京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、関西大会に向けて練習が加熱していた。
そして、そんな練習の日々が続いて、気づけばお盆休み前の最終日になっていた。
「鎧塚さん、もっとここは前に出ましょう。ここのメインはあくまでオーボエです」
「はい」
滝先生の指摘に、みぞれは無表情で頷いていた。
「では、もう一度、第三楽章の初めから」
滝先生が手を挙げて、皆でまた初めから演奏を始める。
そして、みぞれと希美のソロの掛け合いに入る。
しかし、何か違和感を感じた。
それは、滝先生も当然ながら気になったようで、演奏を止めた。
「鎧塚さん、もっと自分を出していきましょう。去年の関西大会のように」
滝先生がそう言って、再び演奏を始める。
しかし、違和感を拭う事は出来なかったけど。
*****
「拓哉、ここはこんな感じで良い?」
「うん、それぐらいで大丈夫」
全体での練習を終えると、明日からお盆休みの為、大掃除の時間
希美が窓を拭いていて、確認をしてきたのでそう返す。
「夏だねぇ~!どこかで思いっきり水浴びしたいな~みぞれ、拓哉、今度の連休なんか予定ある?」
「水浴びって…一日遊びに行く以外は無いかな」
「うん、拓哉とデート行く日以外なら」
みぞれがそう言うと、希美はみぞれの手を握って
「本当?じゃあプール行こうよ」
そう言った。
なるほど、プールか、確かに暑いし、ここらで涼むのもいいかな。
「行く」
「お~」
「いいねプール」
「じゃ決まりね」
「新しい水着買わないとなぁ」
そう言って背伸びをする希美に、みぞれが声を掛けた。
「ねえ希美」
「ん?」
「他の子も 誘っていい?」
「え~何 みぞれがそんなこと言うの珍しいじゃん いいよ 誰?」
「剣崎さん、前、一緒に遊びたいって言ってたから」
すると、廊下で拭き掃除をしていた梨々花ちゃんが反応した。
「本当ですか!?やったー!先輩達とプールめちゃ嬉しいです」
「じゃ、決まりだね、梨々花ちゃんも誘いたい子居たら誘ってもいいよ」
僕がそう言うと、梨々花ちゃんは同じ廊下で掃き掃除をしていた奏ちゃんに声をかけた。
「奏ー 一緒に行こー!」
「それなら、久美子先輩も一緒に行きましょうよ」
呼びかけれた奏ちゃんは、そのまま久美子に声を掛けた。
「なんでそうなるの?」
「久美子もさ、一緒に遊びに行かない?」
「ええ…」
「いいじゃないですかー久美子先輩も行きましょうよ」
「梨々花ちゃんまで…」
僕と梨々花ちゃんに遊びに行こうと誘われた久美子は、嫌そうな顔をしていた。
すると、久美子はみぞれの事を見た。
「一緒だと嬉しい…来る?」
「先輩方…ずるいですよ…」
久美子は僕達の圧力に屈した。
その後、優子と夏紀がやってきて、いつものメンバーでプールに行く事になった。
かなりの大御所である。
「プール楽しみ」
そう言うみぞれは凄くワクワクしているのが分かった。
野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順
-
小笠原晴香
-
中世古香織
-
斎藤葵
-
姫神琴子
-
鳥塚ヒロネ
-
吉川優子
-
中川夏紀
-
鎧塚みぞれ
-
傘木希美
-
加部友恵
-
島りお
-
黄前久美子
-
高坂麗奈
-
川島緑輝
-
加藤葉月
-
井上順菜
-
堺万紗子