僕達を乗せた僕達は順調に会場へと向かい、何事もなく無事に到着した。
「もう午前の結果って出てるよね」
「私確認してきます」
沢田先輩の言葉を聞き、瞳さんが走って確認しに行く。
なんでだろう。会場の雰囲気が何かおかしいような気がするのは
「なんか雰囲気おかしくないですか香織先輩」
「そうかな?私には変わってないと思ってるんだけど」
「香織先輩がそう言うならそうかもですけど…何かおかしい気がするんですよね…」
香織先輩と話していると、確認しに行っていた瞳さんが慌てて戻ってきた。
「先輩 見てきました!」
「どうだった?」
「東照を含めた3校が金でした それから… 立華高校は銀だったみたいです」
「えっ!?」
「ウソ!?」
「あーもう 吐きそう…」
「雰囲気がおかしいように感じたのは立華が銀だったからか…」
金を取り続けていた立華が銀というのは流石の僕でも動揺するものなんですよ…
「鈴木が珍しく動揺してるじゃん」
「まぁ…絶対的な存在が負けるというか、予選で消えるのは衝撃が来るもんなんですよ」
「そういうもんだよね。私も動揺してるし」
「ほらほら 私たちに他の学校を気にしてる余裕なんてないよ 今は演奏のことに集中して」
動揺はしたが時間は待ってくれない。
晴香先輩の言葉で部員たちは落ち着きを取り戻し。リハーサル室へ足を進めるのだった。
*******
リハーサル室に入ると、皆音出しを行う。
「はい 止めて、では 1回だけ 深呼吸しましょうか 大きく息を吸って…吐いて 吐いて 吐いて 気持ちを楽にして 笑顔で」
『ハァ…』
「私からは以上です」
「ですよねぇ」
「まあ らしいけど」
「部長 何かありますか?」
「えっ?」
「先生」
「はい 田中さん」
「部長の前に少しだけ…」
「去年の今頃 私たちが今日 この場にいることを 想像でき来た人は1人もいないと思う 2年と3年はいろいろあったから特にね それが半年足らずでここまで来ることができた これは紛れもなく 滝先生の指導のおかげです その先生への感謝の気持ちも込めて 今日の演奏は精一杯 全員で楽しもう!」
『はい!』
「それから 今の私の気持ちを正直に言うと 私はここで負けたくない「関西に来られてよかった」で終わりにしたくない ここまで来た以上 何としても次へ進んで 北宇治の音を全国に響かせたい! だから みんな これまでの練習の成果を 今日 全部出し切って!」
『はい!』
「じゃあ部長 例のやつを」
「えっ あっ はい では皆さん ご唱和ください 北宇治 ファイトー!」
『おーっ!』
舞台裏に移動すると明静が演奏していた。
「やっぱりうまいな 明静…」
「ああ 誰だよ 顧問替わって 下手になってるとか言ってた奴」
「優子ちゃん」
「はい」
「これからも部のことよろしくね みんなも今までこんな私についてきてくれて…」
「香織先輩 違います」
「え?」
「ここで終わりじゃありません 私たちが目指してるのは全国です 私たちは香織先輩と一緒に全国へ行くんです」
「そうですよ香織先輩、僕達はここで終わらないですよ。全国まで行くんですよ」
と言って、僕と優子は人差し指を突き上げる。
そして、それを見ていた部員一同が同じく人差し指を突き上げる
「香織」
「行きましょう、みんなで 全国へ」
カーテンが開き、僕達は観客の拍手の中、舞台へと歩き出す。
『プログラム16番 京都府代表 北宇治高校吹奏楽部』
とアナウンスが流れて僕達は演奏が始まった。
**********
「鈴木は緊張しないの?」
「僕達は精一杯やりました。ドーンと構えていたらいいんですよ」
そうは言うけど、緊張はしている。
実際にこの場面で緊張しない人なんているのかって話よ
『続きまして 全国大会に進む関西代表 3校を発表します』
『プログラム3番 大阪府代表 大阪東照高等学校』
もう呼ばれて当たり前だと思っているのか拍手だけだった。
これが全国常連校か…
『プログラム15番 大阪府代表 明静工科高等学校』
明静工科吹奏楽部の歓声は会場に響き渡る。
残り1枠か…
『最後に プログラム16番 京都府代表 北宇治高等学校』
呼ばれた瞬間、北宇治の部員達が歓声の声を上げる。
「鈴木!」
「私達やったよー!」
隣に座っていた来夢先輩と岡先輩が涙を浮かべながら抱き着いてきた。
「先輩…やりましたね僕達」
一緒になって抱き合う。
「やったよ 麗奈」
「うん」
前に座っていた黄前さんはこっち…正確にはみぞれの事を見て
「先輩…まだコンクールは嫌いですか?」
「たった今、好きになった」
みぞれはそう言った。
ヒロインは?
-
小笠原晴香
-
中世古香織
-
鳥塚ヒロネ
-
喜多村来南
-
傘木希美
-
加部友恵
-
井上順菜
-
剣崎梨々花