あれから練習を重ねる度に、みんなのレベルが上がっていった。
引退してからユーフォを吹いていなかった夏紀は特にしんどそうではあった。
そんな中で、部内演奏会の日がやってきた。
「駿河ちゃん、円陣よろしくね」
「えっ…私がですか!?」
僕の言葉を聞いて、駿河ちゃんが驚きの声をあげる。
「いいじゃん、今から背負っていくんだからさ」
夏紀はそう言って、彼女の背中を優しく叩く。
三年生四人に囲まれて、萎縮してしまっているけど、持ってる物は凄い彼女だ。
「では、恐縮ながら…」
「緊張しなくていいのに」
恐る恐る言う駿河ちゃんを見て、優子は優しくそう言う。
「無理もないよ、三年生に囲まれてるんだから」
希美も優しく彼女に接する。
「では、先輩方、良い演奏をしましょう」
『おー』
-演奏が終わった後-
「拓哉先輩〜クラめちゃくちゃ良かったです〜」
「ありがと。梨々花ちゃんの所も良かったよ」
「ありがとうございます」
演奏を終え、舞台裏に下がると先に演奏を終えた梨々花達木管五重奏の面々がいた。
みんなこっちに気づくと梨々花ちゃんと同じ反応をしてくれた。
やはり、クラリネットで参加したのが印象に残ってくれたのかな
「拓哉〜一緒に吹けて良かった〜」
演奏を終えたので希美が背伸びをしてそう話す。
「希美のフルートはやっぱ違うわ」
「ありがと。でも、その言葉は優子に言ってあげないと」
希美がそう言い、優子を見ると頬を膨らませた優子がそこに居た。
「私にだって感想の一つくらい頂戴よ」
「相変わらずの演奏だった、優子のトランペットが聞ける機会が少ないと思うと寂しい」
「ふ〜ん、偶には吹いてあげるわ」
「…あはは…」
結果としては、クラリネット2年生4人が組んだクラリネット四重奏が一位となり、府大会へ参加する運びとなった。島がとても喜んでいそうだなと思っていたら、島から話しかけてきた。
「やっぱり、拓哉君は上手いね」
「ありがとう。島の後輩達、上手だね」
「えへへ、ありがとう」
「ヒロネ先輩、島に教えられてるから、そりゃクラはそりゃ上手いよな」
「ありがとう、優子ちゃんもお疲れ様」
島は僕に隣にやってきた、優子に気遣いの言葉を向けた。
「ありがとうね島さん」
優子もまた、優しく彼女にそう返す。
「それにしても、投票三位にでも入らなかったかー」
「悔しいの?」
「ううん、そんな事ないよ。楽しかったからね」
「そうね」
「部長さんと副部長さんは相変わらずの仲良しですね〜」
優子と話をしていると、夏紀が乱入してきた。
「あんた、揶揄いに来たわけ?」
「うん、目立つ場所でイチャイチャし始めようとしたから」
「してないわよ!」
本当に、この二人は変わらないな。
「そうだ、拓哉君に言いたかった事があったの」
「うん?」
「私よりも上手で感動しちゃった。ヒロネ先輩が気に入ってたのが分かった気がする」
「褒めすぎ」
島と会話をしていると、僕らに気付いた優子がこっちに乱入してきた。
「ちょっとちょっと!2人で何話してるのよ!」
「優子ちゃん」
「えっ!?何!?」
島がいきなり名前呼びをしたので優子は思わずびっくりしていた。
「鈴木君の事を大事にしないとダメだよ」
「分かってるわ」
そんな感じで無事にアンサンブルコンクールは終了した。
この後、クラリネット2年生4人組が、『なんでクラに居ないんですか!?』とか『島先輩!なんで誘わなかったんですか!』と言われていた。
「私になんでそんな事言うの…ヒロネ先輩でも無理だったんだから…」
と言って泣いていた。
先輩の事は大事にね
-放課後-
「それでさ大事な話があるんだけどいい?」
「どうしたのよ急に」
僕の家でいつものようにギターの練習をやっていると夏紀がそう言って話を切り出した。
「話っていうのはさ、私達バンドやらない?三人で」
「僕は全然良いけど」
「私も良いけど…なんで今?」
「拓哉は言うまでもないけど、優子はギター上手になったでしょ。やるなら今だってなったんだよね」
「随分とあやふやな理由ね」
「理由なんてどうでもいいでしょ。やりたいって思ったんだから」
「やるのは分かったけど…ボーカルは誰がするのよ。歌うのは無理だからね」
「拓哉が歌うの嫌いなの分かってるから…ボーカルは私か優子のどっちかにしようと思ってる」
「私!?」
「必然的にそうなるでしょ…」
「優子こればっかりは頼むわ」
「…仕方ないわね…やってあげるわ」
「それでこそ優子だよ」
「もっと私の事を褒めなさい」
「え~それはやだ~」
「何ですって!」
「あはは…」
野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順
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小笠原晴香
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中世古香織
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斎藤葵
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姫神琴子
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鳥塚ヒロネ
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吉川優子
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中川夏紀
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鎧塚みぞれ
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傘木希美
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加部友恵
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島りお
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黄前久美子
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高坂麗奈
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川島緑輝
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加藤葉月
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井上順菜
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堺万紗子