ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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ここに来て色んなキャラが気になるという…

分岐ルートまで、まだまだ先なんで気にしないでください。



10/31日。話の内容等修正


26.悩みの後輩と苦労人

 

花火大会が始まった。

みんながそれぞれ仲の良い友達と集まって花火を楽しんでいた。

 

 

「線香花火って長持ちさせる方法があるんだよね」

 

 

「そんなのあるの?」

 

 

「うん」

 

 

僕は、優子と約束をしていた事もあり、優子と二人で花火を楽しんでいた。

そして、僕達は線香花火を持っていた。

 

 

「先端の部分を軽くねじって45度に傾けて持つとね、花火の玉が落ちにくくなって長持ちするみたい」

 

 

前に聞いた話だけど、優子は初耳だったようで

 

 

「そんなのあるんだ。やってみようかな」

 

 

優子は興味津々だった。

そして、火を付けて彼女と線香花火を楽しむ。

 

 

「私、拓哉と一緒にこうやって合宿できるなんて思ってなかった」

 

 

「それは僕も、関西に行けるなんて思ってなかったし」

 

 

二人でそう話す間も、線香花火は落ちる事なく燃え続ける。

 

 

「全国に行こうって約束をした事あったでしょ私たちって」

 

 

「うん、中学の時にしたね」

 

 

「その約束、今年で果たしたい」

 

 

「…うん、僕も。関西を勝ち抜いて全国に行きたい」

 

 

「なら、頑張らないとね私達」

 

 

優子がそう話す時には、線香花火は四方八方に散らばりだしていた。

 

 

「終わっちゃった…」

 

 

「僕の勝ちだね」

 

 

「知らない間に勝負してたの私達」

 

 

優子がそう問いかけてきたタイミングで僕の線香花火も落ちていった。

 

 

「僕のも終わっちゃった」

 

 

「新しいの貰いに行かないとね」

 

 

優子がそう言って、立ち上がろうとした時だった。

 

 

「二人だけで花火しないでよ」

 

 

友恵が手に花火を抱えてやってきた。

隣には夏紀の姿もあった。

 

 

「私も混ざってもいい?」

 

 

「うん、いいよ」

 

 

僕と優子は燃えた線香花火を水の入ったバケツに入れて、友恵が持ってきた花火を手に持つ。

 

 

「拓哉君と花火をするなんて初めてかも」

 

 

「同じ中学だったけど、する機会なかったもんね」

 

 

そもそも接点が無かったし仕方ないといえば仕方ないけど。

友恵とそんな話をする。友恵は優子と一緒に花火をして。僕は夏紀と一緒に花火を楽しむ。

 

 

「確かに、拓哉と花火するのいつぶりだろう」

 

 

同じく花火を持っていた夏紀も同じことを言っていた。

 

 

「覚えてない…でも、高校になってからはやってないよな」

 

 

「だよね」

 

 

「希美はサポートとして復帰したいのかな」

 

 

「どうしたのいきなり」

 

 

「希美の事を考えてたら、そう思ったの」

 

 

「うん、希美はねコンクールに出たいから復帰したい訳じゃなくて、サポートとして復帰したいって言ってた」

 

 

「そっか」

 

 

夏紀とそんな会話をして、気付けば花火大会は終わりを付げ、合宿二日目は終了した。

 

 

 

 

 

*****

 

 

「はぁ… やっぱり言うべきかな…」

 

 

「何の話?黄前さん」

 

 

「えっ…って鈴木先輩…驚かせないでくださいよ…」

 

 

「驚かせるつもりは無かったのごめんね…」

 

 

「別にいいですけど…」

 

 

深夜、喉が渇いた僕は自販機の前までやってきて目の前で何かを言っていた黄前さんを発見し、声をかけた。

結果的に驚かせた形になってしまった。

 

 

「それで先輩は何をしに来たんですか?」

 

 

「そこの自販機にジュースを買いに来た。黄前さんも要る?驚かせてしまったから奢るよ」

 

 

「いやっ。別に大丈夫です」

 

 

「そう?欲しかったらまた言ってね」

 

 

「はい…」

 

 

「それでさっきの呟きって?」

 

 

「聞いてたんですね…」

 

 

「まぁ…ね…」

 

 

「でも内緒にしてて欲しいと言われまして橋本先生に…」

 

 

「そっか…それなら約束は守らないとね」

 

 

「なんですけど…その話の内容を麗奈に言うべきか悩んでて…」

 

 

「あー高坂さんにとっては悪い話だったのかな…」

 

 

高坂さん関係なら滝先生かな。

 

 

「ですね。だからどうしようかと悩んでて…」

 

 

「それは黄前さんが言うタイミングが来た時でいいんじゃないかなって思うよ。無理して言う必要もないから」

 

 

「ですかね…?」

 

 

「そう。言わない方が良い時もあるからねぇ…」

 

 

と言うと、黄前さんはさっきまでの表情と打って変わってすっきりしたような感じに見えた。

 

 

「鈴木先輩…」

 

 

「うん?」

 

 

「話を聞いてくださってありがとうございました、ちょっとはすっきりしました」

 

 

「うん、黄前さんがそういうなら良かったのかな。じゃ、そろそろ戻るね。黄前さんも早く寝てね」

 

 

「はい」

 

 

それだけ言って、去ろうとしたのだが

 

 

「だから、何でもないって言ってるでしょ?」

 

 

と言う優子の声が聞こえてきた。

恐らく…誰かと言い合いをしてるのかな。優子の口調的に

 

 

「黄前さん…ばれないように行くよ」

 

 

「えっ?いいんですか…」

 

 

「ばれた時は僕のせいにしていいから」

 

 

と言って黄前さんを連れて、ギリ隠れる所まで近づいた。

そこには優子と夏紀が居た。

 

 

「ウソだね。はっきり言いなよ、どうして希美が部に戻っちゃダメなの?」

 

 

やっぱり…二人が言い合っていたのは希美の事だった。

夏紀は、希美を復帰させたい。でも優子は反対だったはず。

 

 

「別にダメなんて言ってないでしょ」

 

 

「理由があるんでしょ?何?」

 

 

「別に…ただ今戻ってきたら、部が混乱するかなって」

 

 

優子の言いたい事も分かる。

でも、それは夏紀には分からない。

 

 

「だから希美は手伝うだけだって」

 

 

「それでもダメなの!」

 

 

「やっぱり、それだけじゃないよね。何かある、何なの?」

 

 

その時、優子と目線が合った気がした。

 

 

「はぁ…だから、あんたがかかわると こんがらがるから関わるなって言ってるの! それだけ!」

 

 

「あっ ねぇ!」

 

 

夏紀がそう言うも優子は話をする気はなくこっちに歩いてきた。

僕は咄嗟に動いていた。

 

 

「先輩っ!?」

 

 

咄嗟に隠れた場所が良かったのか僕は見つかる事はなかったけど、黄前さんは見つかったようで…

 

 

「んっ」

 

 

と言われていた。

それはいいんだけど…近くに2人が居て逃げれない状況になってしまった。

 

 

ヒロインは?

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  • 中世古香織
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  • 喜多村来南
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