ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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37.テスト勉強と苦労人

 

学校中を探しても見つからなかった僕は諦めて、校門で待つ事にした。

校門に着くと、夏紀とみぞれえ、希美の三人が待っていた。

 

「拓哉、優子探しに行ったんだけど見つからなかったの?」

 

「うん。行きそうな場所探したんだけどねぇ…」

 

「それでどうするの?探しに行く?」

 

「いや、探しに行ったら行き違いになりそうだし連絡だけして待つよ」

 

「その方がいいかもね」

 

スマホを取り出して優子にメッセージを送った。

しばらくして優子と友恵の二人が出てきた。

 

「友恵も行っていい?」

 

「出てきた瞬間にそうだろうなって思ったから友恵が来たいなら来ていいよ」

 

「うん。じゃ行きたい!」

 

と友恵が言った為、友恵が増えた勉強会という事になった。

 

 

 

******

 

「あれ?さつきは居ないの?」

 

「勉強会するって言ったら気を遣ってくれて、友達の家に泊まるって」

 

家に帰るとさつきが居ない事に疑問を持った夏紀がそう声をかけてきた。

なんでも邪魔すると悪いから、友達の家に泊まってくると言っていた。

 

「そうなんだ…さつきちゃん居ないんだ」

 

「鞄とか適当に置いていいからね」

 

と言って、夏紀を除いた四人は鞄を置く一方で夏紀はというと

 

「夏紀どこ行くの?」

 

「拓哉の部屋」

 

「はいはい!私も行く!」

 

「拓哉君の部屋…気になる…」

 

「みぞれ一緒に来る?」

 

「うん…」

 

「みんな待ってって行っちゃった…」

 

まさかみそれが食いついてくると思ってなくて、それに便乗した夏紀を止めようとしたが、待てて言われて本当に待つ奴なんているか?

中には居るだろうけど、少なくともこの中には居ない。

 

「まぁ…別に見られても良いけどさ…」

 

「拓哉〜ジュースの一つくらい出してよ」

 

「優子はもうちょっと遠慮をするって事を…」

 

「うるさいわね。こっちはお客よ?」

 

「…分かったよ。優子の為におもてなしをするね」

 

「よろしい!」

 

「ははは、二人っていつもこんな会話してるんだ」

 

「んな訳ないよ。ほら、ジュースとお菓子持ってきた。希美も緊張せずにいつも通りでいいから」

 

「うん」

 

優子と希美の前に、ジュースをお菓子の入った入れ物を置いて話していると、探索組が帰ってきた。

 

「本がいっぱいあった。拓哉君…借りたい本があったから後で借りていい?」

 

「うん。好きなだけ借りて行って」

 

「ありがとう。後で借りていくね」

 

「それでさっき希美と拓哉、何か話してたようだけど何の話してたの?」

 

「上からも楽しそうな声が響いてたよ」

 

夏紀と友恵が言うと、希美が返す。

 

 

そして、勉強会が始まった訳ではあるが、流石に一人で教える事は難しい為、希美とみぞれの二人には夏紀が、優子と友恵の二人には僕が付いて教える事になった。

 

「拓哉、これって何よ」

 

「あーこれはね。こうして…出た答えをそこに入れたら解けるよ」

 

「本当だ。解けたわ」

 

「拓哉君。これってこうしたらいいの?」

 

「そうそう。で、これをこうしたら…ね」

 

「なるほど〜そう計算するんだ」

 

隣に座る優子と友恵は分からない所は聞いてきて、僕はヒントを与えつつ教えてあげた。時間が流れるのは早い物で、気づけば日が暮れそうになっていた。

 

「そろそろ良い時間だし勉強会はこれぐらいで終わる?」

 

「そうね。遅くなりすぎたら家族が心配するだろうし…」

 

「よし!拓哉君のおかげでなんか分かった気がするし、これでテストは大丈夫な気がする」

 

「あはは…後はそれぞれで頑張るだけだね」

 

そして、しばらくしてみんなが帰る準備をして、僕も近くまで送っていく事にした。

 

「あれ?夏紀は帰らないの?」

 

「私?私の家お隣だし、家帰っても1人だからね」

 

と夏紀は苦笑いしながら言った。

近くまで四人を見送った。

家に戻って、片付けを手伝ってくれる夏紀に

 

「夏紀、何食べたい?」

 

「辛い物ならなんでも」

 

「香辛料とかってあったかなぁ…」

 

と言いながら夏紀と僕はこうやって長い夜を過ごしていく。

ヒロインは?

  • 小笠原晴香
  • 中世古香織
  • 鳥塚ヒロネ
  • 喜多村来南
  • 傘木希美
  • 加部友恵
  • 井上順菜
  • 剣崎梨々花
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