縣祭りの翌日に、友恵がオーディションに参加しないと部員みんなに言って、ちょっとした騒動があったりとしたが、オーディションがやってきた。
「ありがとうございました」
僕は滝先生、松本先生にそう言って、音楽室を後にする。
「みぞれ頑張って」
「うん、頑張る」
みぞれは椅子から立ち上がって、僕にグータッチを交わして音楽室の中へと入っていった。
「梨々花ちゃんも緊張しなくていいからね」
「は~い、拓哉先輩の音聞いて、緊張は無くなりました」
「うんうん、ありがとう」
僕と梨々花ちゃんがそう話すと、みぞれの音が聞こえてきた。
相変わらずの上手さだった。
「みぞ先輩、本当に良い音出しますよね。先輩達と一緒にコンクールで吹きたいなぁ…」
「吹きたいなぁじゃなくて吹くんだよ梨々花ちゃん」
「先輩…ありがとうございます」
みぞれが音楽室から出てくると、入れ替わるように梨々花ちゃんが音楽室の中へと入っていく。
「梨々花ちゃんが自信満々だったけど…拓哉、何話したの?」
「梨々花ちゃんが僕達と一緒に吹きたいって言ってたから、一緒に吹くんだよって話したの」
「私も一緒に吹きたい」
「それは梨々花ちゃんが言ってあげたら喜ぶと思うよ」
オーディション発表までの間に、長い長いテスト週間の最終日の放課後
僕とみぞれは音楽教室に居て、休憩の時間にみぞれと話をしていた。
「拓哉君はテスト大丈夫だった?」
「うん。僕は大丈夫だったよ。みぞれは?」
「とりあえず空欄はないように埋めた」
「それはまた…何か違うような…」
一応、勉強会をしたんだけど…夏紀と優子が延々と話していたので勉強会だったのか怪しい所だが…
「だから大丈夫!」
「まぁ…赤点じゃなかったら…」
そんな感じの音楽教室の一日だった。
******
テスト期間が無事に終了し、部活も再開となった。
みんなテストが終わってホッとしたい所だが、オーディションの結果が出るので、まだホッと出来なかった。
「揃っているな」
松本先生が入ってきたことで、ますますピリピリとした雰囲気が漂っている。
「合格者は全員で55名だ。呼ばれた者は、はっきりとした声で返事しろ!」
『はい!』
松本先生の言葉に部員みんな、元気よく返事を返していく。
「では、これより発表を行う。まずはトランペットから」
松本先生はそう言って、トランペットのメンバーを呼んでいく。
優子や麗奈はもちろん、滝野君、小日向さんも一年生ながら選ばれていた。
そして、低音パートの番が来て、ユーフォからは夏紀、久美子、久石さんが選ばれた。
チューバからは、後藤君、長瀬さん、美玲ちゃんが選ばれた。さつきは美玲ちゃんの腕に軽く触れていた。
そして、木管の番がやってきた。
「次にオーボエ。三年、鈴木拓哉」
「はい!」
「三年、鎧塚みぞれ」
「はい!」
「以上、二名。次に_」
幹部三人は無事に選ばれた。
それはいいとして、さつきと梨々花ちゃんに構ってあげないといけないかな…
-その日の放課後-
「お兄ちゃんと一緒にコンクールに行きたかった…」
パート練習を終え、帰り道、みぞれとさつき、梨々花ちゃんの四人で帰っていた。
「分かるよ~私も先輩と一緒に吹きたかったですぅ…」
「梨々花ちゃん~…」
と言って、二人は抱き合い始めた。
「二人とも…こんな所で抱き合ってると…変に思われるよ」
「お兄ちゃん~!」
「先輩~」
「おっと…もう…」
二人で抱き合っていたかと思いきや、今度は僕に抱き着いて来た二人
「私も抱き着いていい?」
「いいけど…場所ないよ…?」
「ここならある」
と言って、みぞれは二人の真ん中に入ってきて抱き着いて来た。
「流石に三人に抱き着かれると暑い…ね…」
野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順
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小笠原晴香
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中世古香織
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斎藤葵
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姫神琴子
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鳥塚ヒロネ
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吉川優子
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中川夏紀
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鎧塚みぞれ
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傘木希美
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加部友恵
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島りお
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黄前久美子
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高坂麗奈
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川島緑輝
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加藤葉月
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井上順菜
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堺万紗子