ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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10/25日修正


夏休み

 

吹部のみんなで、プールに行く事が決まった翌日。

僕は、みぞれと希美と水着を買いに市内までやってきていた。

 

 

「拓哉はどういう水着が好き?」

 

 

「なんで僕の意見を求めるかな…」

 

 

水着を売っているショップに入って、適当な水着を取ってそう聞いてくる希美。

みぞれの水着を選ぶつもりだったんだけどな…

 

 

「男子の意見って結構重要じゃん」

 

 

「分かるけど…」

 

 

希美の意見も分かる。

女子だけじゃ分からない事も多いもんね。

そう思っていると、僕の服の袖が揺れた。

 

 

「拓哉、この水着が良い」

 

 

そこには、白いフリルに、スカートの水着を持ったみぞれが居た。

 

 

「いいね、みぞれに似合いそう」

 

 

僕がそう言うと、みぞれは微笑む。

 

 

「ええ~みぞれはビキニとか着なよ」

 

 

「ビキニは…恥ずかしい//」

 

 

納得のいっていない希美がそう言って、みぞれの事を揶揄うが、みぞれは顔を紅くしながらそう返していた。

 

 

「そっか、恥ずかしいなら仕方ないなぁ…私はビキニにしようかな」

 

 

希美はそう言って、その辺にある水着を一つずつ手に取っていく。

みぞれは、さっきの水着をずっと持っているので決まった様子だ。

 

 

「拓哉、こういうのってどうかな?」

 

 

そう言って、手に持った希美の水着は、赤い色のビキニ。

 

 

「いいんじゃない?希美に似合いそうだし」

 

 

「そっかそっか、拓哉のおすすめの水着ってこれか~」

 

 

ニヤニヤとしながら僕の事を見て言う希美。

なんか言い方に嫌味を感じる。

 

 

「なんか言い方が気持ち悪いんだけど…」

 

 

「そんな事ないよ。じゃあ、試着してくるね。みぞれも行こ」

 

 

「うん、拓哉待ってて」

 

 

「うん、ゆっくりでいいからね」

 

 

希美は、みぞれの手を取って試着室の方へと向かってしばらくして、試着室から出てきた二人。

 

 

「どう…かな?」

 

 

「可愛い」

 

 

「そう//」

 

 

僕が褒めると、試着室のカーテンを使って隠れるみぞれ。

そんな彼女を見て、笑う希美。

 

 

「私はどう?」

 

 

「希美も似合ってるよ」

 

 

「ありがと」

 

 

希美は、隠れているみぞれにそう告げ口をしていた。

みぞれの水着姿は、目に残り続ける事になった。

 

 

 

 

昨日、みぞれと希美と水着を選んだ翌日。

プールのある太陽公園までやってきていた。

 

 

「やっぱりみぞれは可愛いね」

 

 

「もう//」

 

 

更衣室で着替えて、場所取りを済ませて待っていると、みぞれが昨日買った水着を着て現れた。

 

 

「あはは、相変わらず暑いカップルだね」

 

 

そして、後ろからやってきた希美にそう言われた。

 

 

「希美も似合ってるよ」

 

 

「ありがと、所であの二人はなんであそこで突っ立ってるの?」

 

 

「なんか浮き輪勝負をしてるんだって」

 

 

「へぇ~」

 

 

すると、二人はこっちにやってきて

 

 

「みぞれ、審判やって」

 

 

「…審判…」

 

 

風船膨らませ勝負の審判を任せられたみぞれ。

どうするのかと思っていると

 

 

「よーん、どん」

 

 

「ちょっ、もう始まるの」

 

 

「まじか」

 

 

あまりにも突然すぎる、開始の合図に二人は慌てて風船を膨らませ始めた。

 

 

「二人の事は私に任せて、二人でどこか回ってきなよ」

 

 

「まぁ…そうさせてもらうか」

 

 

「うん。希美ありがと」

 

 

そう言って、みぞれは立って僕の方に手を差し出す。

僕は、その手を掴んで立つ。

 

 

「それじゃ、後の事は頼んだ」

 

 

「はいはい。二人で楽しんできて」

 

 

 

 

みぞれと色んなプールを周って、かき氷を買って戻ってくると、今度はバレーをやっていた。

夏紀と優子が相変わらずやりやっていた。

 

 

「拓哉、おかえり」

 

 

「うん、ありがと。これお礼」

 

 

そう言って、希美にかき氷を渡す。

 

 

「ありがと。お礼に食べさせてあげよっか?」

 

 

「そういうのはみぞれにやって貰うから」

 

 

「拓哉//」

 

 

「あはは、振られちゃった」

 

 

そう言って、希美はかき氷を食べて、頭を抑えていた。

 

 

「拓哉、その、食べさせてあげる//」

 

 

「無理しなくていいよ?」

 

 

「ううん、これは私がやりたい事だから//」

 

 

そう言って食べさせてくれたかき氷は物凄く美味しかったような気がする。

そして、プールを一日楽しんだその日の帰り道。

 

 

「拓哉、私の家に来て」

 

 

みぞれにそう言われた。

 

 

「えっ…?」

 

 

「お母さんが泊まっていってって言ってた」

 

 

「あーそういう事」

 

 

みぞれと付き合った以降。彼女の両親とは偶に会う仲になっていた。

でも、泊まる事は無かった。

 

 

「うん、拓哉が良かったらなんだけど」

 

 

という訳で、彼女の家に向かう事になった。

さつきには申し訳ないけど。

 

 

「拓哉君、いらっしゃい」

 

 

「お邪魔します」

 

 

みぞれのお母さんに、これでもかというくらいに迎え入れてくれた。

そして、そのままみぞれの部屋に行く。

 

 

「拓哉、ちょっと着替えてくるね」

 

 

「えっ…う、うん」

 

 

みぞれはそう言って、自分の部屋を後にした。

ここが自分の部屋なのにと疑問に思ったが、その答えはすぐに分かった。

 

 

「お待たせ」

 

 

「ううん、待って__」

 

 

「うん?どうしたの?」

 

 

僕が振り向くと、そこには水着に身を包んたみぞれの姿があった。

 

 

「それ…どこで買ったの?」

 

 

「昨日。希美と隠れて買ってたの」

 

 

あの時か。試着室では白い水着だったが、今着ているのは黒いビキニだった。

恐らくだけど、希美に言われて見せないようにしてたんだろう。

 

 

「今日のは違うんだね」

 

 

「うん、希美に二人きりの時に見せたらいいよって」

 

 

「あーうん、そうだね」

 

 

希美の言う通り、今のみぞれは外には見せられない恰好だった。

彼氏としてもあるけどね。

 

 

「それで似合ってるかな?」

 

 

「うん、とっても」

 

 

「独り占めしたい…?」

 

 

「うん、独り占めしたい」

 

 

みぞれはそう言って、ベットの上に横になった。

 

 

「拓哉、いいよ来て」

 

 

その後、みぞれとたくさんイチャイチャした。

 

野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順

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