ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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10/26日修正


進学の事

 

お茶会をした次の日、梨々花ちゃんに感謝されていた。

 

 

「昨日はありがとうございました。鎧塚先輩とちょっとだけ仲良くなれた気がします」

 

 

「それなら開催した意味があったね」

 

 

「はい、先輩のおかげです」

 

 

「ううん、みぞれと仲良く出来るといいね」

 

 

梨々花ちゃんとそう話していると、みぞれが入ってきて

 

 

「鎧塚先輩~!」

 

 

と言って梨々花ちゃんはみぞれのそばまで言って、話していた。

みぞれもちょっとは話すようになったし、パーリーとしては仲良くなってるのは嬉しい

 

 

「お兄ちゃん~」

 

 

「おっと…さつき、急に抱き着いてくるのは辞めてって…」

 

 

最近は、全然顔を出せていなかった低音パートに顔を出すと、さつきが抱き着いてきた。

本当にこういうのは治せていないのか

 

 

「よくやったな~ 相手の好きなところを言い合いながらハグするの」

 

 

「私は いつも見てるだけでやったこと…」

 

 

「ないの? じゃあ…」

 

 

「え…」

 

 

「んっなんて~やだった?ごめんごめん」

 

 

「あっううん…」

 

 

「行こ」

 

 

「うん」

 

 

みぞれ…本当はハグしたかったんだろうな

 

 

「みぞれ、ハグする?」

 

 

「えっ?」

 

 

「みぞれお姉ちゃんもハグするととっても嬉しい気持ちになるよ!」

 

 

「さつきもこう言ってる事だし…したくないならいいけど」

 

 

「ううん…したい」

 

 

みぞれがそう言ったので、僕とみぞれはハグをした。

 

 

「お姉ちゃんどうだった?」

 

 

「うん、嬉しかった」

 

 

「後は希美と出来たらいいね」

 

 

「うん」

 

 

 

*******

 

パート連を終え、後輩3人が帰った後、僕はみぞれと机を挟んで話をしていた。

みぞれは音大のパンフレットを出してきた。

 

 

「音大のパンフレット…」

 

 

「うん、新山先生がくれた 「興味ある?」って」

 

 

「へぇ~」

 

 

と言いながら音大のパンフレットをじっくりと見る。

というかここって

 

 

「それで…」

 

 

「うん」

 

 

「拓哉もどうかなって…」

 

 

「誘ってくれてるの?」

 

 

「うん」

 

 

「ここの音大、元々受ける気だよ僕」

 

 

「えっ?」

 

 

「だってここ、唐櫃先生の出身大学だし」

 

 

唐櫃先生に限らず、滝先生達の出身大学だから、縁は深いんだよな

 

 

「それなら私も受けようかな」

 

 

「簡単に決めたらだめだよ」

 

 

「ううん…希美も受けるって言ってたから」

 

 

「えっ?」

 

 

 

*******

 

-音楽室-

 

ピアノの上で優子が悩んでいた。

 

 

「う~ん…はぁ…」

 

 

「何このスケジュールの組み方 あんた 一人で無理しすぎ」

 

 

「大きなお世話なんですけど」

 

 

「君はあすか先輩じゃないんだよ」

 

 

「分かってるよそんなこと」

 

 

「優子、ここ間違ってる…」

 

 

「ええ!?」

 

 

僕が間違ってる所を指摘すると、優子は慌てて修正をする。

 

 

「本当、拓哉が居て良かったね~」

 

 

「うっさい」

 

 

優子と夏紀がまた始めようとした時、みぞれがピアノを弾き始める。

 

 

「そうだ。希美、部費は?」

 

 

「塚本と瀧川と滝野がまだ」

 

 

「即取り立て、取り立て」

 

 

「私~?」

 

 

「君、会計係じゃろ?」

 

 

「優子がこう言ってるからなるべく早くね」

 

 

僕がそう言うと、希美は笑っていた。

いや…笑っている場合ではないんだけど。

 

 

「あっ、この日模試かぁ…部活に専念したいのに…」

 

 

「私と同じ志望校なんて、あなたかわいいとこあるよね~」

 

 

「はあ?そこんとこだけ、マジ最悪なんですけど」

 

 

「大学行ってもず~っと友達だよっ」

 

 

「う~わっ、何これ鳥肌?大学被ったの死ぬほど偶然ですから」

 

 

「はいはい」

 

 

中学。高校は一緒になるのは分かるけど。大学まで一緒なんて仲良すぎるよね。

二人は言い合ってるけど、

 

 

「みぞれ、音大受けるんだよ」

 

 

そんな二人に、希美はそう話を切り出した。

 

 

「そうなんだ!すごいじゃんみぞれ」

 

 

「ねっ」

 

 

希美がそう言うと、ピアノを弾いていたみぞれの手が止まり、みぞれはこう話す。

 

 

「希美と拓哉が受けるから、私も」

 

 

みぞれがそう言うと、ペンを持っていた優子の手が止まった。

 

 

「あっははっ、何本気にしてるの。2人ともみぞれのジョークじゃん」

 

 

希美はそう言いながら笑っているが、僕達の間にはなんとも言えない空気が漂っていた。

 

 

「拓哉は分かってたけど…希美音大受けるんだ」」

 

 

「う~ん…まあね。確定じゃないけど」

 

 

「あっそうだ」

 

 

夏紀が何かを思い出したのか、優子の持っていた紙に何かを書き出す。

 

 

「もうすぐ、あがた祭りだね」

 

 

夏紀がそう言ったことにより、もうそんな時期かと思った。

三年生になってからは時間が流れるの早いなとなっていた。

 

 

「やばい、時間全然足りない」

 

 

「部活に、受験に…遊びか…」

 

 

「そう考えると…時間がぁ…」

 

 

「あんたは1回部活から頭、離しな」

 

 

優子の姿を見て、夏紀がそう言っていた。

 

 

「みぞれ~一緒に行こうよ」

 

 

「えっ?」

 

 

「あがた祭り」

 

 

「いいんじゃない?」

 

 

「拓哉は一緒に回りたいとかない訳?」

 

 

「みぞれがどうしたいかだね」

 

 

と言って、みぞれの事を見る。

 

 

「私は…拓哉と行きたい」

 

 

「うん、分かった」

 

 

みぞれの言葉を聞いた希美は、優子と夏紀の元に向かっていた。

 

 

「優子も夏紀も空いているよね?」

 

 

「オッケー行く。部長は?」

 

 

「わっ 行くけど?」

 

 

という訳で縣祭りはみぞれと行く事になった

 

 

野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順

  • 小笠原晴香
  • 中世古香織
  • 斎藤葵
  • 姫神琴子
  • 鳥塚ヒロネ
  • 吉川優子
  • 中川夏紀
  • 鎧塚みぞれ
  • 傘木希美
  • 加部友恵
  • 島りお
  • 黄前久美子
  • 高坂麗奈
  • 川島緑輝
  • 加藤葉月
  • 井上順菜
  • 堺万紗子
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