9/16日修正
縣祭りも終わり、一面白になった練習風景にも慣れてきた頃、オーディションが近づいた部の空気はより緊張感を増していた。
「Cの頭、タンバリンのロールにアクセントをください」
「はいっ!」
「今注意した点を重点的にパート練習を進めてください」
「はいっ!!」
「先生、クラなんですけど」
「はい、この後来てください」
「フルートもお願いします」
「はい」
各パートは、自分達のパートが足を引っ張らないようにと、練習に熱がこもり、個人錬では楽譜とにらめっこしている時間が次第に増え、それぞれが自分が目指すところだけをみつめ、不安に追いたてられるように練習を続けていく。ちょっと前の春の時とは対照的だ。
「鈴木君は緊張してる?」
隣に居た鎧塚がそう話かけてきた。
彼女から話しかけてくるなんて珍しいものもあるもんだ。
「う~ん、そうだね。オーディションとは無縁だったからそういう意味では緊張してるかも」
「大丈夫、私達は練習でやってきたことをやるだけだから」
「流石、去年コンクールメンバーだっただけあるわ」
「ふふふ、私は緊張してない」
「僕とは大違いだわ…」
鎧塚とそう話していると、僕達に声を掛けてくる者が居た。
「意外ね、あんたこういう時には緊張しないと思ってたわ」
「いやいや、僕だって緊張するときはするよ」
勝手に緊張しない人みたいに思われるのはいいのか悪いのか…
「そういう吉川こそどうなのよ」
「私だって緊張してるわよ」
なんて会話をして、いつも通りの帰宅ルートだった。
分かれ道に到着すると、僕1人と吉川、鎧塚の2人で別れる事に
「また明日」
「そっちこそ遅刻しないでしょ」
「しないよ」
たわいもない会話をして2人が見えなくなるまで見送る。
「随分と仲良くなったみたいだね~」
「傘木から声をかけてくるなんて珍しいじゃん」
「学校では、声をかけにくくてね…」
背後から現れたのは傘木希美。
「それで声をかけてきてどうしたの?」
「私…吹奏楽部に戻りたいの…鈴木なら助けてくれるよね…?」
そう言う彼女の意図に僕は?を浮かべるのだった。
*****
「ではこれよりオーディションを始めます。 私たちが参加するA編成でのコンクールは、1チームに付き最大55名までしか参加することが出来ません。つまり、ここにいる何名かは必ず落選してしまうことになります。みなさん。緊張していますか?」
「してまーーす」
オーディションの日がやってきた。
二日間に渡って行われる。緊張しない人もいるだろうけど、ほとんどは緊張している筈だ。
「ですよね。ですが、ここにいる全員、コンクールに出場するのに恥じない努力をしてきたと私は思っています。胸を張って、皆さんの今までの努力の成果を見せてください。でははじめます」
「よろしくお願いします」
先生の言う通り、ここに居るみんなはこの日の為に頑張ってきたのだ。
後は、その努力を示すだけだ。
「失礼します。二年。オーボエ。鈴木拓哉です」
「鈴木君は経験者ですよね」
「はい。小学生の頃からですので、もう8年ほどやってます」
「8年ですか。長いですね。期待してます」
「はい。よろしくお願いします」
オーディションの時間は長かったのか。短かったのか分からない。
でも、僕は今の力を出してやりきった。
後は発表の日まで待つのみだ。
「それでは合格者を読み上げる。呼ばれたものは返事をするように」
発表の日、松本先生によってコンクールメンバーが発表される。
「はいっ」
「まずパーカッション 田邊名来」
「はいっ」
松本先生は次々と呼んでいく。
我らがダブルリードは僕含めて全員選ばれた。
続いて、低音パート。
「続いてユーフォニアム 田中あすか」
「はい」
「黄前久美子」
「はい」
「以上2名」
そうか夏紀落ちてしまったのか…。
夏紀から、黄前さんが上手だと聞いていたが、ここまでとはね。
「では最後にトランペット 中世古香織」
「はい」
「笠野沙菜」
「はい」
「滝野純一」
「はい」
「吉川優子」
「はい」
「高坂麗奈」
「はい」
吉川は無事、コンクールメンバーに選ばれた。
「以上5名 ソロパートは高坂麗奈に担当してもらう」
松本先生がそう発した時、部員達にざわめきが起った。
三年の香織先輩が落ちて、一年の高坂さんがソロに受かったのだ。無理もない。
吉川も驚きの表情をしていた。
そんな中、高坂さんはというと_
「はい」
表情を変える事もなく、平然とそう返事をするのだった。
今更ではありますがざっくりまとめた主人公の説明を…
名前は鈴木拓哉君です。知ってるかそれは
夏紀ちゃんや優子ちゃんと南中出身です。
担当楽器はオーボエです。プライベートではピアノとキーボードをしています。夏紀のバンド組の1人になりそうですね。
トランペットもメンバーに入れるくらいには出来る。優子ちゃんからトランペットに入れと言われたけど本人にやる気がなかった為断られる。
吹奏楽経験者であったが、部活に入らず帰宅部。
希美ちゃんが居た楽団に所属←この作品では触れないかも…?
幼馴染である夏紀ちゃんと2人でよく居る所が見られたとか。晴香先輩、ヒロネちゃんとは塾で一緒で知り合った仲。
当初は北宇治では無く、立華に行くつもりだったが晴香ちゃんやヒロネちゃんの熱いアピール、優子の熱意に押され北宇治に入学、そのまま吹奏楽部にという流れ。
どこかのKRさんと似てるような…
優子ちゃんとは中学3年間一緒のクラスだったこともあり面識有り。
なんなら、夏紀ちゃんがいない時は優子ちゃんが居たとか←希美ちゃんの証言有り
北宇治では進学クラスではなく普通科を選択。
そのため、1.2年は優子ちゃんと同じクラスの為5年一緒である。
↑もはや運命を感じる。
なんでも部活に力を入れてみたいからとかなんとか。
みぞれちゃんとはお互いに面識はあったが、北宇治に入ってからまともに話した模様。
よく事件に巻き込まれる人(自ら突っ込んでる場合もある)である。
妹が1人いる←これは触れるのでお待ちください。
ざっくりとまとめました。
頭の隅にでも偶に思い出しながら見てください←作者が1番忘れそうではある。
ヒロインは?
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小笠原晴香
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中世古香織
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鳥塚ヒロネ
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喜多村来南
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傘木希美
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加部友恵
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井上順菜
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剣崎梨々花