決闘だぜよ~。
行ってらっしゃい。
「……」
イエロー寮の歓迎パーティーには、遅刻することなく到着することができた。
まずは、これから世話になる、イエロー寮の担任教師、『
その時間を、黄色の制服姿の少年達は、思い思いに過ごしていた。
新たに出会った生徒達と、早速交流を深めようとする者。
目の保養たる華やかな料理にがっつく者。
鮮やかな料理の中には、なぜかそれらにはあまり似つかわしくないカレーライスが交ざっているが、実はこのカレーライスこそが、数ある料理の中で一番の絶品だったりする。
そして、そんな華やかな舞台にありながら、隅の方で一人、静かに過ごす者も中にはいる。
「……」
新入生達と同い年とは思えない長身。輝く赤い髪と、他を恍惚とさせるほどの美貌。
そんなものを備えていれば、本人が望まなくとも、勝手に目立つ。
なのに、そんな目立つ姿をしていながら、窓辺の壁にもたれ掛け、ジッと窓の外を眺めている少年のことを、気に留める生徒は一人もいない。
目立っているために視線はチラつく。それでも、静かで無音な華やかさよりも、賑やかで陽気な華やかさというのを、誰しも求めようとする。
まして、静かで無音で、重苦しい華やかさなど、誰もが気になりこそすれ、進んで関わろうとは思わない。
生徒は皆、それを本能的に感じているから、長身で無口な少年に対しても、進んで関わることはしなかった。
そして、そんな照本人も、そんな事実など意に介さず、手に持ったグラスから、氷の入った水を飲み干し、ジッと窓の外を眺めていた。
「やあ、照」
そんな照に対して、掛けられた声があった。
「……」
その声に対して、視線を向ける。
切りそろえられた黒い髪。
静かな闘志を燃やした瞳。
かくれんぼをしていて、一人だけ忘れ去られそうな雰囲気。
昼間に出会った、受験番号1番の少年、三沢大地。
「照……そう呼んで、よかったかな?」
「……」
三沢はそう、やや不安そうに顔を歪めながら、質問をした。
「……好きに呼べばいい」
静かに、一言だけ答え、口を噤んでしまう。
「そうか。いや、すまない。さっき出会った時には話すことができなかったからな。俺のことも、好きなように呼んでくれ」
「……」
返事は、無い。
歓迎会が始まってからというもの、料理にもほとんど手を付けず、水だけを手に、窓辺を眺めている。
そんな様子を、三沢は、他の生徒との会話を楽しみながら、つぶさに観察していた。
「……」
「……時雨のことが心配か?」
そう、三沢が指摘した時、照の視線は、窓から三沢へと移される。
「……」
「……す、すまない。余計なことを言ったな……」
無言の視線からの威圧。それを感じて、思わず謝罪してしまう。
背は高いが、特別体が大きいというわけでもない。
それでも、その細く、凛々しい目からの視線だけで、相手を委縮させられる。そんな視線を浴びながら、三沢は、彼の怒りに触れないことを祈った。
「……姉なら、大丈夫だ」
だが、彼の発した声に、怒りは無かった。
どころか、その声に込められた感情は、優しさだった。
「姉は、俺とは違う。身体は弱いが、どこだろうと上手くやっていける……」
「……」
心配はしている。
だが、同じだけ信頼もしている。
その優しい目には、そんな、相反しながらも、決して反発することのない感情が宿っている。
そして、威圧的な雰囲気すらあった無表情には、そんな信頼と同じ、優しさが宿っていた。
「……」
『……』
そんな表情に対して、三沢は、そして、無視を決め込んでいたイエロー寮生達は、一斉に目を奪われていた。
ただ、綺麗なことへの集中ではない。
綺麗で、清らかさに目を奪われる。そんな視線の集中を、照は、相変わらず窓の外を眺めながら、パーティー会場に霧散させていた。
……
…………
………………
「時雨さん、今後とも、よろしくお願いします」
「時雨さん、お話ししましょう」
ところ変わって、女子ブルー寮の、新入生歓迎会。
その中で、三沢以外からは近づかれすらされない弟とは対照的に、車椅子の姉は、自身と同じ、新入生の女子達に囲まれていた。
世の決闘者はほとんどの場合、女子の比率は男子に比べて圧倒的に少なく、実力も、決して低くはないものの、総合的に見ればやはり、男子の方が上の場合が多い。
そのこともあり、アカデミアに通う女子生徒の多くは、ほとんどが、中等部からアカデミアへ通い、そのままエスカレーター式に高等部へ進学した者達が主だった。
加えて、今年は外部からの新入生は、時雨一人しかおらず、その成績は、受験生全体で二位の成績。興味を引くのも必然と言って良い。
ただし、時雨に限って言えば、他にも明白な理由はあった。
(弟さんのお話し、聞きたい……)
(彼にお近づきになるには、お姉さまである彼女との関係を親密にするのが得策……)
(知的でクールで背が高くて……あ~ん、照さま~……)
彼女に近寄ってくる女子生徒のほとんどが、そんな下心を懐いていた。
決闘者とは言え、彼女達も年頃の女の子であり、恋に恋をし、容姿の優れた男子がいれば、憧れを懐くのも当然である。
まして、相手は決闘の強さはもちろん、長身、イケメン、成績優秀、性格はクール、基本的に無口で無表情ながら、時折見せる優しさと、女子達の夢をかき集めた、理想の塊のような存在だ。
毎日決闘を学びながらも、心のどこかではそんな理想の異性を探し求めている。
そんな彼女達もまた、素直に照という存在を求めていた。
そして、そんな女子達に囲まれながら、時雨はと言うと……
「はい。今後とも、よろしくお願いします」
入学試験決闘の時から見せていた、飾り気の無い、柔和で純粋で、母性に溢れた笑顔を向けて、これからの仲間達に信頼を向け、自身の存在を示す。
『……』
そんな純粋な笑顔を向けられて、女子達のほとんどが、下心を忘れて、魅入られていた。
病弱でありながら……いや、だからかもしれない。
どこまでも深く、清く、柔らかく、澄んだ優しさを向けてくれる。
そんな彼女と対していた女子達は、いつの間にやら、純粋な友好を求めて、彼女の周りを取り囲んでいた。
一通り、全員の女子との会話を楽しんだ後で、時雨もまた、照と同じように、一人、窓辺で外を眺める。
既に暗い夜の空には、美しい満月が輝いていた。
「照……」
自然と、弟の名前を口から漏らす。
ここからは見えない、イエロー寮を思い浮かべながら、空の月を、ジッと見上げていた。
「時雨」
そんな時雨に対して、掛ける声があった。
振り向くと、明日香が両手にジュースを持ちながら、そこに立っていた。
片方のジュースを差し出しながら、時雨とは逆側の窓辺にもたれ掛かり、一口、ジュースに口を着ける。
「弟さんのことが心配?」
図らずも、三沢が照にしたのと同じ質問を、時雨に対して行う。
そんな質問に対して、時雨が見せたのは、笑みだった。
「まさか……照はとてもいい子ですから。きっと、イエロー寮でも上手くやっていけると思います……」
時雨もまた、照と同じ答えを、明日香に対して返す。
一切の陰りも不安も見せず、嬉しそうな声を出す。
そんな様子に、明日香もまた、聞き返す。
「彼のこと、信頼しているのね」
「もちろん……」
余計に嬉しそうに、そして、楽しそうに、表情を綻ばせる。
「本当に……私なんかには勿体ないくらい、できた弟ですから……」
自虐的な声で話しながら、その表情には、暗く、影が差した。
「自分で言うのもなんですが……私は照がいないと、本当になにもできない人間でしたから……」
明日香にしか聞こえない声で、時雨は、話して聞かせた。
「生まれつき、体が弱かったせいで、小さい頃から、病院へ行ったり入院したり、そんなことはしょっちゅうで。両親は、共働きで忙しい人達だったから、自然と、照がいつも、私のそばにいてくれていたんです……」
渡されたジュースを両手に持ち、その表面に、自身の顔を映し出す。
その顔は、笑いながらも、あまりにも哀しげで……
「身の回りの面倒はもちろん、勉強や、食事のお世話までしてくれて。本当なら、周りの子達と同じように、遊びに行ったり、お出かけしたり、色々なことをしたいはずなのに、一言の不満も口にしないで、ずっと、私のそばにいてくれた……」
言いながら、また、窓の外へ視線を移す。
視線の先に、イエロー寮は見えない。それでも、思い浮かべるのは、弟の顔。
「そんな調子だったからでしょうか……自然と、私以外の人とは、あまり喋らなくなってしまいました……」
今でもはっきりと思い浮かぶ、弟に対して、懺悔するように、言葉を連ねる。
「今回の入学試験も、私さえいなければ、照はきっと、筆記で1番になっていたと思います。照は誰よりも努力をする人なのに、私はずっと、そんな弟の足を引っ張ってばかりで……そんな弟に対して、姉の私は何もしてあげられない。これじゃあどっちがお姉さんなんだろうって、いつも思います……」
「……」
「……あ、ごめんなさい。長々と一人で喋ってしまって……」
一連の話しに、答えられずにいる明日香に謝罪しながら、また、窓の外へ目を移す。
イエロー寮でも、照は同じように、窓の外を眺めている。
そんな二人の気持ちは、お互いに知らないうちに重なり合い、お互いのことを思う。
距離は離れていても、双子の心は一つだった。
(もし、生まれた順番が逆だったら……私は照に、思いきり甘えられたのかな……)
今まで何度も思い浮かべた、あり得たかもしれない可能性。
それでも、過ぎ去ってしまった今となっては、既に無い可能性。
そんなものを感じながら、空に浮かぶ月を見上げた。
……
…………
………………
歓迎パーティーも終了し、自身の部屋へ入った照は、まず、荷物の整理を始めた。
それが終わった後は、教科書を広げて授業の予習。
中学時代から続いていた習慣を、ここでも忠実に繰り返す。
違うのは、ここに姉がいないこと、それだけ。
(上手くやってるのか……)
教科書の文字列を目で追いながら、姉の顔を思い浮かべる。
本来なら、彼女の荷物も、一緒に整理するつもりでいた。それでも、女子寮という施設の関係上、男子である照が入ることは許されない。
今まで通り、いつでも彼女の元へ駆けつけることができない現実が、今まで感じたことの無い不安を駆りたてた。
(……いや、姉なら大丈夫だ)
それでも、改めて、三沢に対して言った言葉を、自身に言い聞かせる。
体は弱いが、ずっとそばにいたからこそ、彼女の強さもまた知っている。
その強さを、弟である自分が信じずにどうする。そう自身に言い聞かせ、また、教科書の文字列に目を戻した。
「……?」
その時だった。
ピピピピ……と、PDFと呼ばれる、入学と同時に配布された、小型端末からの呼び出し音が響いた。
時雨からだろうか……
そんな、期待半分、不安半分の思いを懐きつつ、届いた文章を呼び出す。
『おい、イエロー。今からオベリスクブルー専用決闘フィールドへ来い。アンティルールで決闘だ』
「……」
差出人は、オベリスクブルーの、取巻。
誰だそいつは……
ああ、昼間に会ったあいつだ……
それを思い出しながら、PDFを放り投げる。
アンティルールは、事前に把握した校則では禁止されている。夜間での施設の使用も同様だ。それらを行えば、場合によっては退学もあり得るという。
ただ、そうでなくとも、こんな呼び出しにわざわざ応じる理由も、必要も、必要性も、照には何も無い。まして、アンティルールで手に入るかもしれないカードなど、興味も無い……
予習を再開しようとした時、また、ピピピピ……と、音が響く。
今度は誰だ……
半ば予想通り、差出人の名前は同じだった。
『必ず来い。もしお前が来ないなら、代わりにお前の姉さんを呼び出すことになる』
「……」
それを読んだ瞬間、照は、机の上にある、デッキに手を伸ばしていた。
……
…………
………………
「待ってたぜ! イエローの弟」
「……」
昼に訪れた決闘フィールド。そこに着いたと同時に、掛けられた声。
昼に聞いた声と同じ声の先には、昼に見た顔と同じ顔が立っていた。
「……え? お前も呼ばれてたのか?」
フィールドに立つ、三人のブルーとは別の、しかし、また聞き覚えのある声が聞こえる。
そちらへ目を向けると、やはり、昼間にも見掛けた、二人の赤色の制服が立っていた。
(遊城十代……丸藤翔、だっけ……)
昼間に名乗っていた名前を思い出しながら、すぐに、視線をフィールドに立つ取巻に移す。
「そんなところに突っ立ってないで、さっさと上がってこいよ」
「やめておけ」
と、威勢を振りまく取巻を、三人の中心に立つ、万丈目が制した。
「奴は強い。お前ではとても勝てんぞ」
「……ハンッ」
冷静な声でそう指摘するも、取巻はそれを一蹴するだけだった。
「こんな奴、俺が身の程を教えてやりますよ。ほら! さっさと上がって……」
だが、そんな取巻の声は、途中で遮られた。
「おわっ!」
「む……!」
「わ、たた……!」
突然、彼らの目の前に、一人一枚、計三枚のカードが飛んできた。
それは、目の前にいる長身の男が投げたものだと、彼の体勢が示していた。
「……欲しければくれてやる」
三人が文句を言う前に、照はそう言った。
その言葉で、三人がそれぞれ、受け止めたカードを見ると……
「これは……『サンシャイン・バース』」
「『サンシャイン・リバース』」
「『サンシャイン・ユニバース』もか……」
三人が順に、彼が入学試験で使用した、三枚のカードの名前を言う。
その反応を見ながら、照は、言葉を続けた。
「カードが欲しかったんだろう? やるよ。どうせ、大してレアカードじゃない……」
それだけ言って、背中を向け、立ち去ろうとした。
「おい待て!」
「……なんだ? それ以上のカードなんか持ってないぞ……」
鬱陶しいと、乏しい表情に表しながら振り向く。取巻は、分かり易く憤慨していた。
「アンティ決闘をしろと言ったはずだ! 逃げるんじゃない!」
「……」
あくまで、決闘を要求する取巻。それに対して、照は、いつも見せる無表情を貫く。
そんな二人の……否、照の生み出す空気に、その場の誰もが、声を出せずにいた。
その細い目に取巻を捉えながら、鬱陶しく感じているのか。呆れているのか。怒っているのか。憐れんでいるのか……
無表情から、感情は一切読み取れない。
だが、そんな無表情の少年に向かって、万丈目が動く。
「……」
左右に立つ二人の手にある、二枚のカードを回収し、自身の手にある物と共に、照へ向けて投げる。
それを、照は三枚同時に受け止めた。
「挑まれた決闘からは逃げないことだ。そんなことでは、このアカデミアでは生きてはいけんぞ」
「……」
「それに、決闘者にとっては命も同じはずのカードを、簡単に差し出すことはするな。それはある意味、全ての決闘者に対する冒涜行為だ」
「……」
差し出された三枚のカードをしまいながら、万丈目を……そして、取巻を見つめる。
「……」
見つめながら、余計に目を細める。不満を感じているのは、誰の目からも明らかだった。
だが、そんな目を見せながら、照は、フィールドへ上がった。
「……ハンッ、やる気になったようだな」
「……」
何も答えはしない。
ただ、ポケットからデッキを取り出し、それを、左腕の決闘ディスクにセットした。
「ケッ、そのポーカーフェイスがいつまで持つかな……」
こうして、二つの決闘の開始が決まった。
オシリスレッドの遊城十代と、オベリスクブルーの万丈目準。
そして、それよりも先に決闘フィールドへ上がった、照と、取巻の決闘が、幕を開けた。
「見せてやるぜ。エリートの実力ってやつをな!」
「……」
「決闘!」
「……」
取巻
LP:4000
手札:5枚
場 :無し
照
LP:4000
手札:5枚
場 :無し
「先行は俺だな。ドロー」
取巻
手札:5→6
ドローしたカードを見ながら、分かり易く口角を吊り上げる。
「いくぜ! 俺は魔法カード『古のルール』を発動! これにより、手札のレベル5以上の通常モンスターを特殊召喚できる。俺はこの効果により、手札のレベル5通常モンスター『炎の剣士』を特殊召喚!」
彼が、手札のカードをセットした時、赤い鎧に身を包み、赤い大剣を両手に構えた、勇ましい戦士が姿を現した。
『炎の剣士』
レベル5
攻撃力1800
「どうだ! 伝説の決闘者、『城之内克也』も使用していたレアモンスターだぜ!」
「……」
「ハハッ、ビビッて声も出ねえかよ。だがまだまだ。俺は装備魔法『サラマンドラ』を『炎の剣士』に装備! 攻撃力を700アップだ!」
無言で佇む『炎の剣士』の大剣に、炎でできた龍が纏わる。
その龍が、照に向かって吼え、威嚇した。
『炎の剣士』
攻撃力1800+700
「へへへ。最初のターンだからな。これで勘弁してやる。ターンエンドだ」
取巻
LP:4000
手札:3枚
場 :モンスター
『炎の剣士』攻撃力1800+700
魔法・罠
装備魔法『サラマンドラ』
「さあ、お前のターンだぜ! せいぜい足掻いてみせろよぉ!」
「……」
目の前の、大剣を構える戦士を見やりながら、照はデッキに手を添える。
「俺のターン……ドロー」
照
手札:5→6
「……」
入学試験の時と同じように、感情の窺えない無表情で、静かに手札見据える。
そうやって思考した後、六枚の手札の一枚に手を伸ばす。
「魔法カード『増援』発動。デッキから、レベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える……」
「どーせ『サンシャイン』だろう? お前の手の内は分かってるぜ」
取巻の挑発を無視しながら、照はデッキを広げ、そこから、一枚のカードを抜き出した。
「俺はデッキから……レベル3の『ムーンライト・スリーデイズ』を手札に加える」
「なに! サンシャインじゃないのか?」
予想とは外れたことで動揺を見せるが、それさえ意に介さず、カードをプレイする。
「『ムーンライト・スリーデイズ』を召喚」
宣言と共に、照の前に、モンスターが現れる。
純白の肌の上に、白銀の鎧を身に纏いながら、短い金髪を揺らす、十代半ば頃の美少女。
両手には、光を反射させる白色の刃の鎌を構える。そして、その鎌はよく見れば、死神の鎌ではなく、二つに別れた空に浮かぶ三日月、それを連想させる形状をしている。
『ムーンライト・スリーデイズ』
レベル3
攻撃力1300
「『ムーンライト・スリーデイズ』で、『炎の剣士』を攻撃」
「……はぁ? こっちの『炎の剣士』の攻撃力は、そのモンスターより遥かに上だぞ」
動揺しながらも、嘲りながらそんな事実を指摘する。
だが、それを無視しながら、両手に鎌を構えた少女は、『炎の剣士』へ向かっていく。
「迎え撃て! 『炎の剣士』!」
白色の少女の鎌と、赤色の剣士の炎の龍。
それがぶつかり、炎の龍が、少女の鎌を押し返す。
「よし! ……ん?」
だが、徐々にそれは、おかしくなっていった。
確かに、炎の龍は、その鎌を押し返していた。なのに、徐々に、龍の方が押し返され、やがて、龍の勢いは弱々しくなっていき、最終的に、タダの炎へと姿を変えた。
「なっ……!」
そして、その炎が完全に消え……
「スラッシュ・オブ・クレッセン」
照の、静かな宣言と共に、二本の鎌が
「な……なんだ? なにが起きたんだ?」
「……『ムーンライト・スリーデイズ』の効果……」
呆然と佇む取巻に対して、照は、静かに語り掛けた。
「このカードの召喚、特殊召喚に成功したターン、このカードがバトルする時、ダメージ計算を行わず相手モンスターを破壊する……」
「なにぃ!」
その強力な効果に、取巻は声を上げる。
照は相変わらずそれを無視し、淡々とカードをプレイする。
「カードを二枚伏せる。ターンエンド」
照
LP:4000
手札:3枚
場 :モンスター
『ムーンライト・スリーデイズ』攻撃力1300
魔法・罠
セット
セット
取巻
LP:4000
手札:3枚
場 :モンスター
無し
魔法・罠
無し
「ぐぅ……」
自慢のモンスターを破壊されたことに歯噛みしながら、取巻は、次の手を思考する。
「……俺のターン!」
取巻
手札:3→4
「……よし。『蒼炎の剣士』召喚!」
『蒼炎の剣士』
レベル4
攻撃力1800
「そのモンスターの破壊効果は、召喚されたターンだけ。つまり、今ならバトルで破壊できる。バトルだ!」
威勢よく声を上げ、前のターンと同じように、『蒼炎の剣士』に命令する。
「『蒼炎の剣士』で、『ムーンライト・スリーデイズ』に攻撃!」
先程とは逆に、姿は同じだが色違いの戦士が、少女へ向かって走る。
その光景を見ながら、照は無言で、ディスクに手を伸ばす。
「速攻魔法『突進』。モンスター一体の攻撃力を700ポイントアップさせる」
「なに!?」
フィールドに佇む『ムーンライト・スリーデイズ』が、光に包まれる。
『ムーンライト・スリーデイズ』
攻撃力1300+700
「スラッシュ・オブ・クレッセン」
先程の『炎の剣士』同様、『蒼炎の剣士』は、その鎌に真っ二つにされた。
「ぐあぁ……」
取巻
LP:4000→3800
「くぅ……『蒼炎の剣士』の効果! こいつが相手によって破壊された時、墓地の『炎の剣士』を特殊召喚する!」
『炎の剣士』
レベル5
攻撃力1800
「俺はこれでターンエンドだ!」
「……この瞬間、『ムーンライト・スリーデイズ』の攻撃力は元に戻る」
取巻
LP:3800
手札:3枚
場 :モンスター
『炎の剣士』攻撃力1800
魔法・罠
無し
照
LP:4000
手札:3枚
場 :モンスター
『ムーンライト・スリーデイズ』攻撃力1300
魔法・罠
セット
「……このくらい構わないさ。次のターンで、その小っこいモンスターを破壊してやるよ!」
「……なあ」
「あん?」
初めて、照の方から、取巻に声を掛けた。
「……お前、本当にオベリスクブルーか?」
「……は?」
「……オシリスレッドの間違いじゃないのか?」
「なにぃ!?」
「……俺のターン」
照
手札:3→4
この時、フィールド上のモンスターに、変化が起こった。
「な、なんだ……!」
照の前に立つ、『ムーンライト・スリーデイズ』。
そのカードが輝きを発し、姿を変えていく。
「細く小さな三日月も、時と共に大きく成長する。『ムーンライト・スリーデイズ』の効果。自分ターンのスタンバイフェイズ、このカードを生贄に捧げることで、手札、デッキから、『ムーンライト・ハーフ』を特殊召喚する」
効果の説明を終えると同時に、金髪の美少女の立っていた場所に、別の美女が立った。
まだ成人を迎える以前であろう美女は、少女と同じく、白銀の鎧を纏っている。
鎧の隙間からは、白く美しくも、逞しさを得た肢体を覗かせ、背中まで伸びた金髪を揺らしている。
白く輝く両手の武器は、三日月の鎌から、空に浮かぶ半月を模した、二本の半月刀へ持ち変えられていた。
『ムーンライト・ハーフ』
レベル5
攻撃力1900
「バトル」
召喚したと同時に、バトルを宣言する。
攻撃力は、照の方が勝っている。取巻は、咄嗟に身構えた。
「『ムーンライト・ハーフ』で、『炎の剣士』を攻撃……」
二本の刀を手に、『炎の剣士』へ走る。そして……
「スラッシュ・オブ・アーク」
その攻撃名の通り、半月の
『炎の剣士』は自身の大剣で防ごうとするも、成すすべなく切り裂かれた。
「ちぃ……!」
取巻
LP:3800→3700
「くぅ……だが、これでバトルは終わりだ……」
「『ムーンライト・ハーフ』は、一度のバトルフェイズで二度のバトルを行える」
「何だってぇ!?」
「スラッシュ・オブ・アーク」
取巻の声に応えることなく、無慈悲に二撃目が振るわれ、それが、取巻の体を切り裂いた。
「ぐあぁっ!」
取巻
LP:3700→1800
「カードを伏せる。これでターンエンド」
照
LP:4000
手札:3枚
場 :モンスター
『ムーンライト・ハーフ』攻撃力1900
魔法・罠
セット
セット
取巻
LP:1800
手札:3枚
場 :モンスター
無し
魔法・罠
無し
「ぐぅ、うぅ……」
打った手のことごとくを封じられ、上を行かれ、蹂躙され、見下される。
オベリスクブルーのエリートであるはずの自分が、格下であるイエローの人間から、自分の方が行うべきはずの行動を取られる。
屈辱だった。
だが、そんな屈辱を感じると同時に、それ以上の、敗北感が、彼を覆っていた。
「……言っておくが……」
と、彼が敗北の気配を噛み締めている最中、また、正面から声が聞こえた。
「……姉は俺より遥かに強い……」
照はそう、静かな声を発していた。
「姉は、俺とは違い天才だ。病気さえなければ、筆記試験の1位は間違いなく姉だった……」
そう、苦しげな声をこぼしながら、取巻きを睨み付け、そして、言い放つ。
「そんな姉より弱い、弟の俺にすら勝てない奴が、姉より強いとか……笑わせるな」
「くぅ……」
「お前如き、姉には一生掛かっても勝てない。俺にもな」
「……っけんな……」
冷たい声で、照が言い放った時、戦意が喪失していた取巻の顔が、怒りに染まった。
「……ざっけんなぁああああああ!! ドロォォオオオ!!」
取巻
手札:3→4
「俺はオベリスクブルーだ! 選ばれたエリートだぞ! そんな俺が、外部からのぽっと出や、病気の女に敗けるかああああ!! 『強欲な壺』発動!! カードを二枚ドローする!!」
取巻
手札:3→5
「『
『
レベル4
攻撃力1500
「更に、魔法カード『
「うおー、でっけー……」
十代が思わず漏らした通り、取巻きの前に、山のような巨体を持ち上げる、凶悪な表情の黒い巨人が姿を現した。
『絶対服従魔人』
レベル10
攻撃力3500
「攻撃力3500! すごい……」
その絶大な攻撃力に、翔は、思わず声を漏らす。
だが、照が見せたのは、変わらぬ無表情。
「……そいつは、確か、自分の手札が0枚で、且つ、自分フィールドのカードがそいつのみの場合でなければ攻撃はできないはずだが……」
「ハハッ! よく知ってるじゃねえか」
「えぇ! デメリット多過ぎない?」
また翔が声を上げるが、取巻は余裕に笑い、続ける。
「今の俺の手札は残り二枚。使わせてもらう。魔法カード『フォース』発動! 『ムーンライト・ハーフ』の攻撃力を半分にし、『絶対服従魔人』の攻撃力をその数値分アップする!」
その宣言の通り、照のフィールドの『ムーンライト・ハーフ』から、突然光が発生し、苦しみ出す。
それと同時に、『絶対服従魔人』にその光が集まり、その光を吸収することで、たたでさえ巨大なその身を、更に巨大化させた。
『ムーンライト・ハーフ』
攻撃力1900/2
『絶対服従魔人』
攻撃力3500+950
「もう一枚だ! 速攻魔法『突進』! 攻撃力を700上げる!」
『絶対服従魔人』
攻撃力3500+950+700
「攻撃力5150、すげえ……この攻撃が通れば、イエローのライフが一気に吹き飛ぶ……」
「……」
残りのブルー二人が関心している中で、取巻は、勝ち誇ったように声を上げる。
「これでお前はお終いだな……」
「……」
「バトルだ!」
その宣言で、巨大な魔人は、その鈍重な体を持ち上げ、巨大な拳を振り上げた。
「『絶対服従魔人』で、『ムーンライト・ハーフ』に攻撃ぃぃいいい!!」
絶叫と、飛んでくる拳。誰もが圧倒され、気圧される、巨大な圧力。
それを前にしながら、照は、無言で指を動かしていた。
「罠発動『和睦の使者』」
宣言と同時に、『ムーンライト・ハーフ』の前に、三人の、青い修道女が姿を現し、魔人の巨拳を止めて見せた。
「なん……だと……?」
「このターン、俺のモンスターは破壊されず、戦闘ダメージはゼロとなる……」
やがて、突き出された拳は弾き返され、魔人は、元の位置へ戻っていった。
「くぅ……ターンエンドだ! 『突進』の効果は無くなる!」
取巻
LP:1800
手札:0枚
場 :モンスター
『絶対服従魔人』攻撃力3500+950
魔法・罠
無し
照
LP:4000
手札:3枚
場 :モンスター
『ムーンライト・ハーフ』攻撃力1900/2
魔法・罠
セット
「上手いこと凌ぎやがってぇ……だが、こいつの攻撃力を、超えられるもんなら超えてみろよぉ!」
「……」
巨大な魔人を見上げ、弱体化した半月の女戦士を見る、その無表情からは、感情は一切窺えない。
ただ、いつもそうするように、カードを引き、プレイするだけ……
「ドロー……」
照
手札:3→4
そして、また同じように、その現象は起こった。
「今度は何だ……?」
取巻が、前のターンと同じ反応を示している間に、また、モンスターの姿が変化した。
「半ばの成長を迎えた月は、やがて完成へ至る。『ムーンライト・ハーフ』の効果。スタンバイフェイズ時にこのカードを生贄に捧げ、手札、デッキから、『ムーンライト・マックス』を特殊召喚する」
そして、半月の美女は更に成長し、そこに、新たな戦士が立った。
白銀の鎧に包まれた肉体は成熟に至り、揺れる金髪は、ひざの長さまで伸びている。
武器は、直前まで構えていた、白色の二本の半月刀から、黄金色の、巨大な一本の輪刀に持ち変えられ、フラフープの如く自在に操っている。
若さゆえの幼さ、青さ、未熟さの一切を除いた、歴戦の戦士の風格。
輪刀を構える満月の女戦士は、目の前の魔人を見上げた。
『ムーンライト・マックス』
レベル7
攻撃力2500
「……ハッ、なにかと思ったら、そいつの攻撃力じゃ、俺の『絶対服従魔人』は超えられねえよ。残念だったなぁ」
「……『ムーンライト・マックス』の効果」
相変わらず、嘲笑う取巻には目もくれず、あくまで淡々と、カードをプレイしていく。
「『ムーンライト・ハーフ』の効果でこのカードが特殊召喚された時、フィールド上のこのカード以外のモンスター全てを守備表示に変更し、その中のモンスター一体の攻撃力を、『ムーンライト・マックス』の攻撃力に加える」
「なんだとぉ!?」
叫んだ時には、全てが動き出していた。
『ムーンライト・マックス』が、その巨大な輪刀を上に持ち上げ、横回転させる。
高速で回転する輪刀は、空中に巨大な球を作り出し、そこから、眩い光を発生させる。
その光が、フィールド全体を包み込み、『絶対服従魔人』は悲鳴を上げながら跪き、光を浴びた『ムーンライト・マックス』は、その力を増す。
『絶対服従魔人』
守備力3000
『ムーンライト・マックス』
攻撃力2500+4450
「攻撃力……6950……だ、だが、守備表示のモンスターを破壊した所で、俺のライフにダメージは……」
「『ムーンライト・マックス』は、守備モンスターを攻撃した時、その守備力を超えた攻撃力分のダメージを与える、貫通効果を備えている」
「あぁ……」
絶望。
圧倒的な攻撃力を用意した。その攻撃力を、限界まで引き上げた。
それを、最後には、その攻撃力を奪われて、それ以上の攻撃力を見せつけられる。
勝利のために全てを捧げ、その全てを奪われた時。
取巻の表情から、残された戦意が、完全に消えた。
「バトル……」
そんな取巻に構うことなく、照が、バトルを宣言する。
「『ムーンライト・マックス』の攻撃」
直前までと同じように、静かに、攻撃を宣言した。
「スラッシュ・オブ・サークル」
上に向かって跳んだ『ムーンライト・マックス』が、手に持つ輪刀を力強く投げつける。回転した輪刀は、魔人の巨体を止まることなく切り裂いていく。
やがて、真っ二つに切り裂いた後、流麗な
「……」
取巻
LP:1800→0
自身のライフがゼロになったことにも気付いていないように、取巻は、呆然と佇んでいた。
そんな、取巻に対して……
「リバースカード、オープン……」
照は、新たにカードを発動させた。
「速攻魔法『
「……え?」
「自分フィールドの『ムーンライト』一体をデッキに戻し、そのモンスターの名前が記されたモンスターを、墓地から特殊召喚する。満月よ、時間を遡り半月となれ。『ムーンライト・マックス』を手札に戻し、『ムーンライト・ハーフ』を特殊召喚」
『ムーンライト・ハーフ』
レベル5
攻撃力1900
「ちょ、ちょっと待て! 俺のライフはゼロだぞ!」
「それがどうかしたか……?」
「なに……?」
その時、初めて取巻は、そして、その決闘を見る者達全員は、照の目に宿った、怒りの炎に気付いた。
「まだ気が晴れん……姉を侮辱した責任、今ここで取ってもらう……」
「な、おい……」
「スラッシュ・オブ・アーク……二連撃……」
容赦ない、言い逃れを許さない、無慈悲な斬撃。それが、取巻きに浴びせられる。
取巻
LP:-2150→-4050→-5950
「ぐぅぅ……」
ダメージにふらつきながらも、それでも、これでようやく終わった。
そう、確かに思った……
「手札から速攻魔法発動。二枚目の『月形開帰』……」
「なぁ……!!」
「半月よ、始まりの姿へ遡れ……」
そしてまた、『ムーンライト・ハーフ』が姿を変え、その姿を若返らせた。
『ムーンライト・スリーデイズ』
レベル3
攻撃力1300
「スラッシュ・オブ・クレッセン……」
前の二体に比べれば、その攻撃の威力は、あまりにも弱々しい。
それでも、弱り切った取巻にとどめを刺すには、十分過ぎる一撃だった。
取巻
LP:-5950→-7250
「……」
そこでようやく、照はカードをしまい、仮想立体映像は姿を消した。
そして、ひざを着く取巻に背中を向け、去ろうとした。
「……てめぇ……」
そんな照に対し、取巻が、また声を上げた。
「こんなことして……てめえ、それでも決闘者かよぉ!!」
「……」
照は、無表情なまま、振り返りざまに、答える。
「……姉とは違う。なりたくてなったわけじゃねえよ。決闘者なんか……」
「え……」
静かながら、明らかな怒気を含んだ声で、言い放つ。
「お前……決闘、好きじゃないのか……?」
「……」
遊城十代からの、そんな質問には答えることなく、今度こそ、振り返ることなく、決闘フィールドを後にした。
決闘フィールドを出た時だった。
「あの……」
後ろから、先程までいた五人とは、別の声に呼び止められる。
「……」
振り返った先には、明日香が立っていた。
「……」
だが、明日香を見ても、照は、一言も発さない。ただ、明日香のことをジッと見つめ、言葉を待っている。
「あの……あなた、さっきのデッキ、明らかに入学試験とは違ってたわよね? いくつのデッキを持っているの?」
「……」
答える代わりに、ポケットをまさぐる。
そこから、赤色と、黄色、二種類のデッキケースを取り出して見せた。
「二つ……?」
「……」
それ以上は、答えることはせず、デッキをしまい、歩き出した。
彼が出ていった後には、オシリスレッドの遊城十代と、オベリスクブルーの万丈目準の決闘が開始されていた。
……
…………
………………
「……」
部屋に戻った後は、授業の予習をする気分ではなくなり、そのための時間も無くなったため、寝間着に着替え、ベッドの上に横になっていた。
部屋の灯りは既に消し、窓の外からの月光だけが照らす室内。
そんな部屋の、天井を見上げながら、思い出す。
――お前……決闘、好きじゃないのか……?
「……嫌いだ」
先程の、遊城十代から質問に対して、今になって答えるその顔には、今まで一度も、取巻にすら向けなかった、憤怒を滲ませていた。
「俺は……
お疲れ様~。
そんなわけで、照は決闘する時間が昼か夜かで、二つのデッキを使い分けるキャラです。
今回は夜だったので、夜に使用するデッキです。
そんなわけで、オリカの紹介しま~すら~。
『ムーンライト・スリーデイズ』
レベル3
闇属性 戦士族
攻撃力1300 守備力300
このカードが召喚・特殊召喚したターンにこのカードが戦闘を行う時、ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。
自分のターンのスタンバイフェイズ時、フィールド上に存在するこのカードを生贄に捧げることで、手札またはデッキから「ムーンライト・ハーフ」1体を特殊召喚できる。
『ムーンライト・ハーフ』
レベル5
闇属性 戦士族
攻撃力1900 守備力1500
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
自分のターンのスタンバイフェイズ時、フィールド上に存在するこのカードを生贄に捧げることで、手札またはデッキから「ムーンライト・マックス」1体を特殊召喚できる。
『ムーンライト・マックス』
レベル7
闇属性 戦士族
攻撃力2500 守備力2000
このカードが「ムーンライト・ハーフ」の効果で特殊召喚に成功した時、フィールド上に存在するこのカード以外のモンスター全てを守備表示にする。
その後、この効果で守備表示になったモンスター1体を選択し、このカードの攻撃力をそのモンスターの攻撃力分アップする。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
自分のターンのスタンバイフェイズ時、フィールド上に存在するこのカードを生贄に捧げることで、手札またはデッキから「ムーンライト・スリーデイズ」1体を特殊召喚する。
『月形開帰』
速攻魔法
自分フィールド上の「ムーンライト」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択したカードが記されているモンスターが自分の墓地に存在する時、選択したカードをデッキに戻し、そのモンスターを特殊召喚する。
見ての通り、テーマは『サンシャイン』と同じく、スタンバイフェイズごとに形を変えて成長してくモンスター達ですわ。
陽光との違いは、ステータスが低くて通常召喚し辛い代わりに、やたら攻撃向けな効果を持ってる、というところです。
陽光は光属性で守り、月光は闇属性の攻撃です。
なお、マックスの効果は相手だけでなく自分も巻き込むので、役に立ったり足引っ張ったりします。ここはユニバースと同じ。
また、陽光とは違い、攻撃力アップは永続になってます。向こうとは違って攻撃はされちゃうし、どうせ次のターンには三日月に戻ることだし。
……まさか、アニメで『月光』が出るとは思わなんだ。こんなことなら、一話を投稿した時点で書いとくんだった。
なので、せめてOCG化しない内に書いておこうと思い、今回執筆させていただきました。
信じなくてもいいけど、パクリじゃあないぜ。
まあ、あっちが先な以上パクリと言われても仕方がないことではあるが……
あと、作中の『炎の剣士』はアニメ版と同じく、通常モンスターということにさせていただきました。
ガイアとかデーモンと同じく、『~の炎の剣士』って感じでリメイクされねーかな。レベルを4にしてさ。蒼炎もある意味じゃリメイクだが……
こんな感じで。
おそらく、これ以上は本当に書かないと思いますわ。
さすがに連載二つに加えてこれはきついので。
書くとしても、本当にたまーにでしょうよ。
んじゃ、最後に一応宣伝。
連載の二本も、宜しければ目を向けてやってくんなさいな。
ではでは。