合宿二日目。
昨日と同じく、全体練習をしていた。
先生達から指摘が飛び、それを修正して完成に近づけていくそんな濃厚の練習だった。
「ん~ これ こないだ1回 聴かせてもらった時 思ったんだけど これ… オーボエとフルートの掛け合いのとこ 大丈夫?」
やっぱり気になるのは、みぞれと希美のソロの掛け合いの所だった。
「オーボエの子、今年も君がソロなんかぁ」
橋本先生がそう言うと、みぞれはその場で頭を下げた。
「これ、去年も言った気がするけど、演奏自体は悪くはないんよ、むしろ、このレベルの曲を吹けてるってだけで、もうかなり評価してる。高校生にしては凄いよ、本当に、でも、ボクは君に『高校生にしては』って言いたくはないんよな。君ならもっと出来る、少なくともボクにはそう見えるけど」
橋本先生はそう言って、続けて言う。
「この曲はさ、めちゃくちゃ物語性のある曲でしょ?これはどういう場面で何を表してるか、去年よりも想像しやすいと思うんだ。君はここのソロ、何を思って吹いてるの?ここのオーボエは、何を表現してるんだと思う?」
橋本先生はそう言って、みぞれに問いかけた。
「…リズの心…」
みぞれはそう言った。
なんかデジャヴを感じるのは僕だけだろうか…去年もあったような気がする。
そして、橋本先生は希美の方を向いて、
「フルートの子は堂々と吹いてる感じだよね。そういう生き生きとした演奏、ボクは結構好き。でも、何回かに一回、感情的になりすぎる時があるな、あくまでここのメインはオーボエやから、オーボエの音を聞いて合わせていこう」
橋本先生は希美にそう言った。
「はい」
「君ら二人はなー足して二で割るくらいが丁度いいと思うんだ、一回二人三脚とかやったらどう?案外上手にいくかもしれないよ」
橋本先生の言葉に、周りからくすくすと笑い声が聞こえてきた。
「なんかボクばっかり話してしまったわ」
「それはいつもの事じゃないですか」
滝先生、よく言ってツッコんだ。
「いやいや、こう見えてボク、優秀な男やから、どれぐらい話そうかとちゃんと考えてたの…滝君からは何かないの」
「そうですね。ほとんどの事は橋本先生が言ってくれたので、とくに追加したい事はないですね。新山先生は何かありますか?」
滝先生はそう言って、新山先生に問いかけた。
「橋本先生は心配しているけど、私は二人きりならきっとなんとかなると思っているの。どちらの演奏も高校生とは思えないほど素晴らしいもの」
と言って新山先生は個人的にと前置きをして話し出した。
「去年、橋本先生が言ってたでしょう?音楽は楽しむものだって、もちろん、陽気に吹けって意味じゃないのよ、ただ、二人ともなんだが窮屈そうだから、そこが気になって」
「窮屈そう、ですか」
新山先生の言葉に、希美がそう言った。
「せっかくの合宿だもの、二人とも曲のアプローチの仕方についてもう少し考えてもいいかもしれないわね」
と新山先生が言って、二人の掛け合いのソロの部分の課題として言う事にしようと言って、再び全体練習を再開した。
練習を終えると、食堂に入ると、食堂はがやがやとしていた。
その中で、優子の声が響き通っていた。
「スイカ割は九時からなので、それまでに各自お風呂を_」
そんな優子とは対照的に、みぞれは物凄く疲れていた。
「みぞれ、眠たい?」
「うん」
「ご飯だけ食べたら寝るのも良いと思うよ?」
「うん、でも拓哉と一緒に居たい…」
そう言って、みぞれは僕の膝に頭を置いてそのまま寝息を立て始めた。
すると、希美が声をかけてきた。
「あれっ?みぞれ寝ちゃった?」
「うん、今日の練習、先生達…みぞれに厳しかったのもあるから…」
僕はそう言いながら、みぞれの髪を撫でる。
「でも、このままっていく訳にも行かないから…一回起こして…希美連れて行って」
「良いけど…部屋までは拓哉が送りなよ」
「いやいや…女子の部屋に入る訳に行かないでしょうに」
何を言い始めてるんだ希美は…
「大丈夫、そのまま拓哉の部屋に連れて行って一緒に寝たらいいじゃん」
「そこまでは言ってない…」
希美とそんな話をしたが、結局、みぞれを起こして部屋まで連れて行く事になった。
離す際に、みぞれに手を掴まれてしばらく一緒に横になってみぞれが寝るまで一緒位に居る事になったけど…
その後、副部長として仕事を完了して、二日目も終わった。
合宿も後一日だ。
「みぞれの事…なんとかしてあげたいんだよなぁ…」
そう思いながら僕はいつもより早い時間で寝た。
野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順
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小笠原晴香
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中世古香織
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斎藤葵
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姫神琴子
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鳥塚ヒロネ
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吉川優子
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中川夏紀
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鎧塚みぞれ
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傘木希美
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加部友恵
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島りお
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黄前久美子
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高坂麗奈
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川島緑輝
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加藤葉月
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井上順菜
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堺万紗子