「夏紀と鈴木遅い!」
「待たせてごめん…」
待ち合わせ場所に行くと、吉川と加部が待っていた。
浴衣かと思ったけど、私服だった。
「で、その子が鈴木の妹?」
「そう」
「鈴木さつきです!東中でチューバやってます」
「吹奏楽やってるんだ。お兄ちゃんと一緒の楽器じゃないんだね」
「お兄ちゃん、上手すぎて…違う楽器にしました」
「分かるよ~鈴木君上手だもんね~」
「自慢のお兄ちゃんです!」
「そういえば自己紹介してなかったね。私加部友恵って言うの、よろしくねさつきちゃん」
「はい」
さつきと打ち解けた加部をそっと見る吉川に夏紀が話しかけた。
「いいの?さつきと仲良くしておいた方がいいよ?」
「うっさいわね。どうしたら仲良くなれるか迷ってる所なの」
「さつき、人懐っこいから大丈夫だと思うよ」
そう言っているとさつきがこっちにやってきて
「お姉ちゃんが優子さん?」
「そうだけど…なんで知ってるの?」
「お兄ちゃんと夏紀お姉ちゃんがよく話してるからそうかなって思いまして」
さつきがそう言った瞬間、吉川の視線が僕達二人の方を向いたが、すぐにさつきに視線を戻した。
「そうなんだね。なんて聞いてるの?」
「えっとね、お兄ちゃんは良い演奏をして、落ち着く人だって言ってたよ」
さつきがそう言った時、吉川の顔が一瞬だけど赤くなった気がした。
「そうなんだ。で、夏紀お兄ちゃんはなんて言ってたの?」
「優子が夏紀お姉ちゃんだって」
夏紀がさつきの言葉に我慢出来なくなったのか、横でそう声を出した。
聞こえていたのか。吉川はこっち…主に夏紀だけど
「そこうるさいわよ」
「う~ん…なんて言ってかな…あっ、そうそう。うるさいって言ってた」
「夏紀、なんて事を言ってるのよ」
「事実じゃん」
さつきの思ってもいない言葉に吉川の怒りが夏紀へと向かっていつものが始まった。
「お姉ちゃん達、喧嘩始めちゃったけど…止めなくていいの?」
「いつもの事だから好きなようにやらせてあげて」
「さつきちゃん、お姉ちゃん達、いつも見てるんだよ」
さつき「お兄ちゃん達、大変だね…」
こっちの三人で
「ごめん待った?」
傘木がやってきた。
「希美?なんで?」
「ごめん…優子には言ってなかった…」
「あんたね。大事な事は言いなさいよ」
「はは、いつもの奴やってるね」
「お姉ちゃん誰?」
「鈴木の妹さん?可愛いね。なんて名前なの?今何年生かな?」
「鈴木さつきです!中3です」
「って事は来年は高校生かぁ~どこ行くの?」
「お兄ちゃんと同じ北宇治にしようかなって思ってます!」
「おおーうちに来るんだ、もしかして何かやってる?」
「はい!チューバやってます!」
「へぇ~そうなんだ~凄いじゃん。兄弟揃って吹奏楽って」
「そうなると来年、鈴木って呼ぶの大変じゃない?」
「それはそうだね。兄弟だから当たり前だけど…」
「ならさ、この際。名前呼びしない私達」
「名案!」
傘木の言葉に加部が乗っかった。
確かに分かりやすくするために名前呼びはありか
「って事で私の事は希美って呼んで」
「私の事も友恵でいいから」
「二人が名前呼びするなら。僕の事も下の名前で呼んだ方がいいよね」
「そうだね。これからは拓哉君って呼ぶね」
「お兄ちゃん良かったね」
「えっ…何が…」
「お兄ちゃん凄く美人さんだから名前呼びされるなんて」
「さつきちゃん、その言葉凄く嬉しい」
傘木…希美が嬉しさの反動でさつきの事を抱きしめる。
「お姉さん…苦しよぉ…」
「あっ、ごめんね…嬉しくてつい…」
と言って舌を出してさつきに謝る希美
すると、言い合っていた2人が戻ってきた
「あー疲れた」
「それはこっちのセリフ」
「優子にも下の名前で呼んであげたら?」
「マジで言ってる?」
「うん」
希美にそそのかされる形で吉川の前に立った。
「えっ…急にどうしたのよ…」
行動したのはいいけど…何を言うか決めて無かった。
仕方ない思った事を言うか
「今日も可愛いね
「当たり前じゃない…今なんて?」
「えっ?」
「今、私の事…下の名前で呼ばなかった?」
「うん、優子って言ったよ」
僕がそういうと優子はその場で固まってしまった。
「おーい優子、大丈夫か~?」
夏紀が手を振って応答を待つけど、何も返事がない
「はっ!びっくりして固まってたわ私」
「ね?言ったでしょ」
「あれを喜んでいいのか分からないけど…」
というやりとりがあったけど、その後の花火は楽しかった。
後日
「優子の事…下の名前で呼ぶようになったの?」
「流れでそうなった感じ」
全体練習に吉川の事を優子と呼んだことに疑問を持ったらしく、パート連の休憩中に鎧塚から話しかけれた。
「びっくりしたよね、吉川さんだけではなくて加部さんの事も下の名前で呼んでたし」
「何?どっちかと付き合ったの?」
「そんな訳ないです。来年、北宇治に妹がやってくるかもって事で区別するために呼ぶようにしたんですよ」
「あ~そういう事ね。私も会いたいなぁ~」
「気持ちは分かるけど…私達は大学受験があるの忘れてないよね?」
「思い出させないで…」
先輩二人のやりとりに苦笑いを浮かべていると
「…私の事もみぞれって呼んでいいから…」
「…えっ?」
「それだけ…」
と言って鎧塚は練習を再開した。
本人が良いって言ってるんだし…呼んでもいいのかな
「みぞれ」
そう言ったら、みぞれの音が乱れたのだった。
とりあえず、2人とアンケートの2人の個別ルートを書くのは決定ですね。
後は個人的に書きたい子を書いて…っていう感じですね。
大学編を先に書くべきか、個別ルートを優先すべきか悩んでおります。
ヒロインは?
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小笠原晴香
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中世古香織
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鳥塚ヒロネ
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喜多村来南
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傘木希美
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加部友恵
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井上順菜
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剣崎梨々花