僕がキャプテン・ジョンの宝だ   作:Mr.♟️

7 / 21
シャボンディ諸島

 

僕たちは41番グローブの船着場に船を停め、上陸した。特にこれといった目的があるわけじゃない。ちょっと観光するだけだ

 

「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!」

 

上陸してわずか20分。地響きみたいにバカでかい泣き声のせいで、周囲に浮かんでいたシャボン玉がパチンパチンと次々に弾け飛ぶ

 

「あ、ね、ねぇ、しらほし泣かないで!ほら、アイツらならリオがやっつけたから!」

 

「──死にたいバカが多すぎる。加入してから日が浅いなんてもんじゃねぇが、それでも僕の仲間だぞ?」

 

僕の足元の地面には、影のように広がったヌマが波打っている。その中には、数分前まで『高く売れるぞ』『新種の人魚を奴隷に』なんて下劣な笑みを浮かべていたクズどもの成れの果てが沈んでいる

 

こんな規格外のサイズの人魚を奴隷オークションに流せば、どれだけ金額が釣り上がるか想像できねぇ。マニアから天竜人まで、誰もが求めるだろうよ

 

だが、僕の仲間を僕の目の前で攫おうなんざ、欲に目が眩むにも程がある。命よりもあぶく銭が大切なバカどもだ

 

「来世はせいぜい、善良な市民として生きるんだな」

 

路地裏の奥までヌマを這わせ、窒息死させたクズどもをヌマから放出する。上陸してからわずか20分で、30人ほどの「ゴミの山」が路地裏の暗闇に出来上がっていた。僕は悪くねぇぞ

 

通行人どもは巨大な人魚の泣き声に驚いて立ち止まりはしても、ヌマの中にゴミ共が消えたことには気づかない

 

「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!お外は.....!お外は怖いです〜〜〜!!」

 

「──アイス、好きなだけ買っていいぞ」

 

正直、うるせぇ。僕の仲間じゃなかったら、しらほしがガキじゃなかったら、間違いなく怒鳴り飛ばしてた

 

(気の毒だとは思う)

 

グズグズと大粒の涙を零しながらも、しらほしは僕の言葉に反応して顔を上げた

 

魚人島から勇気を出して僕たちについてきて初めて出た外海。そこで出会うのが、自分を奴隷にしようと目論むゴミどもだなんて、あまりにも気の毒すぎる

 

初めてのお出かけが、そんな汚ぇ思い出だけで終わるのは酷だろ

 

「好きなだけ...ですか....?」

 

「10段でも100段でも1000段でも好きなだけ買えばいい。初めての外海が、攫いにくるクズどもの記憶で埋まるのはつまらねぇだろ」

 

「やった!あっちの通りにアイス屋さんあったよね?買いに行こう!」

 

ウタがしらほしの大きな手を引き、41番グローブのメインストリートへと走り出す

 

「は、はい!ウタ様、リオ様....!」

 

しらほしは巨体を揺らしながら、浮遊するシャボン玉に当たらないよう慎重に、同時に弾んだような足取りで歩みを進める

 

この島にあるどのシャボン玉よりも、しらほしの体の方がずっと大きい。その『珍しい巨大な人魚』という圧倒的な存在感は、それだけで街中の注目を浴びるには充分すぎる

 

(....喧嘩売る相手も選べねぇのか)

 

41番グローブは、主に観光客向けの露店が立ち並ぶエリアだ。ウタとしらほしが向かった『シャボン・クリーミー』は、この島でも評判の店で、店の前には行列ができていた

 

2人がアイス屋の行列に並んでいる間、僕は少し離れたマングローブの根に背を預ける

 

見聞色を広げれば、どす黒い欲望の澱がそこかしこから湧き出してくるのがわかる。ゴミ共にとって、しらほしは歩く財宝の山に見えるのだろう

 

(くだらねぇ)

 

僕にとってはただの『泣き虫な仲間』だ

 

僕はポケットに手を入れたまま、足元の地面に薄く、不可視に近いヌマを広げた。そのヌマはゴミ共の足元へ音もなく這わせる

 

「おい、ありゃあ人魚だよな。幾らになるか想像できねぇ」

「新種か?オークションに出せば一生遊んで暮らせるぞ。麻酔銃を準備しろ」

 

建物の影で密談を交わす男たちの足元から、ドロリと泥が滲み出した。ゴミどもが武器に手をかけるより早く、僕のヌマが全てを飲み込む

 

「が.....っ.....!?」

 

悲鳴すら上げさせねぇよ。ゴミ共は、まるで最初からそこに存在しなかったかのように、ヌマへと引きずり込まれて消えた

 

(.....救えねぇヤツらだな)

 

「リオ様ー!見てください、特注で作っていただきましたぁ!」

 

しらほしの歓喜の声が響く。彼女の手元には、人間サイズなら特大のバケツを逆さにしたような大きさの特製コーンに、カラフルなアイスが地層のように積み上げられていた

 

「よくそれ倒れねぇな」

 

「店主様が『こんなに珍しくて大きなお客様は初めてだ!』と頑張ってくださいました!」

 

「はい、リオのもあるよ!3段アイス」

 

ウタも自分用の10段重ねを頬張りながら、満足げに笑って僕にアイスを差し出してきた

 

お前が10段で、僕が3段かよ。しかもバニラ、塩、ミルクって、全部白じゃねぇか。華やかさがねぇんだよ

 

2人がアイスを夢中で食べている間も、僕はさらに20人ほどの『誘拐犯予備軍』を街の景色から消去した

 

僕がアイスを一口食べるごとに、裏路地の死体が増えていく。

 


 

 

次に僕たちが向かったのは、35番グローブのショッピングエリアだ

 

ウタは魚人島で新調したドレスだけでは足りないと息巻いている。それと、しらほし用の洋服も買うんだってな

 

「リオ!ここの生地屋さん、世界中の珍しい布が集まってるんだって!」

 

「いらっしゃいま....っ、ひ、人魚ぉ!?デ、デカい....!」

 

店に入るなり店主が泡を食ってひっくり返った。しらほしの頭が店の入り口の屋根にぶつかりそうになり、慌てて身を屈めた

 

「す、すみません....お邪魔してしまいます....っ」

 

「いいんだよ、しらほし。店主さん!この子に似合う、一番丈夫で一番綺麗な布を見せて!」

 

ウタの要望に答え、店中のロール生地が次々と並べられてる。キラキラと輝くシルク、空の色を映し出すスカイオーガンジー

 

「まあ....!竜宮城のサンゴの光より、ずっとずっと眩しいです!」

 

しらほしがおずおずと指先で布に触れる。その瞳が純粋な憧れに染まっていくのを見て、僕は店主のカウンターに金塊を投げつけた

 

「そいつが見たもの、触れたもの、全部包め。僕は外で待ってるから、ウタと楽しんでこい」

 

「リオ様、そんな....っ! もったいないです!」

 

「勿体ないかどうかは僕が決める──それとも、僕の買い物の仕方が気に入らねぇか?」

 

「いえっ!大好きです、リオ様っ!」

 

しらほしが嬉しさのあまり僕に抱きつこうとして、危うく店の柱がへし折れそうになった。はぁ、テメェらは店の前で堂々と僕たちを襲うつもりだったのか?バカどもめ

 

(本当にゴミばかりだ。ここはなんだ?ゴミ溜めか?)

 

店のすぐ外に武器を隠し持った連中が待ち構えてた。舐めてんのか

 

「このガキ、相当な金を持ってやがる」

「人魚と女と金、全部まとめて頂こうぜ」

 

ああ、くだらねぇ。僕を不快にさせたんだ。死んで詫びろ

 

店内で買い物している二人に気づかれないよう、即座にヌマを広げ、ゴミ共を一網打尽にする

 

「え....?」

「おい、地面が──」

 

網や罠を構えていた連中が、音もなくヌマの底へ消えていく。今日だけで一体何百人殺させるつもりだ

 

 

ひと仕事終えて店の中に戻ると、二人は楽しそうに装飾品を見ていた

 

「あ、あの、これだけの量になるんですが....大丈夫ですか?」

 

おびえる店員から、山のような荷物を受け取る

 

「これしか買わなかったのか。よこせ」

 

僕は商品を全てヌマの中に収める。まあ、こいつらが楽しんでるなら構わねぇよ

 


 

午後は、32番グローブの「シャボンディ・パーク」へ向かった。

巨大な観覧車、シャボン玉を利用したジェットコースター。夢のようなアトラクションが並ぶこの島最大の遊園地

 

「観覧車....乗りたかったです....」

 

しらほしが寂しそうに巨大なゴンドラを見つめる。この島最大のシャボン玉を使ったゴンドラですら、しらほしを乗せるためにはサイズが足りない

 

「そ、そうだ!せっかくだし美味しい物食べに行こうよ!」

 

「もう充分食っただろ、お前は」

 

僕のツッコミを無視して、ウタが明るくしらほしの肩を叩いた。

 

「観覧車に乗れなくても、あっちの上からなら街が全部見えるよ!そこでお弁当食べようよ、リオにとって来てもらってさ!」

 

「テメェ、僕のことパシリ扱いするつもりか?はっ倒すぞ」

 

「だって、リオが1番足が早いから。ね、お願い!」

 

納得いかねぇが弁当を買って、すぐに2人と合流した。早いね!じゃねぇよ、ぶっ飛ばしてやろうか?

 

僕たちはマングローブの根が形成するなだらかな広場を登り、街が見渡せる展望エリアへと向かった

 

丘の上には、潮風に乗って無数のシャボン玉が舞い上がっている。幻想的な風景が広がっている

 

「....すごいです。シャボンがキラキラして、とっても綺麗...」

 

しらほしがマングローブの地表に腰を下ろし、目を輝かせる。そんな中ウタは弁当を僕に催促してきやがった

 

仕方ねぇから、ヌマからさっき買った豪華なランチボックスを取り出した

 

「この『シャボン・パイ』、美味しいって有名らしいよ!」

 

「そうか」

 

僕をパシらせておいて不味かったらぶん殴るぞ、お前

 

(機嫌が良さそうだな)

 

「──♪」

 

ウタが鼻歌を歌い出し、しらほしがそれに合わせて巨体を揺らし始めた。ああ、やっと平和な気分になれた

 

平和な、あまりに平和な空間。多分今日だけで100人近く殺したけど、その気疲れが取れていく気がする

 

(気分がいい)

 

ウタの歌、しらほしの揺らめき、そして弾けるシャボンの音。それらが一つに重なり合い、完璧な調和を生み出している

 

 

僕の働きには見合わねぇが、こういうのも悪くねぇ。少なくとも、ウタとしらほしも良い思い出が作れただろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて思ってたのによ。気を抜きすぎたか?あとは船に戻って休むだけだったのに

 

 

 

 

 

「その人魚!わちしの奴隷にするえ!」

 

「リ、リオ、様....」

 

しらほしが怯えたように僕の背後に隠れる。そんな不安そうな目で見つめるな。お前をこんなゴミに渡すわけねぇだろ

 

「そっちのメスガキは妻にしてやるえ!」

 

「リオ!あいつ、私のことバカにした!ぶん殴ってよ!」

 

お前、天竜人のこと知らねぇだろ。よくそれで魚人島のパレードを最前列で見てたな

 

「──道を塞いでるお前は死刑だえ!」

 

「お、おい、控えろ...!目をつけられるぞ...!」

 

跪いてるやつが僕にそう小声で忠告してくれるが、いらねぇよ。そんな忠告。とりあえず、天竜人の護衛はヌマに沈めておくか

 

「なあ、ウタ。お前、あのクソだせぇ服着てるやつら知ってるか?」

 

「知らない」

 

知っとけ。興味なくてもそのくらいは知っておけ

 

「しらほし、お前は知ってるよな?」

 

「は、はい、あれは、あの方は──天竜人様です!」

 

だよな、流石に知ってるよな。この世界で最も滑稽なバカどものことを

 

「いいか、ウタ。お前のために教えてやろう。天竜人、もしくは世界貴族って名称で呼ばれているが、なんてことはない」

 

ゴミだから

 

「この世界の膿だ。例えばあのゴミが誰かを殺しても、誰かを奴隷にしても、この場で盛っても許される」

 

ゴミのくせに

 

「天竜人だから」

 

「例えば今のあのゴミの言葉に逆らって、しらほしを差し出さなかったら僕たちは海軍から全力で狙われる」

 

海軍もゴミだから

 

「なんで!?」

 

「天竜人は絶対だから。仮にムカついたからといって、お前の言葉通り殴れば、海軍大将が飛んでくる。ついでに、僕たちはとんでもない極悪人と新聞に書かれる」

 

世紀の大悪党にされるんじゃねぇの?知らねぇけど

 

「天竜人が絶対だから」

 

「でも、リオはしらほしを差し出さないでしょ?....殴ってはくれないかもしれないけど」

 

おいおいおいおい、誰がそんなこと言った?

 

「殴るに決まってんだろ。天竜人とか関係あるか?懸賞金がかかれば、どの道海軍から追われる」

 

海賊だから

 

「極悪人と報じられても問題ねぇ」

 

だって、海賊だから

 

「あいつ、僕の仲間を奴隷と、奴隷同然の妻にしようとしたんだぜ?殴らない理由あるか?」

 

「....殴ってくれるの?私のために

 

僕のことを腑抜けかなんかだと思ってんのか?

 

確かに僕はクソ親父が死んだ時、島にいる連中を相手にしたくなくて逃げた。だがそれは、争って僕が手に入るものがないからだ。僕がクソ親父の財産を持ってるのに、命懸けで何も持ってない連中と戦う意味がねぇだろ?

 

その証拠に、エレジアでは白ひげと戦った。エレジアという僕たちが作り上げた国を失わないために。守らなくちゃならねぇものがあったから。僕より強い白ひげと戦うことに迷いはなかった

 

反してビッグマムからは距離をとった。ビッグマムに僕の生存がバレてもいいことがねぇ。だから、一旦新世界から偉大なる航路まで身を引いた。確かな実力をつけてから新世界に戻り、僕に干渉できなくするために

 

僕は得るものがない戦いは基本的にしねぇ。メリットとデメリットを天秤にかけて選択する。まあ、時折例外とか気分もあるが

 

そこで、考えてみろ。天竜人を殴るメリットを

 

僕がスッキリとした気分になれる

 

指名手配されて懸賞金をかけられれば、無駄な雑魚との戦闘を減らせる

 

知名度が手に入る

 

しらほしとウタを僕から奪おうとしているゴミを殴れて嬉しい

 

デメリットはない。海軍におわれるのは当たり前。恐れられるのも当たり前

 

「殴るに決まってろ」

 

「大体、天竜人が偉そうにしてるのは海軍も悪りぃが、四皇と王下七武海もダメだよな」

 

「王下七武海は世界政府の犬に成り下がった、プライドだけ一丁前の海賊共で権力に逆らう度胸がねぇ」

 

「負け犬の通称だろ?王下七武海ってのはよ」

 

「四皇なんざ、自分の支配国に引きこもってるババアとジジイ。自分の子どもを捨てるゴミ。白ひげでさえ、めんどくせぇって天竜人を避けている」

 

「そんな腰抜け共が『海の皇帝』なんて呼ばれてるから、この世界は腐り続けてるんだ。僕とあいつらを一緒にするな。権力に逆らう度胸がねぇのは四皇もかわらねぇ」

 

まあ、今はぶつかりたくねぇから僕は新世界からこっちに来たわけだが。こっち側で世界非加盟国を僕の支配下に入れ、大量の傘下を作って──僕が海賊王になるための土台をかためる

 

「しらほし。お前が僕と仲間になる道を選んだ以上、僕が誰かにお前を渡すことなんてねぇよ。お前の希望で僕から離れない限りな。けど、泣き虫はそのうち直せよ」

 

「は、はい!リオ様!」

 

「ウタ。僕がお前の期待に応えなかったことあるかよ。ねぇだろ?」

 

「うん!リオは絶対に私の願いを叶えてくれる!権力になんてひれ伏さないよね!」

 

護衛をヌマに沈められ、喚き散らしている天竜人に僕は近づく

 

「ち、ちかよるんじゃ...!」

 

護衛を失い、地面を這い蹲りながら喚き散らすゴミ――天竜人に、僕は歩み寄る

 

殴る。殴る。殴る。殴る。

 

最後に蹴り飛ばし、地面に顔面を叩きつける

 

宇宙服のようなヘルメットが砕け散り、下品な鼻水と血が混ざり合って地面が汚れていく

 

周囲の人間は恐怖に顔を青ざめ、呼吸すら忘れているようだが、僕の心は驚くほど静かだった。堕落した神はよ、討伐する必要があるよな?

 

「ハッ、怖くねぇんだよ。テメェら天竜人なんざ、僕にとってはただの肉塊だ」

 

僕はピクピクと痙攣するゴミを冷たく見下ろした

 

これで、僕たちは正式に『世界の敵』になった

 

だが、それがどうした?僕たちが法だ。僕たちがルールだ。僕たちの前に立ちはだかるなら誰であろうとぶちのめす。誰だろうと関係ねぇ

 

「──おい、ここにいるテメェら。僕たちが出航して30分経過してから通報しろ。通報が遅れた理由は脅されたからとでもいっておけ」

 

こいつらは僕の言葉に従うしかない。天竜人を迷いなく攻撃する僕に逆らうことなんてできるはずがねぇ。本来なら護衛が通報してるんだろうが、そいつらはもう死んでる

 

お前はなんでニヤニヤしながら僕のこと見てんだよ

 

「えへへ、ありがとう!」

 

「さて、テメェのことは最大限利用してやるよ。天竜人様よォ」

 

ヌマに取り入れ、天竜人を保管する。どうすっか、適度に窒息を繰り返すか何もせずに保管するか迷うな。調教して服従させるか?それとも、適度に使い捨てるか....まあ、すぐに決めなくていいか

 


 

「親父、これ見るよい!ド派手なことやってるよい!」

 

「なんだ、マルコ。朝っぱらから」

 

【超弩級の不敬】聖地を嗤う「不遜王」現る!天竜人への暴行と、世界秩序への宣戦布告!!

 

■シャボンディ諸島に築かれた『100の屍』

 

昨日、シャボンディ諸島にて未曾有の残虐事件が発生した。路地裏から次々と発見される死体は既に100体を超え、その全てが窒息死を遂げている

 

犯人は海賊『不遜王』リオと思われる。目撃者の証言によると、世界貴族である天竜人を『世界の膿』と断じ、一切の躊躇なく殴る蹴るの暴行。さらに同行する『破滅の歌姫』ウタと共に、魚人島で人魚姫を『誘拐』したという情報もある

 

■「四皇も七武海も腰抜けだ」──既存勢力への凄まじき罵倒

 

目撃者の証言によると、不遜王リオは天竜人を踏みにじりながら、現在の海を支配する強者たちを公然と嘲笑したという

 

『王下七武海は、プライドだけは一丁前の政府の飼い犬。四皇は自分の縄張りに引きこもっているジジイとババアの集まり。そんな腰抜け共を恐れる理由がどこにある?』

 

この傲慢不遜な態度は、単なる海賊の暴挙を超え、世界政府の根幹、ひいては世界のパワーバランスそのものを否定する『思想的テロ』であると我々は考えている

 

■最新の指名手配:世界を揺るがす【最悪の王室】

 

【船長 不遜王リオ】

 

懸賞金:2億ベリー(DEAD OR ALIVE)

 

罪状:人魚姫誘拐、天竜人への直接暴行および拉致、100名以上の殺害、および国家転覆を示唆する言動

 

【音楽家 破滅の歌姫ウタ】

 

懸賞金:1億5千万ベリー(DEAD OR ALIVE)

 

罪状:人魚姫誘拐、不遜王リオの共犯

 

【人魚姫 アイス大好きしらほし】

懸賞金:2,000万ベリー(ALIVE ONLY)

 

不遜王と破滅の歌姫に拉致された人魚姫。現場では恐怖に震えながらも、大量のアイスを頬張るという不可解な行動が目撃されている。政府は彼女を重要参考人とし、保護のために『生け捕り』を厳命している

 

 

「グラララララッ!初めての指名手配で億超か!」

 

「笑い事じゃないよい!」

 

「まさか、天竜人をぶちのめすとはな」

 

「親父がエレジアにいる間鍛えたから、変な自信をつけちまったんじゃないかよい?」

 

「にしても、エレジアで鍛えてやった俺のことをジジイ呼ばわりか。マルコ、偉大なる航路に俺たちも行ってみるか?」

 

「新世界のバランスが崩れるよい」

 

「....そうか。久々に鍛えてやろうと思ったんだがな」

 

「親父はあの2人を気に入ってるよい。まあ、俺たちもだけどよい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この名前───見たことあると思ったら、ジョンの倅じゃねぇか!確か、うちの子と婚約の約束をしていたはずだ.....この小僧を家族にすれば、ジョンの宝は私のものさ!行くぞ!偉大なる航路前半の海に!」

 

「ママ、流石に新世界から出るのはよくない。電伝虫で連絡するのはどうだろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

「.......行くか、偉大なる航路。面白そうなやつがでてきた」

 

「カイドウさん。独断行動はせめて、新世界内だけにしてくれ」

 

 

 

 

 

「──あ?下々民の分際で天竜人を殴ったのか。天竜人のやつはざまぁねぇが....許されることじゃねぇぞ」

 

 

 

 

 

 

 

「勢いだけの青くせぇルーキーが....世界の厳しさを教えてやる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょうど暇をしている。暇つぶしの相手になるだろうか。剣士なら嬉しいが...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キシシシッ!こいつらの影を奪ってやりてぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天竜人を殴って蹴って攫った....じゃと?そのような気概のある人間が、男がいるのじゃな。この先も死なずに生き残れるのであれば、1度言葉をかわしてみたいものじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しらほし姫を誘拐じゃと!そんなの許されん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。