ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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3月にまた宇治まで遊びに行ってきます。
今度は大吉山登ります。熊…出るなよ…

それはさておき、いろんなスポーツが始まりだす季節に入りましたね。
シーズンに入ると投稿ペース変わると思うので先に言っておきますね。


36.風邪引きユーフォと苦労人

駅ビルコンサートが終わり、練習は全国大会に向けて更に厳しくなっていた。その中で学生にとって嫌なイベントと言えば分かるだろう。

 

そう中間テストである。

 

「拓哉、勉強会しましょう。拓哉の家で」

 

「なんでまた…」

 

「拓哉の家が1番大きいのよ。さつきちゃんにも久しぶりに会いたいし」

 

「分かった。で誰が来るのよ。夏紀と優子の3人だけ?」

 

「後、みぞれと希美の2人もね」

 

「2年生大集合じゃん…」

 

「そうよ!この中で1番賢いのは拓哉だから、当日は頼るからね」

 

「はいはい…」

 

絶対優子にひたすら教える事になりそう。

さつきになんて説明しよう…

 

****

 

「はい ありがとう えーっと そうだな… うーん…正直に感想を言わせてもらうと 辛気くさい」

 

「学校が始まって練習時間が減っているのに 夏休みの頃の音を維持できているのは すごいと思う けど あの頃よりみんな硬い 音がガチャガチャで聞いててキツい」

 

『ハイ』

 

「もしかして全国だから緊張してる? みんな 全然面白くなさそうだよ 滝くんみたいに怖い顔して」

 

「私は怖い顔なんてしませんよ」

 

「これだから自覚のない人は困るなぁ…いろんな学校の子に言ってるけど 僕 実はコンクールってあんまり好きじゃない 一生懸命やってるなら 金でも銀でもいいって思ってる まあ 耳にタコかもしれないけど 音を楽しむと書いて音楽 金だの銀だの意識して縮こまって硬くてじめじめした演奏になってたら意味がない 明るく! 楽しく! 朗らかに! はい 復唱」

 

『明るく…』

 

「ハキッと明るく!」

 

『明るく! 楽しく! 朗らかに!』

 

「はい じゃあ 気になったところを順番に言っていくと、まず ユーフォ」

 

「は… はい」

 

「全然 音聞こえてなかったけど 本当に吹いてた?」

 

「ふ… 吹いてました」

 

「1人だからかもしれないけど 音 小さいな いつものうまい先輩は? ほら 赤メガネの」

 

「あすか先輩は その…」

 

「今日は欠席です」

 

「この大事な時期に? まあ いいや とにかくもっとちゃんと鳴らさないと」

 

「はい… くしゅん!」

 

「大丈夫?」

 

「はい… すびばせん」

 

黄前さん大丈夫かな。

 

 

 

 

*****

 

「黄前さん大丈夫?」

 

「あっ…鈴木先輩…大丈夫…ですっ…」

 

「無理して話そうとしなくていいから…」

 

「ちょっと風邪みたいで…」

 

「そう。体調崩しやすい時期だし…風邪引いても仕方ないなぁ…」

 

「すみません…」

 

「いいよいいよ。今日は帰って暖かくしつゆっくりと休んだ方が良いよ」

 

「はい。そうします」

 

「校門のところまで送ってあげるよ。階段とかで転けられても大変だし…」

 

「そんなに心配ですか…」

 

「いやいや…熱中して鼻血を出した人が体調悪いって言ったら心配するでしょ…」

 

「あの時はすみませんでした…」

 

「いいから、ほら手を握って」

 

黄前さんに手を差しだす。

 

「でも、優子先輩…」

 

「いいから」

 

「ってうわぁ…ちょっと何するんですか//」

 

まだ何かを言おうとしたので黄前さんをお姫様抱っこで階段を降りる事にした。誰かに見られたらまずいけど、この時間は誰も使わない場所なので大丈夫だろう。もし優子に怒られたらその時の僕がどうにかしてくれる事を願う事にしよう。

 

「すみません。校門まで着いて来ていただいて…」

 

「良いですよ。同じ部活のメンバーとして心配で着いてきただけなので…では、これで失礼します」

 

お姫様抱っこは階段だけにした。流石にね。

校門に着くと、黄前さんのお母さんが迎えに来ていた。

彼女のお母さんに、黄前さんを預け。僕は音楽室へと向かった。

 

******

 

音楽室に着くと優子に捕まった。

 

「さっき黄前さんのお母さんと話していたようだけど…何の話してたの?」

 

拓哉「階段で体調の悪い黄前さんを発見して、心配だから付き添っただけだよ。それ以外には何も無いよ」

 

「本当でしょうね…?」

 

「何を疑う必要があるって言うんだい…」

 

ジト目でずっとこちらを見てくるのだが疑われているのだろうか。

そういえば、合宿では偶々とはいえ2人きりになったりとあったから疑われても仕方ないか…お姫様抱っこの事だけは言わないようにしないと…

 

その中で黄前さんは翌日は休んだが、その次の日には復活した。

 

「復活だね」

 

「もう平気なの?」

 

「はい」

 

夏紀と長瀬の2人に挨拶を交わし、黄前さんは僕の所までやってきて

 

「先輩もありがとうございました」

 

「もう大丈夫?」

 

「はい」

 

「その感じだと大丈夫だね」

 

「はい!でも先輩…」

 

「うん?」

 

「お姫様抱っこは…恥ずかしかったです…」

 

黄前さんがそう言った瞬間、トランペットとクラリネットの方から視線を感じたが滝先生が入ってきてくれた事によって助かった。

 

「では本日の練習はこれで終了しますが 1つ 皆さんにお話があります。田中さんが今週末までに 部活を続けていくことのできる確証が得られなかった場合 全国大会の本番は中川さんに出てもらうことにします」

 

それはそっか‥と思う僕だった。

でも何処かにモヤモヤする気持ちがあった。

 




pixivにユーフォ小説書いてる方いらして、最近よく読んでます。

良かったら検索かけて見てくださいね。

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