全てのライダーの力を持ってしまって…   作:狼ルプス

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シド・カゲノーと言う名の厨二馬鹿

 

 

「君、僕の右腕にならない?」

 

 

 賊の死体がある中、無機質に見ていた俺へ、そいつはそう言った。普通の子どもが殺人現場を見れば叫びながら逃げ出すか、気絶するかのどちらかだろう。俺みたいな異質な人間ならまだしもこいつは何処からどう見ても子どもだ。

 

でも、あいつは笑ってた。と同じように正体を隠すためか、顔はフードに覆われ俺を見下ろし、心底楽しそうな笑顔を浮かべていた。

 

 

「……右腕?いきなり意味が分からないな」

 

 不気味なほど敵意を感じない為警戒は解かないが、目は赤く光っており、着ている黒コートにもアイツの魔力の流れを感じる。

 

「最近盗賊の減りが早くてさ、激しい戦闘の跡があるにも関わらず死体も綺麗にない上何事かと思って調べに来たんだよね。僕の分が居なくなったら困るから。で、そしたら君が居たって訳」

 

「……それで? 何か用か?」

 

「まあまあ、そう警戒しないで。さっきも言ったけど… 君と同じ転生者だよ」

 

「そう言うえばそんな事言っていたな。一応確認の為に問うが、お前……何なんだ?」

  

「言ったでしょ、君と同じ転生者さ」

 

「はぁ…嘘はついてなさそうだから一応その話は信じるが。で?俺と同じ転生者が何の用だ?」

 

「だから言ってるじゃん。僕の右腕にならないかってさ」

 

「いきなりなんで俺がお前の右腕にならなきゃいけないんだ?と言うか何故俺なんだ?」

 

「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれたね!実力者には自分を支える右腕の存在が必要不可欠!ていうか居た方がカッコいい!」

 

 

「(何を言っているんだ…こいつは)」

 

いや、ビシッとポーズを決めながら言われてもマジで分からなかった。けど、分かったこともある。

 

「さてはお前……バカだな?」

 

「ふっ、何を言われても構わないさ。僕はなりたい。主人公でもラスボスでもない、物語に陰ながら介入し実力を見せつける……そんな『陰の実力者』に」

 

うん。マジの厨二決定。それに関わったらダメなタイプの人間だこいつは。言ってること自体意味分からんし、人の話聞かなそうだし。一緒にいたらストレスが溜まる奴だこれは。

 

「(オーロラカーテンの展開の準備を…)」

 

 

俺は仮面ライダーディケイドであったオーロラカーテンの展開の準備し移動をしようとする。

 

 

「逃げようとしてるね?」

 

「ッ!?(心読まれたか?)」

 

「読んでない読んでない。それにさっきの戦いも見てだけど、魔力による身体強化も見事な物だよ。魔力コントロールに関しては下手したら僕と同等に近いと思うよ?」

 

 

「読める奴はそんなことは言わん。あんたも魔力の扱いが見事だな、そこらのチンピラどもとは格が違うな」

 

 

「そりゃあ前世で修行してたから」

 

「どんな生き方したらそうなるんだよ」

 

「言ったろ?陰の実力者になりたいって。そのために修行を怠った日はないからね」

 

キッショ。その努力をもっと別のことに活かせなかったのかよ…

 

 

 

「てなわけで、右腕になってくれるかな?」

 

「……断ったら?」

 

「どうもしないさ。受けてくれるまで付き纏うだけ」

 

「(こいつ本気だな…ストーカーをするレベルでマジな目だな)」

 

 やべぇよ、コイツやっぱり人の話聞かないタイプだ。一応勝てる要素はあるがそんなくだらん事にライダーの力は使いたくはないな、余程のことがない限りは…

 

「まさか自分以外にも転生者が居るなんてなぁ。これは運命の出会いってやつだよ!」

 

こいつは断れば余計にめんどくさいことになりそうだ。

 

「……俺はルイン。ルイン・オーマ、お前の名前は?」

 

「おっ?僕の右腕になってくれるって事でいいのかな?」

 

「勘違いするな。これからも俺は自分の好きなように動かさせてもらう」

 

「全然構わないよ。改めて僕はシド・カゲノー、田舎の下級貴族さ。これからよろしくね右腕」

 

シドは手を差し出し握手を求めてきて俺は仕方なくその手を握る。

 

「誰が右腕だ。それとつまらん事したらすぐに叩き潰すから覚悟してろよ」

 

「怖っ、て言うか手に力込めすぎじゃない?」

 

 

正直骨を折るつもりで握っていたがこいつにはちょうどいいだろう。こうして俺は厨二…シド・カゲノーに出会った。 

 

 

「あっ、みんな、この死体食べていいぞ」

 

後…賊の死体はミラーモンスター達の餌にして掃除はしっかりした。その時のミラーモンスター達は嬉しそうに死体を捕食し、そして俺が使役しているミラーモンスターを見たシドはそれはもう興奮していたが俺は使役している鏡の世界のモンスターと説明した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒャッハー!」

 

 

「「ギャァァァッ!!!」」

 

シドと出会い数週間、他ある廃墟の村を隠れ家にしている盗賊を暴れ回りながら賊達をスライムソードで斬っていくシド…

 

 

「どっちが盗賊なのかわからんな…」

 

と言うかサイコパスだなあれは、それに相手から同類と思われるのもなんかやだな。シドと出会い俺はアイツの右腕?となりある物を譲り受けた。それはシドが装備しているスライムを使った装備、こいつは使い勝手が良く、しかも魔力伝導率99%と言うとんでもない代物だった。

 

「(もうちょいまともだったらいい使い道もあったろうに)」

 

 

 

「死ねぇ!!」

 

と背後から声がし俺はスライムのスーツを駆使し日本刀を形成し防ぐ。

 

「奇襲や不意打ち狙いたいなら声は出すなよ…馬鹿かお前」

 

「チィ!なめんじゃねぇぞクソガキ!!」

 

盗賊の男は剣を振るうが俺は最低限の動きで剣筋を避ける。

 

「どうだ!俺がこれでもブシン流の皆伝者なんだよぉ!!」

 

ブシン流?聞いたことない流派だな…しかもこれが皆伝した剣士の太刀筋か?こいつからは殺意や覚悟も何にも感じないただの見掛け倒しの剣術だな。

 

 

 

「さて、実戦でのスライムスーツの性能はだいたいわかった。今度はこっちの実験に付き合ってもらおうか」

 

 

ゲネシスドライバー

 

 

そう言いながらも俺は赤で、果物ジューサーのようなドライバーを腰に装着し、右手にはメロンを模した錠前持つ。

 

「変身」

 

メロンエナジー!

 

 

頭上にファスナーが開き、そこからメロンが出て来て俺を相手にしている盗賊は動揺している。そして手に持っているメロンエナジーロックシードをゲネシスコアに装着しハンガーを閉じる。

 

ROCK ON!

 

俺は右側のドライバーのシーボルコンプレッサーを押し込む。

 

 

ソーダ!

 

それと同時にロックシードが展開し、ベルトの下部分にあるコンセントレイトポッドに液状化したエネルギーが溜まっていき

 

 

メロンエナジーアームズ!

 

頭上にあるメロンが頭から被さり、ライドウェアが形成され、兜が装着され展開した。アーマーは左右非対称になっている。

 

そしてゲネシスドライバーを使うライダーが扱うことができるアームズウェポンソニックアローが現れ、俺は仮面ライダー斬月・真 に変身した。因みにゲネシスドライバーはゼロから作り出したドライバーだ。

 

 

「な、何だこいつ!?姿が変わりやがった!?」

 

「どうせこけ脅しだ!やっちまえ!」

 

賊達は俺を囲い一斉に襲い掛かる。

 

「無駄だ」

 

 

弓を引きエネルギー状の矢が発射された。矢は見事に直撃し賊はそのまま頭に刺さったまま近くにある木まで吹っ飛ばされて、木の幹に激突した衝撃で頭を貫通して木の幹に刺さる。

 

今度は木の陰に隠れた。だが俺はその木に向かって矢を放った

 

「あがっ‼︎」

 

矢は木を貫通し賊にに命中する。

 

「はああ……ハアッ‼︎」

 

俺は上空に向けて弓を引く。するとエネルギー状のメロンが現れ、数秒後、メロンが弾け無数の矢が賊の達に降り注いだ。

 

「う、うわぁああっ!!!」

 

「ぎゃっ!」

 

「た、たすけ…」

 

矢は全て賊に命中し、俺が相手をしていた賊は全て倒した。

 

 

「こんなものか」

 

俺はメロンエナジーロックシードを閉じ、変身を解く。

 

「ホント凄いよね!ルインの使うアイテム!ねぇ!僕にも使わせてよ!」

 

「やだ」

 

俺はキッパリ断る。

 

「どうして!?仮面の戦士に姿を変える陰の実力者!やってみたいんだけど!」

 

「アホ。お前にはご自慢の魔力があるだろうが。必要ないだろ…」

 

「そうだけども〜」

 

「駄々こねるな厨二馬鹿。今後ヤバい状況下になる事があったら使わせてやる」

 

「ホント!?今の確かに聞いたからね!約束だらね!」

 

「ああ(こいつに似合いそうなライダーが一つだけあるが、使わせたらどうなるかわからん)」

 

正直自分も魔力量はある方だがシドが上でライダーの力なしでやり合ったら長期戦でやると負けてしまう。

今後シドにライダーの力を使わせる事が無いことを祈るが、シドにピッタリなライダーの候補があるのもまた事実なんだよな…

 

「(さて、後は盗賊をミラーモンスター達の餌にして、被害にあった商人は丁寧に埋葬して…)ん、なんだこの気配…」

 

シドは金目の物を漁り始め俺は周囲の状況を確認すると謎の魔力を感じ、その発生源に歩む。

 

「これは…」

 

「どしたのルイン?何かあったの?こっちはかなりの豊作だよ〜」

 

それは檻の中に閉じ込められた肉塊があり、それはもはや人の原型など全くなかった。

 

「これって…」

 

「確か、悪魔憑きだったか?症状がここまで進行した物は初めて見るが…」

 

悪魔憑きとはこの世界における魔力による病で、しかも女性にしか掛からないという治すことが出来ない特殊な病だ。悪魔憑きになるとこの様な肉塊になったりしてしまい。大抵この症状に掛かってしまうと家族などから見捨てられる事が多いらしい。

 

「初めて見たが…この感じ、魔力暴走を起こしているな」

 

「そうみたいだね。あ!そうだ!」

 

「?なんだ?(ろくでもない事考えてそうだな)」

 

「ちょっと魔力操作の実験台になってもらおう!いやー自分の体じゃないから安全で好き勝手出来…「ふんっ!!」痛ったぁっ!!!?な、何すんのさ?」

 

とち狂った事を抜かし始めたので俺は思わずシドの頭に拳骨を食らわせた。

 

「今さらっと非人道的なこと言っただろお前!」

 

「だ、だってしょうがないじゃん!自分の身体でやろうにもリスクもあるし…」

 

「だったらもう少し言い方をかえろ厨二馬鹿…それと、おそらくこの症状、下手したら治せるかもしれない」

 

俺の考えはこうだ。魔力の流れを正常にする事による肉塊の再生。そして同時にシドが目的としている魔力制御によるコントロールの上昇。見たところこう見えてバイタルは安定しているから余程のことがない限り死ぬことはない筈だ。

 

 

「少し時間はかかるかもしれないけど…絶対に助ける」

 

 

俺は肉塊に触れそう告げる。

平成1期で好きなライダーは?(誤字があったので再アンケートです)

  • クウガ
  • アギト
  • 龍騎
  • ファイズ
  • ブレイド
  • 響鬼
  • カブト
  • 電王
  • キバ
  • ディケイド
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