サンフェスが終わり、コンクールに向けての練習が始まった。
「今年の課題曲は『マーチ・スカイブルー・ドリーム』自由曲は『リズと青い鳥』です 高難度の曲ですが 皆さんの目標を達成するのにふさわしい曲だと私は考えています オーディションはテスト週間前に2日かけて行います 審査は一人ずつとなりますので そのつもりでいてください」
黒板に全国吹奏楽コンクール『マーチスカイブルードリーム』『リズと青い鳥』の二曲を書き込みそう話す滝先生。
「コンクールメンバーの上限は55名ですが 出場するレベルに達していないと判断する人数が多かった場合にはその数を下回ることも十分にあり得ます 慢心せずに練習に取り組んでください」
『はい!』
-練習終わりの帰り道-
部員みんなが帰って残っているのはいつものメンバー…とはいっても僕と優子の2人だけだけど
「それでソロは狙うつもりなの?」
「う~ん…フルートのソロがあるからフルートのソロは希美でしょ多分…」
「多分ね」
「ソロを狙うのはもちろんだけど…希美と曲調が合わないんだよなぁ…というより…この曲はみぞれと希美が吹いて欲しいという気持ちがあったりするけど」
「何よそれ…」
「この童話自体があの二人と似てるっていうか…」
「確かに読んでみたけど拓哉の言いたい事も分かるわね」
優子は納得してくれたようだ。
「だからコンクールメンバーに選ばれるように頑張るって事で」
「でも希美は拓哉とも吹いてみたいと思ってると思うけどね」
「どうだろうね」
そんな話をしながら僕達はいつも通りの帰り道を歩く。
すると優子が口を開いた。
「そういえば音大受けるって話どうなったの?」
「音大か…」
「まだ考えてるの?」
「正直な所…そんな所かな」
「そうなんだ…」
「でも、私はプロになって吹いてる拓哉の姿が見たいって思ってるわよ」
「そっか」
「でも…一番大事な事は自分の満足するようにして。音大に行く、行かない関係無しにね」
「分かった。ありがとね」
「これでも拓哉の彼女なんだから頼りたい時は頼りなさい」
そう言った優子はとても頼りがいの人に見えた。
*******
それから数日考えた。
唐櫃先生にも相談したりした。
「私は音大に拘る必要はないと思うよ。それに拓哉君は、優子ちゃんだっけ?あの子達と一緒に演奏してる方が似合ってると思うよ」
「拓哉さんがプロになってる姿も見たいですけど…私が楽しんで演奏をやってる拓哉さんが見たいです」
その日、サリーちゃんからそう言われたりした。
「それにオーボエ吹きたいなら私達の楽団もあるし、大学行きながらも出来るからね」
と唐櫃先生に言われて、悩んでいた悩みがスッと飛んでいくような気がし
「滝先生、ちょっといいですか?」
「鈴木君、どうかしました?」
「音大の事で…」
「鈴木君決めたんですね」
「はい!」
*******
「そっかー音大行かない事にしたのね」
「まぁ…優子と一緒に演奏がしたいって強く思ったからね」
滝先生に音大に行かない事を伝えたその日の帰り道、優子にも行かない事を伝えた。
滝先生には
「鈴木君ならそういうと思ってましたよ」
と言われてしまった。
どうやら、先生には分かっていたように見えた。
「でも、あの楽団には行くんでしょ?」
「うん、大学に行きながらやっていくつもりだよ」
「私は何も言わない。だって拓哉の選んだ道なんだから」
そう言う優子は、笑顔だった。
野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順
-
小笠原晴香
-
中世古香織
-
斎藤葵
-
姫神琴子
-
鳥塚ヒロネ
-
吉川優子
-
中川夏紀
-
鎧塚みぞれ
-
傘木希美
-
加部友恵
-
島りお
-
黄前久美子
-
高坂麗奈
-
川島緑輝
-
加藤葉月
-
井上順菜
-
堺万紗子