ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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この話作るまで分岐ルートの始まりをどうするか考えてました。

まさかのオリジナルキャラがストーリーを作る重要キャラクターになるとは思ってなかった(笑)

後、ANIMAXライブ行ってきます


50.コンサートと苦労人

 

先輩達が卒業してから数日、僕は優子に声をかけた。

 

「優子、明後日の吹奏楽のチケット貰ったんだけど…行く?」

 

「行くに決まってるでしょ!

 

「オッケー、それじゃはい」

 

優子が欲しいと言ってきたのでチケットを渡す。

これで手元には後2枚あるんだけど…どうしようかな。

 

夏紀には渡してあるので…希美とみぞれに渡そうかな…

 

「何の話してるの?」

 

「夏紀に渡したチケットあったでしょ?あれを配ってたの」

 

「あー拓哉が居た楽団のチケットかー優子よりも私が先だったんだ」

 

と言って夏紀は優子に視線を向けた。

 

「何?」

 

「いや~何もないよ」

 

と2人のやりとりを見ながら、同じ場にいる希美とみぞれにも声をかけた。

 

「みぞれと希美、吹奏楽のチケットあるんだけど…行く?」

 

「えっ?いいの!行きたい!」

 

「私も行きたい」

 

と2人にチケットを渡す事が出来て、コンクールの日はすぐにきた。

 

当日、待ち合わせ場所でさつきと夏紀の3人で、優子、みぞれ、希美の三人を待っていた。

最初に現れたのは優子だった。ワンピースを着た優子が来た時、印象が違い過ぎてびっくりした…

 

「優子お姉ちゃん。ワンピースとっても似合ってるよ!」

 

「そう?ありがと、さつきちゃんも北宇治合格したんだよね?」

 

「4月からよろしくお願いします!」

 

さつきはすっかり優子に懐いていた。

これなら部活も大丈夫そうだね。来年は久美子達二年生も居る事だし

 

「ごめん待った?」

 

「遅くなった…」

 

続けて現れたのは希美とみぞれ。

もう格好については何も言わない…みぞれが一番コンクールに合ってるという事だけしか言わない。

 

「私は今来たところ」

 

「うん。時間通りだから大丈夫だよ」

 

「みぞれ、拓哉の隣に居るのが拓哉の妹だよ」

 

「さつき。よく話してるお兄ちゃんと同じオーボエのみぞれだよ」

 

優子がみぞれに、夏紀がさつきにそれぞれそう言って、二人はお互いに顔を見合わせる。

 

「みぞれさん、さつきです。よろしくお願いいたします」

 

「…うん。よろしく」

 

みぞれの対応の仕方もいつも通りで安心したけど…

 

「さつき、みぞれはいつもこんな感じだから…気にしなくていいからね」

 

「みぞれさんが、良い人なの分かった。だってお兄ちゃんと仲良くしてくれる人はみんな良い人だから」

 

「良い事言うね〜なつきお姉ちゃんが撫でてあげよう」

 

「夏紀お姉ちゃん〜恥ずかしいよぉ〜」

 

夏紀のおかげでなんとかなったかな。

そのまま、僕達は会場へと向かった。

 

「あっ!あの時の!」

 

「うん?あら、拓哉君と希美ちゃんじゃないの」

 

「神子さん、お久しぶりです」

 

そういえば、楽団に凄く上手いフルートの子が入ってきたと言ったけど、希美の事だったか。

希美は神子先生を見つけると挨拶を交わす一方で。

 

「あの時の…」

 

「こらこら…」

 

優子とサリーちゃんはあの時の事があったからだろうか。

お互いに牽制し合っていて、夏紀が優子の頭をチョップした。

 

「何するのよ」

 

「中学生相手にこんな喧嘩腰しないの…」

 

「拓哉さんもいらしてたんですね」

 

「うん。神子先生に誘われてね」

 

「拓哉〜その子が音楽教室の子だっけ?」

 

「そう。サリーちゃんって言うの」

 

「そうなんだ。初めまして中川夏紀です。拓哉の幼馴染なんだ。よろしくね」

 

と夏紀は挨拶をして手を差し出した。

 

「はい。夏紀さんで良いですか?」

 

「うん、いいよ」

 

「義井沙里って言います。サリーって呼んでください」

 

「オッケー、サリーちゃんよろしくね」

 

「私も仲良くしたい」

 

「‥貴方は?」

 

「お兄ちゃんの妹のさつきです!春から北宇治の高校1年生です!」

 

さつきがそう言うと、サリーちゃんは手をガシッと掴み

 

「さつきお姉様、お兄ちゃんを私にください」

 

と言った。

 

「え〜ダメだよ。お兄ちゃんは私の物だもん…でも、サリーちゃんが知らない事いっぱい教えてあげるね」

 

「宜しくお願いします」

 

夏紀とさつきはサリーちゃんと打ち解けたようだけど…優子とはまだまだ時間がかかりそう…

それとは別で、神子先生はみぞれに声をかけに行っていた。

 

「貴方が鎧塚さんよね?」

 

「はい」

 

「あなたのオーボエ…感動しちゃった。私もオーボエ奏者なの。今日の演奏で頑張るから見てて欲しいな」

 

「はい」

 

神子先生…技術が上手い子には遠慮なくグイグイといくタイプだから…みぞれには合わないタイプだから凄く不安なんだけど…

 

「みぞれはこういう子なので…」

 

「拓哉君から聞いてるから知ってるわよ。それで希美ちゃん」

 

「はい?」

 

「あの話決めてくれた?」

 

「いえ…まだ何も…」

 

「そう…貴方フルート上手なんだから…私の音楽教室に通ったらプロになれるわよ」

 

「一応考えては居るんですけど…」

 

フルートに上手い子が居るとは聞いてたけど、希美の事だったか。

それなら納得だ。

 

「何の話?」

 

「神子さんの元でフルートを極めないかって話」

 

「鎧塚さんも興味ある?」

 

「いや…私は…」

 

「因みに拓哉君通ってるよ」

 

「えっ…?」

 

みぞれの反応を見て、神子先生はニヤニヤとした表情を浮かべた。

 

「そういう事…?」

 

「そうなんですよ。みぞれ好きみたいで」

 

「なるほどね。鎧塚さん、パンフレット渡すからちょっと来て」

 

神子先生にそう言われて、みぞれはついて行って帰ってきた時には先生のパンフレットを貰っていた。

 

「それじゃ、私行くわね。サリーちゃんの事しっかりと頼んだわよ」

 

「分かりました」

 

と言って先生は舞台裏へと向かっていった。

 

それからしばらくして演奏が始まったのだが、皆さんとっても上手で、貴重な時間になった。

 

「サリーちゃんは私が送っていくから大丈夫よ」

 

「本当は拓哉さんと一緒に帰りたかったのに…」

 

「親御さんと約束があるんでしょ…それは守らないとね…」

 

「そうそう。希美ちゃんと鎧塚さん、さっきの話考えておいてね」

 

『はい』

 

と言った感じでコンサート会場からみんなで無事に帰ったのである。

 

 




さて、大変長らくの間お待たせ致しました。

次回より分岐ルートです!

リズと青い鳥、誓いのフィナーレ編ではありますが、時系列は原作に近づけてるのでごちゃごちゃします。予めご了承ください。

野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順

  • 小笠原晴香
  • 中世古香織
  • 斎藤葵
  • 姫神琴子
  • 鳥塚ヒロネ
  • 吉川優子
  • 中川夏紀
  • 鎧塚みぞれ
  • 傘木希美
  • 加部友恵
  • 島りお
  • 黄前久美子
  • 高坂麗奈
  • 川島緑輝
  • 加藤葉月
  • 井上順菜
  • 堺万紗子
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