あれから俺とシドは近くの小屋に悪魔憑きを運んで、魔力暴走を制御しようと交代で毎日通い続け治療とコントロールを磨く。そして一ヶ月ほど経ったら、コツを掴み初めついに魔力暴走の制御に成功、元の姿に戻す事に成功したのだが…
「……で、この子はどうするんだ?」
肉塊だった物が美少女金髪エルフにへと戻っていた。あの肉塊からここまで元に戻った事に驚きを隠せなかった。
「そこなんだよね。もう肉塊じゃないから実験もできないし」
「実験言うな厨二馬鹿!とりあえず服着せないと」
「あーそうだね、うん。お願い」
俺は少し変わった形の指輪、【ウィザードリング】を身につけ少女に翳す。
ドレスアップ・プリーズ
俺はウィザードの魔法を使い地面に魔法陣を展開させ眠っている少女に魔法陣が通り抜けると服を着た少女の姿が現れる。
「ホントに便利だよね君の力、まさか魔法も使えるとは」
「当然使うと魔力も消費するけどな…」
ウィザード関係もファントムを宿しているほか魔力による力で発現する為当然消費もする。一応この世界の魔力と同じ扱いとなっているらしい。
「ん……っうぅ……」
「おっと、どうやら目覚めの時間のようだね。そうだっ!良いこと思いついた」
「おい、何をするつもりだ?」
シドは何を思ったのか、置いてある木箱の上に、お洒落に座って徐ろに何かそれっぽい本を片手に持つ。
これは絶対楽でもないかと考えているな…
「…あ、れ…」
「目が覚めたか」
「え?…!!私の身体が……!」
「君を蝕んでいた呪いはもう解けた。最早君は自由だ」
「あなたが…私を?」
「うん、正確には…僕達が、になるけど」
シドはそう言うと少女がこちらを見る。
「ねえ…呪いって…?」
「それは…君たち英雄の子孫にかけられた忌まわしき呪いだ」
「(は?何言ってるんだこいつ…)」
「驚くのも無理はない。だが君も知ってるだろう?教典にある三人の英雄が魔神ディアボロスを倒し、世界を救ったというお伽噺を。あれは本当にあったことさ」
「!!」
そこから、シドはペラペラとそれっぽい設定話が口から出し俺は目頭を抑える。
「(これ、すぐに嘘だとバレるだろ…)」
「黒幕は…まだ言えない。言えば、君にも危険が────」
「構わないわ!」
「そう、か…ならば、教えよ、う…」
「(ありゃ…この子信じ始めちゃってるよ…)」
目頭の次は頭を抑えるほかなかった。嘘話だと知った時の説明でも考えよう。このまま行けば尻拭いは俺がしなきゃならんしな…
「ディアボロス…そう、奴等の名はディアボロス教団。魔神ディアボロスの復活を目論む組織だ。我らが使命はその野望を陰ながら阻止すること、かな。そして我が名はスタイリッ……んっん!我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者…!」
「シャドウ…!」
シドはシャドウと名乗りと同時にスライムを操作して黒い装束を身に纏う。
「そして、僕と並ぶ力をもつ、最強の右腕」
そう言うと、シドが『ほら、ルインも!』と目で訴えかてくる。しかももし名乗らないのなら『僕が変わりに言おうか?』見たいな目をしてやがる!
「(クソっ!こいつにだけ変な名前をつけられるのだけは死んでもごめんだぁ!!何かないか…ライダー系統でコードネームなりそうでシンプルな名前は…)」
俺の脳内は今あらゆる候補を探しており、数秒後…
「ぜ、ゼロ。それが俺の名だ」
「ゼロ…」
結っ局安っぽい感じになった、いや…出てきたのがクウガのOP歌詞にある『時代をゼロから始めよう』のゼロからとった。平成1号と令和の1号も何かしらゼロがあったしこれがしっくりきた。
「困難な道のりになるだろう。だが成し遂げなければならない。英雄の子よ。我等と共に歩む覚悟はあるか?」
「…すべてを失い、腐りゆくだけの私の命を救ってくれたのは貴方達です。貴方達がそれを望むというのならば、私はこの命を懸けましょう、そして罪人には死の制裁をっ…!」
「敵は恐らく強大な権力者だ。真実を知らずに操られている人達もたくさんいるはず」
「他の英雄の子孫達を探し出して、保護する必要もあるし、組織の拡大に合わせて拠点の整備もしないと…こうしている間にも教団に魔の手にかかっている子達がいる。直ぐに行動を始めないと」
「あ、うん。では、これより僕らの組織の名はシャドウガーデン。君はアルファと名乗れ」
そう言って、シドは小屋を出ていった。あの野郎、去り際に『後はお願いね♪』みたいな顔して帰りやがって!よし、次会ったら顔面にマジ殴りだな。
「(どうしよう…)」
「ねぇ…ゼロ」
「…どうした?」
「改めて、お礼が言いたくて…ありがとう。私のことを救ってくれて」
「…気にするな」
感謝を伝えてくるアルファの微笑みを見ると、凄い罪悪感が沸き上がっていく。今から謝罪の言葉を考えよう。
数日後、ゲネシスドライバーのメンテナンスや改良をしていたら俺はアルファに呼び出され一人で隠れ家にやって来た。それに、呼び出された理由はすぐに察することが出来る。
「どうしたアルファ、突然俺だけ呼び出したりして…」
「シャドウの言っていた通りだった……ディアボロス教団は実在していたわ」
「……はっ?」
「古文書の中に奴らのものと思われる記述があった。貴方達の使命を疑うような行動をして……ごめんなさい」
「え、あ、ああ…信じられないのも無理はないと思う。アルファが疑うのも当然さ」
ちょっと待て…なんて言った?『ディアボロス教団』が実在している?あれはシドが適当に設定した話で……まさか
「アルファすまない。少しだけ1人にさせてくれないか?」
「え、ええ…構わないけど」
アルファは隠れ家から出ると俺は1人になるのを確認し目を瞑る。
「さて、検索を始めようか」
先ほどのいた隠れ家とは異なり果てしなく広がる白い空間に無数の本棚が並んでいる世界だった。
この場所は地球の本棚…仮面ライダーWのフィリップ、仮面ライダージオウのウォズが使っていた能力だ。
「キーワード…《ディアボロス教団》」
唱えるとそれに呼応するように一冊の本棚が目の前にやってた。
「まさか一発で絞れるとはな…」
俺はその情報を本として読み取る。一通り読むと俺は絶句せざる得なかった。
「マジかよ…」
本に書かれていた内容は酷くむごい物だった。しかもアルファの言う通りディアボロス教団は実在する。それに地球の本棚による確かな情報だ。
「……こんなことあり得るのかよ」
どうやらシドの嘘の作り話が現実となったようだ。しかもなんちゅー強運の持ち主だよ。宝くじで一等が当たるよりも凄いんじゃないのかこれは?
この事実をシドに話した所であの厨二馬鹿の事だ…絶対に信じないし、言った所で『僕達のごっこに付き合ってくれてるだけでしょ?』な感じで終わらせる未来しか見えん。
「……やるからには、中途半端な気持ちじゃいけないよな」
俺は本を閉じ現実世界へと戻る。こうなった以上腹を括らなければいけない。本物の仮面ライダー達もこんな気持ちや覚悟を持って戦っていたのか。
「先ずは人手がいる。さっそくアルファと今後の方針について話さないと…」
俺は決めた……これからどんな厳しい事があろうとも、戦い抜くと。俺はそう決意をしシャドウガーデンのリーダーの1人として活動を行っていくのであった。
平成1期で好きなライダーは?(誤字があったので再アンケートです)
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クウガ
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アギト
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龍騎
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ファイズ
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ブレイド
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響鬼
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カブト
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電王
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キバ
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ディケイド