この話から2日に1話更新となります。
去年サボったわけでは無いですけど…その分頑張ります。
*この話出しておいてメインヒロインはまだしも、IFストーリーはやらないといけないというプレッシャーがありますね。
-拓哉と優子が中一の時-
「あんた、トランペットやってるんでしょ?」
「えっと…誰…?」
「あんた…一緒のクラスなのに分からない訳…?」
「う〜ん…分からない…ごめんね…」
「吉川優子!」
「?」
「だ!か!ら!それが私の名前!」
「うるさっ…とりあえず吉川さんね。覚えた」
あいつこと鈴木とはこの時初めて会った。
「それで…何の用かな?」
「はぁ…鈴木ってトランペットやってるわよね?」
「…どこで知ったのよ…」
「川で吹いてる所を見たのよ」
「あの時かぁ…」
そう言った鈴木は頭を抱えて、読んでいた本をそっちのけにして机に顔を伏せた。
「上手かったわよ」
「本当に…?」
「ええ、同じトランペットを吹いてる私から見て先輩よりも上手だったわよ」
「それは素直に嬉しい」
「それで…あんたを吹奏楽部に誘いにきたのよ」
「…ごめんだけど吹奏楽部には入らないよ…」
「なんで?」
「トランペット吹くのは楽しいんだけどね…あくまで1人で拭きたいんだよね…」
「みんなで吹くと楽しいわよ!」
「うん。そういう気持ちもわからない事もないけど…僕は1人で拭きたいかな。ごめんね…」
と言った彼は私を信用していないような感じだった。
でも、私は諦めない。必ず吹奏楽部に入れるとこの時誓った。
「夏紀はテスト何点だった?」
「私?私は90点だったよ。拓哉は何点?」
「ふっ、僕は98点だよ」
「うわぁー負けたー」
「だからアイス奢りな」
「次は負けないから」
「そのぐらいの気持ちで来てくれないとこっちが困る」
後ろの席で話す鈴木と中川夏紀さん
彼女は彼と幼馴染らしく凄く仲が良さそうだった。
しかし、それはどうでも良い。
私の前にあるテストの点数は赤点だったのだ。
「吉川は赤点だから後日補修を受けるように」
「はい…」
先生に名指しをされて私は落ち込む。
「吉川さん、赤点だったの?」
「何よ煽りにきたの?」
「違うって僕が勉強教えてあげようかって思って声をかけたの。ほら、赤点だったら部活にも行けないでしょ。それは可哀想だからさ」
「そういう事ならありがたく頂くわ。勉強教えてもらっていい?」
「分かった。次のテストは赤点を頑張らないようにしようね」
彼の教え方はとても上手だった。
勉強が苦手な私でも分かりやすく説明をしてくれた。
次のテストでは、90点を取れた。
「吉川さんやるじゃん。やれば出来るってこういう事を言うんだね」
「そうね。あんたのおかげで助かったわ。ありがとう」
「そうお礼を言われると照れるなぁ…」
と言った彼は何故か可愛らしく見えた。
吹奏楽部に誘わずに、このままこの関係を続けてもいいんじゃないと思い始めてしまった。
そして、気づけばあっという間に3年生になっていた。
今年もあいつは私と一緒のクラスだった。
「吉川、また一緒のクラスだね。またよろしくね」
「ええ〜こちらこそ宜しく頼むわ」
あいつは、クラスの委員長になってクラスを引っ張っていった。
運動会では率先してクラスをまとめ、合唱祭では苦手な子にアドバイスを送ったりして頑張っていた。更に言えば生徒会長もやっていた。
私は、そんなあいつの事がこの時には好きになっていた。
「吉川、明日は頑張ってね。僕も会場から見るから」
「当たり前よ!私達は全国に行くんだから!」
そう言って挑んだ府大会。
結果は、金。ダメ金でもなく銀だった。
次の日、彼を見つけると私は逃げたくなった。
あれだけ自信満タンにして全国に行くと行ったのに彼に顔を合わせる事が出来ないから
「待って吉川」
彼は私の手を掴んできた。
「鈴木…ごめんね…一昨日全国に行くって言ったのに…」
「…吉川は悪くないよ。結果には満足はしてないと思うからこれ以上は言わないよ」
と言いながら彼は私の事を抱きしめて背中をポンポンと叩いてくれる。
「そういえば…さ、吉川って北宇治だっけ?」
「えっ?」
「だから、高校の話だよ。受けるの北宇治だっけ?」
「そうだけど…」
「良し、決めた。僕も北宇治受けるよ」
「えっ…あんた、立華の推薦…」
「そんなの知らない。先生達からはネチネチ言われるかもしれないけど、吉川の想いが伝わってきたんだよ」
「でもいいの…?音楽家になるなら立華の方が…」
「何も立華に行けば音楽家になれる訳でもないし、音楽家になるとも決めてないから。僕はただ吉川と一緒に吹奏楽、やってみたいなって思っただけ」
そう言ったあいつの言葉に嘘は無かったように見えた。
「分かった。私も必ず北宇治に合格するから!北宇治では一緒に吹奏楽部に入って全国に行こうね!」
「よし!そうなれば必死に勉強頑張らないとな」
この時、彼に惹かれたような気がする。
「吉川あった番号あった?」
「あった!あんたは」
「僕もあったし、夏紀、吹奏楽部だと鎧塚、傘木の番号もあったぞ」
「本当。南中みんな合格じゃん!」
高校合格発表の日。
私はあいつと中川さんの3人で見に来ていた。
「良かったな吉川」
「ええ〜みんながいるなら全国を目指せるわ」
「私も高校に行ったら吹奏楽部入ってみようかな」
「いいんじゃない。夏紀なら出来ると思うよ〜」
「そう?ならやってみる」
「吉川、夏紀、高校でも宜しく」
「こっちこそ宜しく」
「よしきた」
こうして、私達3人は強い絆で結ばれた。
1年生編をやれば良かったと今更後悔しております。
1年生編を今更やる訳にも行かないので幕間でちょっとずつ触れながらやって行こうかなと思います。
優子ちゃんが主人公の音を川で聞いた時の感じとしては、3期の久美子ちゃんと真由ちゃんがイメージとしては近いと思います。実際この話を作る上で参考にしたのもあります。
ヒロインは?
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小笠原晴香
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中世古香織
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鳥塚ヒロネ
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喜多村来南
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傘木希美
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加部友恵
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井上順菜
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剣崎梨々花