ダブルリードの苦労人   作:桜紅月音

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10/25日修正


バーサーカーみぞれ

 

合宿を終え数日、関西大会を二日後に控えた僕達は、学校から近いホールを借りて、練習を行っていた。

 

 

「お疲れ~」

 

 

「お疲れ様でした~」

 

 

片付けを済ました部員達は、僕にそう声をかけて一人また一人と家路についていた。

僕は、みぞれの事を待っていた。

 

 

「拓哉先輩、お疲れ様でした」

 

 

ベンチに座っていると、久美子が声をかけてきた。

 

 

「久美子もお疲れ、帰り道気を付けて帰るんだよ」

 

 

「はい。ありがとうございます」

 

 

「麗奈待ち?」

 

 

「はい、本を借りに行ったみたいで…」

 

 

「あーここって図書館あるもんね」

 

 

演奏技術もあって、学力もある。

まさに完璧な人間といっても差し支えない彼女らしい行動だった。

まぁ…滝先生が好きな事は除いて……

 

 

「ですです。先輩はみぞれ先輩待ちですか?」

 

 

「ご名答」

 

 

僕がそう言うと、久美子は苦笑いを浮かべていた。

なんで苦笑いなんだろう

 

 

「拓哉、待った?」

 

 

久美子と話していると、みぞれと希美の二人がやってきた。

 

 

「ううん、待ってないよ久美子と会話してたからね」

 

 

「それを待ってたって言うんだよ?それにみぞれが居るのに、堂々と浮気?いつかみぞれに刺されもしらないよ?」

 

 

「私、そこまで重くない」

 

 

希美の言葉に、みぞれがすぐさまそう言って反論していた。

重いと言われて良い気分はしないだろうに。

 

 

「そうかな?私的には、みぞれは拓哉の事に関しては重いと思うけどなぁ~どう思う?久美子ちゃんは」

 

 

「えっ!?」

 

 

希美からのキラーパスが久美子に飛ぶ。

久美子は、えっとと前置きをしてなんて言えばいいのか悩んでいた。

 

 

「えっと…お似合いだと思いますけど…重いかどうかと聞かれると…」

 

 

「久美子…無理な物は答えなくていいから…」

 

 

困っている久美子を見ていられなくて、僕はそう助け舟を彼女に出す。

 

 

「うん。私は重くない」

 

 

そして、何故かドヤ顔のみぞれ。

なんというか…この状況は一体なんだ…

 

 

「拓哉ー何してるの?」

 

 

こんな状況の中、何も知らない優子がやってきた。

 

 

「何もしてないんだけど…こうなってる」

 

 

「何よそれ…」

 

 

すると、みぞれは僕の腕を取ってきた。

 

 

「拓哉の事好き」

 

 

いきなり過ぎる…なんて言ったらいいんだろう…

みぞれの感情がジェットコースター

 

 

「え、えっ…僕もみぞれの事好きだよ?」

 

 

「うん、知ってる」

 

 

「えっ…何これ」

 

 

「希美も困惑するよね」

 

 

「僕が一番聞きたい」

 

 

みぞれの言動に困惑を隠せない僕達はそう話す。

 

 

「希美」

 

 

「う、うん」

 

 

「私、希美の事好きだよ」

 

 

「ありがとう…私も、みぞれのオーボエ大好き」

 

 

そう言って、みぞれと希美はハグをした。

さっきはジェットコースターと言ったけど。これはバーサーカーだな

そして、背後をいつの間にか取っていた夏紀が声を出した。

 

 

「優子、私達もする?」

 

 

「はぁ!?する訳ないでしょ!」

 

 

「あらあら、てっきりやりたいと思っていたんだけどなぁ~でもやってあげるね」

 

 

と言って夏紀は、優子に抱き着く。

 

 

「うぎゃっ、痛いんですけどー」

 

 

「鍛え方が足りないだけでしょ」

 

 

「はぁ?言ったわね」

 

 

はぁ…また始まった…

二人はいつものを始めたし、みぞれはバーサーカーだし、これはどうしたらいいのか…

 

 

「あの…」

 

 

すると、麗奈が僕の背後にいつの間にか来ていた。

 

 

「麗奈、お疲れ」

 

 

「お疲れ様です。所でこの状況は何ですか?」

 

 

「えっと…なんて言ったらいいのか分からない…」

 

 

「喧嘩するほど仲が良いみたいな」

 

 

「いつもの事ですね」

 

 

久美子の言葉に麗奈はすんなりと納得した。

麗奈も慣れてしまったか…これに

 

 

すると、さっきまで希美に抱き着いていたみぞれが僕の腕を取ってきた。

 

 

「拓哉、一緒に帰ろ」

 

 

言い合うあの二人は…うん、ほって帰るか

 

 

「そうだね、帰るか」

 

 

そして、二人の事はほって帰り、いつの場所で二人と別れて家に帰るとしばらくして、僕のスマホに着信が入った。見てみるとみぞれだった。

気になったのは見てみると、今から泊りに行ってもいいかという内容だった。

 

 

「さつき、みぞれ泊まりたいって言ってるんだけど、オッケー?」

 

 

「みぞれさん、来るの!?もちろんいいよ!」

 

 

さつきに許可を貰って、来てもいいと連絡を送ると、数分で彼女はやってきた。

 

 

「随分と可愛い服装で来たね」

 

 

「うん、気合入れてきた!」

 

 

彼女にしては珍しいミニスカートを履いていて、ドキッとした。

 

 

「みぞれさん、いらっしゃい」

 

 

「さつきちゃん、お邪魔するね」

 

 

奥から出てきたさつきの頭を撫でて挨拶を返すみぞれ。

部活中では、あまり接点はないけど。プライベートではなんだかんだで良い関係を築けている。

 

 

「みぞれさんは、お兄ちゃんの部屋を使ってね」

 

 

「うん//最初からそのつもりだった」

 

 

さつきの言葉を聞いて、さつきは顔を紅くしながらもそう答えていた。

 

 

「お兄ちゃんも、変な事はしないでよね。音が聞こえない程度ならいいけど」

 

 

さつきはそう言って、部屋の奥へと引っ込んでいった。

 

 

「さつきちゃん、拓哉君の事好きだよね」

 

 

「ずっと一緒に居たからね」

 

 

みぞれとそう話をして、クスっと笑いあう。

 

 

「それじゃあ、僕の部屋に向かってて。飲み物用意していくから」

 

 

「うん」

 

 

彼女の履いているミニスカートがあまりにも短かったので、ちょっと心配になり、みぞれに聞いたら「中に履いてるから」とスカートを捲りそうになって慌てた事以外は、彼女とのお泊り会は楽しかった事をここに報告させていただく。

 

野球×ユーフォ ヒロイン 3年生順

  • 小笠原晴香
  • 中世古香織
  • 斎藤葵
  • 姫神琴子
  • 鳥塚ヒロネ
  • 吉川優子
  • 中川夏紀
  • 鎧塚みぞれ
  • 傘木希美
  • 加部友恵
  • 島りお
  • 黄前久美子
  • 高坂麗奈
  • 川島緑輝
  • 加藤葉月
  • 井上順菜
  • 堺万紗子
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