今日は一年に1回の学園祭である。
僕達吹奏楽部は体育祭で演奏を行ない、あすか先輩が観客に向けて挨拶を行っていた。
えー こうして 私たちが活動できているのも 先生や保護者の方々 そして皆さんのおかげです 本当にありがとうございます」
「全日本吹奏楽コンクールは 10月の末から名古屋で行われます」
「そこでも皆さんに よい報告ができるよう 頑張って練習していきたいと思っています。それでは聴いてください『学園天国』」
僕達、北宇治高校吹奏楽部は、今年の春 新しい顧問として赴任してきた滝先生の指導を受け 全国大会に出場するという快挙を成し遂げた。
それから片付けを終え、音楽室に戻ってくるとヒロネ先輩が声をかけてきた。
「拓哉君、私と一緒に回らない?」
「ヒロネ先輩…担当早めって言ってたじゃないですか…」
「違うよ。担当の仕事が終わった後に回ろうって話だよ」
「時間があれば…ですけど…」
「そっか…学園祭の撮影係…だったっけ?」
「そう。なので時間が取れるか分からないですよ?」
クラスから2人、学園祭の係を出すことになったのだが、先生が僕しか居ないって勝手に決められて、撮影係を任せられる事になったのだ。
時計を見ると集合時間が近づいていたのが分かった。
「井上さん、集合時間近いから気をつけてね」
「あっ、はい分かりました」
パーカッションの井上順菜さん。
係の顔合わせの際にちょっと話した仲である。
「拓哉君も忙しそうだね」
「撮影係だから…他の係に比べたらマシな方だと思いますけどね…」
「先輩。一緒に行きましょう」
「オッケー。ヒロネ先輩ではまた」
「うん!係が終わったら探しに行くから」
と言うヒロネ先輩に手を振って集合場所へと井上さんと一緒に歩く。
「先輩ってヒロネ先輩の事好きなんですか?」
「なんでそう思ったの?」
「ヒロネ先輩とよく話している所を見るので」
「そう思われても仕方ないよね…」
集合場所へと向かう途中、井上さんとそんな話をしていた。
*******
「とりま…夏紀の所に行くか…先輩の所…いや、1年生のところから行くか…」
と思い1-3組の教室に行くと、
「誰も来ないね」
「今さら メイド喫茶なんてはやんないよね」
「ダメですよ 2人とも 笑顔を絶やさないようにしないと」
「さん はい」
「アッハッハッハ…」
「ハッハッハ…」
「そうだ! お客さん呼ぶなら もっと目立つことしようよ」
「1年3組で喫茶店やってまーす!ぜひ一度 お立ち寄りくださーい」
「おいしいケーキもありまーす!」
「みんな 見るだけで 入ってこないね…」
「ダメかな? アグレッシブメイド喫茶」
「これで繁盛したら奇跡ですね」
「ううっ… 奇跡 起きないかなぁ…」
「お茶がしたいので メニューを頂けるかしら? ウェートレスさん」
「来たよ 奇跡!」
「組体操やってるのはなんでなの…黄前さん…」
「鈴木先輩!きてくれたんですね」
「あれ?先輩1人ですか?」
「うん。友達みんな係だから…1人で回ってるよ。後、写真係だったりするしね…」
てカメラを見せながら言う。
「先輩!?写真係だったんですか!」
「うん、せっかくだから撮ってあげるよ。ほらピースして」
と言って、黄前さん達4人を撮ってあげた。
「印刷して渡してあげるからね」
『ありがとうございます』
「それじゃ、僕回らないといけないから行くね」
『はい』
彼女らに手を振って次の教室へと向かう。
*****
夏紀達がやってるカフェにやってきたのだが、優子に対して夏紀が接客をやってるんだけど…なんだあれ?
「何よ これ! どう見ても イヤがらせなんですけど」
「違いますよぉ」
「私 ピサの斜塔なんて 頼みましたっけ?」
「これが当店のスペシャリティーイチゴクレープですよ お客さまっ」
と言ってイチゴを巨大クレープに乗っける夏紀。
その反動でそれこそピザの斜塔になってる。
「おおっ あ あ…」
「サービスでーす。ゆっくりと お召し上がりくださーい」
「分かったわよ 受けてたとうじゃない…!」
「あの2人 仲いいよねー」
「希美先輩?」
「いらっしゃい」
「希美も あれ食べたい?」
「へ? いや 気持ちだけで十分だよ」
「好きなほう食べる?」
「いや 気持ちだけで十分だよ」
「好きなほう食べる?」
「えっ ちょっと これ 注文のやつでしょ?」
夏紀と優子の二人のやりとりと違って、希美とみぞれのやりとりもまた、違う意味でなんか凄かった。
「あっ、拓哉じゃん。どう私達のメイド姿」
僕に気づいた希美がスカートの端を摘んで1回転しながら聞いてきた。
みぞれは頬を少し赤くしていたけど。
「傘木は、本当に何着てもサマになるよな。他の女子が羨ましいだろうね」
「それは褒め言葉で受け取ったらいいのかな?」
「褒め言葉として受け取って貰えたら嬉しいかな」
「褒められると嬉しいもんだね
「そんな嬉しがる要素あった?」
「すぐに褒めてくれる男の子モテるよ」
希美と会話で盛り上がっていると、僕の服を掴んでいたみぞれが
「拓哉君…私のメイド姿…どうかな…?」
「可愛すぎやしない?」
と言ったら優子と希美からの視線が強くなって、夏紀は笑っていた。
ヒロインは?
-
小笠原晴香
-
中世古香織
-
鳥塚ヒロネ
-
喜多村来南
-
傘木希美
-
加部友恵
-
井上順菜
-
剣崎梨々花