど…」

 

優子の言葉に、久美子がそう返した。

そして、優子は編成表が書かれた紙に、僕も含めた名前を書き込んだ。

 

「じゃあ」

 

「決まったら連絡してね~」

 

「ど~も~」

 

ひと先ず、アンサンブルに参加する方向で決まった。

 

 

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