ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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映画まで後1ヶ月ですね。

公開される事にはこの小説はどこまで進んでいるのか。




9/30日修正


40.新副部長になった苦労人

 

 

「皆さんもすでに聞いてるかと思います、無事田中さんがコンクールに出場できることになりました」

 

 

練習前、滝先生の言葉によってあすか先輩が、コンクールに出場出来る事を正式に告げた。

 

 

「結局、みんなに迷惑をかけるかたちになってしまって、本当にすみませんでした。これから本番まで必死で練習して、いい演奏したいと思います。よろしくお願いします」

 

 

そう言うあすか先輩に、部員みんなで拍手を送る。

 

 

「なんかずいぶん、真面目な挨拶だなぁ、性格変わった?」

 

 

「そうですね。ちょっぴり、大人になったのかも」

 

 

橋本先生の問いに、あすか先輩はそう答えた。

でも、あすか先輩が戻ってきてくれて良かった。何より、黄前さんの事を思うとね。

 

 

「演奏は確実に、よくなってきたように思えますが、慢心はいけません。決して思い上がらず最後まで向上心を持って、練習に励んでください」

 

 

「ラストスパートかけるぞ!」

 

 

『はい!』

 

 

全国大会までもう少し。

ここまで来たら後悔のないようにやり切りたい。

何より、晴香先輩、香織先輩の為にも…!

 

 

 

そんなある日、晴香先輩とあすか先輩に呼ばれた。

この時期、部長と副部長の二人に呼ばれたって事は……

 

 

「呼び出してごめんね」

 

 

晴香先輩は申し訳なさそうにそう言った。

 

 

「大丈夫ですよ、それで呼んだ理由ってなんですか?おおよそ予想は付いてるんですが…」

 

 

「用事はね、鈴木、あんた副部長やってね」

 

 

あすか先輩に肩を掴まれ、そう言われた。

幹部職に入れられるだろうなとは思っていたけど…

 

 

「…えっ?副部長…?」

 

 

「うん…でも…リーダー的な仕事嫌いでしょ拓哉君」

 

 

晴香先輩が隣からそう言ってきた。

この感じ的には、最初に僕の名前上がったんだろうなぁと

 

 

「晴香先輩は、本当に僕の事理解してますよね…」

 

 

晴香先輩は、本当に僕の事を理解してくれているなぁ…

 

 

「拓哉君みたいな影響力のある子を幹部に入れないのは違うかなって思って、副部長でお願いするけど…いいかな?」

 

 

晴香先輩は、申し訳なさそうに言ってきたが、返事なんて決まっていた。

何より、晴香先輩から託されただもん。

 

 

「晴香先輩、謝らないでくださいよ。先輩達から選んで貰ったので副部長ありがたくやらせていただきます」

 

 

先輩達からの話に、僕は乗った。

 

 

「よし!これで私達の仕事は完了だね」

 

 

「鈴木、他の幹部大変だから頑張ってね」

 

 

あすか先輩から不穏な言葉が聞こえて来た。

 

 

「って言う事は…部長は優子か夏紀辺りですか…?」

 

 

「正解だよ鈴木」

 

 

「そう優子ちゃん」

 

 

正解だったのか…

 

 

「私は最初から優子ちゃんを部長にするつもりだったんだよ。でもさ、晴香が鈴木を部長にするって言ってね、話し合って鈴木を副部長にするならっていいよって晴香が言ってさ」

 

 

あすか先輩が優子を部長にね。晴香先輩は、僕を部長に…

揉めたんだろうなきっと…

 

 

「それで、優子ちゃんに部長をお願いしたら了承を貰ったから、鈴木を副部長にって訳」

 

 

「つまりは、影響力があって、良くも悪くも突っ走る優子は、部長以外は務まらないからって事で、暴走した優子を止めるのは僕って事で解釈でいいですか?」

 

 

「流石鈴木ね。そういう事」

 

 

本当に影響力があり過ぎるんだよな優子…

ほっておくと暴走しかねない。

 

 

「部長は優子、副部長は僕でやって行くって事でいいですか?」

 

 

「いや、夏紀にも副部長頼んで了承貰ってるから3人で」

 

 

「完全に理解しました」

 

 

つまりは、部長の優子を夏紀と僕の2人でサポートしつつ、万が一、二人が暴走した時のストッパーって訳か僕は。

 

 

「そういう訳だから頼んだ」

 

 

あすか先輩はそう言いながら、僕の肩を叩く。

 

 

「引き受けたんで今更引き下がれないですよ」

 

 

「要件はこれだけだから終わりね」

 

 

「それは良いんですけど…もし、僕が断っていたらどうするつもりだったんですか?」

 

 

意地悪な質問だけど、先輩達にそう聞いてみる事にした。

 

 

「えっ?断ったらヒロネも呼んで首を縦に振るまで解放させなかったよ。それぐらい鈴木は影響力あるから」

 

 

晴香先輩…それは最初からやらすつもりだったって事じゃないですかー

 

 

「そうですか…」

 

 

思ってもいない返答を貰ってしまい、僕はそう返した。

 

 

「後、この事は優子に内緒ね。夏紀にも言ってるけど」

 

 

あすか先輩はそう言ってきた。

いや、なんで…

 

 

「その方が面白いからに決まってるからでしょ」

 

 

「あすか先輩…」

 

 

いやこの先輩…面白がってるでしょ…

まぁ…いいや。夏紀もなら、なんとかなるでしょ。

 

 

「じゃ…教室に戻りますね」

 

 

先輩二人に頭を下げて自分の教室に戻った。

教室に戻ると、優子が話しかけて来た。

 

 

「拓哉〜聞いて」

 

 

「うん、何?」

 

 

「次の部長私だから」

 

 

「優子が部長なんだ。おめでとう」

 

 

さっき先輩から聞いたから驚きもないけど。

とりあえず驚いてるような感じにしておく。

 

 

「もっと敬いなさい」

 

 

そう言う優子はとても嬉しそうだった。

またそれと同時に、彼女が大きくなった様に見えた。

 

 

ヒロインは?

  • 小笠原晴香
  • 中世古香織
  • 鳥塚ヒロネ
  • 喜多村来南
  • 傘木希美
  • 加部友恵
  • 井上順菜
  • 剣崎梨々花
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