ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

70 / 129
本当なら1年アルトサックス細野暖奈ちゃんが入っている所に主人公を入れました。

これの為にやった訳ではないんですが、話が合ってしまいました。
ではどうぞ


11/1日修正


アンサンブルコンテスト その2

優子達によって、参加扱いされていたけど、一夜考えて答えを出す事にした。

 

 

「先輩、参加してくれるんですね」

 

 

「うん。楽しそうだからね」

 

 

準備室に居た久美子に、アンコンに参加する事を伝えた。

これで、幹部三人が参加する事になった。

 

 

「奏ちゃんと一緒にやるんですか?」

 

 

「組んでしまった編成に入る訳にいかないから…優子達と一緒にやるつもりだよ」

 

 

「そうですよね」

 

 

久美子は苦笑いを浮かべながらそう返してきたのだった。

 

 

「拓哉参加するのね」

 

 

教室に戻ってくると、優子が嬉しそうにしながらそう声を掛けてきた。

 

 

「うん、面白そうだし」

 

 

僕は、オーボエを今後も触れていくつもりだけど。優子はトランペットに触れる機会なんて後数回だと思うし。こうやって二人で一緒に吹ける機会なんてもう無いからね。

 

 

「という事で、頑張ろう」

 

 

「分かったわ!やるからには一位を取るつもりで頑張るわよ!」

 

 

「それはもちろん」

 

 

その後の話として、僕が参加することを聞いた梨々花ちゃんから一緒に吹きたいと言われたが、流石に断り、奏ちゃんからは「なんで一緒にやってくれないんですかー!」と背中を叩かれる羽目になった。そして、僕は再び楽器室に向かって、貼ってあった編成表を眺める。

 

 

「駿河ちゃんと一緒か」

 

 

「一緒にやってたので駿河ちゃんに話したら『拓哉先輩と一緒なんですか!ぜひお願いします』って言ってました」

 

 

久美子の言葉を聞いて、同じパートで過ごしてきた駿河ちゃんが凄く喜んでいたであろう姿が脳内に浮かぶ。

 

 

「それなりには接してきたからね…」

 

 

と言った瞬間、背後にいた優子にほっぺをつままれた。

 

 

「随分と鼻伸ばしてたみたいね」

 

 

「そんな事ないって、あくまで同じパートだったからだよ」

 

 

「そんな事分かってるわよ」

 

 

色々と話し合った結果。僕、優子、希美、夏紀、駿河ちゃんの5人で管楽五重奏をやる事になった。夏紀が久しぶりにユーフォに触れて「うわぁ…久しぶり過ぎて吹けるか心配」って言っていた。

 

 

「拓哉先輩とまた一緒に吹けるなんて信じられないです!」

 

 

「うん、少しの間だけどよろしくね」

 

 

「緊張しますけど…よろしくお願いします」

 

 

「うん、ちょっとの間だけどよろしくね」

 

 

「はい」

 

 

駿河ちゃんと僕が話している中、僕以外の三人は

 

 

「あの子凄いね。周り三年生ばっかなのに」

 

 

「拓哉が居るからじゃないかな?」

 

 

優子は思った事を口に出して、その優子の言葉に夏紀が乗ってそう返す。

夏紀の言葉を聞いて優子は「それはあるわね」と返す。

そんな優子の姿を見て、希美が聞く。

 

 

「それで、優子は良いの?」

 

 

「何が?」

 

 

そう返す優子の表情は、明らかに不機嫌そうな顔をしていた。

 

 

「おー怖い怖い…じゃなくて、彼女の前で仲良くしてる彼氏を見て」

 

 

不機嫌な優子を見て、夏紀はそう返す。

 

 

「あれぐらい気にしてないわよ。後で拓哉の事絞めるけど」

 

 

「気にしてるじゃん…」

 

 

優子の姿を見て、夏紀はそう呟いた。

僕達五人は、簡単な自己紹介を交わして、希美が楽譜をみんなに渡していく。

さてと曲はなんだろうと思い、見てみると_

 

 

「フラワー・クラウンね…」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「希美…わざとでしょ」

 

 

「ばれた?」

 

 

「そりゃそうでしょ、クラリネットの楽譜じゃん…これ」

 

 

希美から楽譜を貰い、見てみるとその楽譜はオーボエではなく、なんとクラリネットの楽譜だった。希美…図ったな…?

 

 

「だって拓哉、クラリネット吹けるじゃん」

 

 

「まぁ…吹けるけど…普通はオーボエの楽譜持ってくるでしょ」

 

 

希美に突っかかるようにそう言うが、当の本人は笑いながら誤魔化していた。

僕としてはオーボエを吹くつもりでいたので、この場にはオーボエしか持ってきていない。

 

 

「先輩!クラ吹けるんですか!」

 

 

「うん、流石に今の二年生程じゃないけど…」

 

 

「あの子達と同じくらい吹けたら驚きよ」

 

 

ヒロネ先輩、島に教えられた今のクラのメンバーの技術は言わずもがな上手。

来年の鍵を握っているのは、クラだと僕は思っている。

 

 

「確かに、あの子達上手だもんね」

 

 

「レベル高いからね」

 

 

希美、夏紀がそう言う。

 

 

「とりあえず…明日からクラ持ってやればいいって事ね?」

 

 

「そういう事で」

 

 

「次から次へと…」

 

 

勝手に名前を書かれた事といい、今回のクラといい…無茶ぶりにも程がありますよ本当…

 

 

 

 

 

-練習中-

 

 

引退した後、オーボエとクラの練習をやっていた事もあってそこまで苦労はしなかった。

演奏を隣で聞いていた優子が声をかけてきた。

 

 

「拓哉って本当に何やっても上手よね。クラだってそうだし」

 

 

「そう?上手に出来てるならヒロネ先輩のおかげだね」

 

 

「本当に、鳥塚先輩って拓哉の事信頼してたもんね」

 

 

「あはは、先輩方からは本当によくしてもらったよ」

 

 

「あの時に告白して、こうやって付き合えて良かったわ」

 

 

「僕も優子と付き合えて幸せだよ」

 

 

「//」

 

 

優子が照れているのを見て、あの時の告白が脳内に蘇ってくる。

このやりとりを見ていた駿河ちゃんが声をあげた。

 

 

「…拓哉先輩と優子先輩ってこうやって見ると本当に付き合ってるのが分かりますね」

 

 

駿河ちゃんがそう言って、こちらを見ていると夏紀が隣から声を発した。

 

 

「2人って春から同棲するんだよ」

 

 

「ええ!?そうなんですか!?」

 

 

夏紀の発した言葉に、駿河ちゃんが驚きの声をあげる。

 

 

「最初に聞いた時はびっくりしたよねー」

 

 

「ねぇ〜同じ大学だからってさ、同棲だよ!凄くない?」

 

 

「流石!先輩!」

 

 

そこは憧れる所ではないって…

隣にいる優子が痺れを切らし始めた。

 

 

「そこ~そんな話しないでさっさと練習しなさいよ!」

 

 

『は〜い』

 

 

「すみません…」

 

 

優子に怒られた3人は再び、楽譜に目を通し、練習を再開した。




クラの練習ってヒロネ先輩が居たからって設定にした筈なんですけど。まさかここで伏線回収みたいになっちゃった…


野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順

  • 小笠原晴香
  • 中世古香織
  • 斎藤葵
  • 姫神琴子
  • 鳥塚ヒロネ
  • 吉川優子
  • 中川夏紀
  • 鎧塚みぞれ
  • 傘木希美
  • 加部友恵
  • 島りお
  • 黄前久美子
  • 高坂麗奈
  • 川島緑輝
  • 加藤葉月
  • 井上順菜
  • 堺万紗子
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。