-11月初頭-
卒部会を終え、引退してからは大学入試もあり、時間が流れるのは早かった。そして、入試も終え無事に合格が決まった僕達は部活が無くなった放課後を過ごしていた。
「こうやって過ごすのっていつぶりだろう」
「そうよね~部活の時間だったし」
僕の家で優子とそんな話をしていた。
部活は引退したけど、僕、優子、夏紀の三人でバンドを組む事になった為、今日は練習をしていた。夏紀はバイトで居ないので2人きりである。
「それにしても優子もギター上手になったよね」
「拓哉と夏紀のおかげね」
「そう言ってもらえると嬉しいよ」
とはいうものの、三年間もやってきたので教える事がないくらいには演奏出来ている。
実際、去年と今年の卒部会の時には披露できてるし
「そういえば、春からの事さつきちゃんには言ったの?」
「いや…まだ言ってない…」
「早めに言っておかないとややこしくなるよ」
「分かってるけど…」
「アンサンブルとかあるもんね。仕方ないか…」
さつき本人から聞いた話なのだが、吹奏楽部が部員全員でアンサンブルコンテストに参加するらしい。
僕達の代ではなかったのでこればっかりはさつきが羨ましい所である。
「それでも言わないといけないよね…」
「もし、必要だったら私も一緒に言ってあげるから」
「これは僕から話すから」
「じゃ、私は見守ってあげるわ」
「えっ?今日話す流れ…?」
「そうでもしないと拓哉は後回しにするでしょ」
「よくお分かりで…」
「他人の問題にはすぐに解決するのに自分の事になると後回しにするのは拓哉の悪い癖だから」
優子と僕がさっきから話している内容の事なのだが…大学が一緒で、優子も1人暮らしをする事になっていて、それなら僕達2人で同棲すればいいと優子側の両親から提案されたのである。うちの母も大賛成であっという間に話が進んでしまったという訳である。
なんならそのまま嫁に貰ってくれとまで言われた。
お互い嫌という訳でもないので…良いかって事にしたのだが、さつきにまだ言えていないのである。
「ただ今~お兄ちゃん疲れた~」
帰って来るや否、僕を見つけたさつきはそのまま抱き付いてくる。
「お兄ちゃんの匂いだぁ~」
「ほら、言わないといけないでしょ」
と耳元でそう囁いてくる優子。
そうだよね。そろそろ話をしないといけないか
「さつき…ちょっと話したいんだけどいいかな?」
僕の雰囲気を感じたのかさつきは抱きつくのを辞めて」
「お兄ちゃんと優子お姉ちゃんの事だよね?多分」
「うん」
その後、さつきに春からの事を正直に話した。
「そっか…でも春からお兄ちゃん家を出るって事は分かってたよ」
「ごめんな…」
「ううん、いいのお兄ちゃんが居なくなるのは寂しいけど、お兄ちゃんに頼ってばかりもだめだと思うし」
「さつき…」
「でも月に一回くらいは顔見せてくれたら嬉しいかな」
「分かった。月に何回かは顔を見せるようにする」
「うん!優子お姉ちゃん」
「何?」
「お兄ちゃんの事をよろしくお願いします」
「うん、お兄ちゃんの事大事にするね」
優子はそう言って、さつきを抱きしめた。
野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順
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小笠原晴香
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中世古香織
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斎藤葵
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姫神琴子
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鳥塚ヒロネ
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吉川優子
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中川夏紀
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鎧塚みぞれ
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傘木希美
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加部友恵
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島りお
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黄前久美子
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高坂麗奈
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川島緑輝
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加藤葉月
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井上順菜
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堺万紗子