「アルファ達が呼び出すなんて…珍しいな」
教団の事に関する報告や拠点に向かって制圧したりするのが基本だったが呼び出しは本当に珍しい、と言うか初めてだ。
アルファたちに呼ばれたので今歩いて向かっている。ちなみに何の用かはわからない。
それと最初の暗躍でマグマドーパントのことについて調べはしたが情報がない為地球の本棚で検索しても的を絞ることが出来なかった。
俺の使う地球の本棚はどうやら他世界の情報も扱うらしく的を一つに絞るのも至難の業だ。たださえライダーの敵組織は時間を超えたりとか世界を移動したりなどの出したらキリがないと言うほどのオーバーテクノロジーな技術力があるからどの組織が関わってるかはわからない。
それにクレア・カゲノー救出以降そう言った例がないから情報収集もクソもない。
「(財団X…或いはハンドレット…どちらかこの世界に足を踏み込んでいてもおかしくはない…下手しら俺たちシャドウガーデンの敵は教団だけではないかもしれない)」
そう考えながら歩くとアルファたち七陰の住んでいる家に到着した。彼女たちの住んでいる家はこの世界に一般的にあるような家ではなく前世である一軒家の見た目をしている。なんでこうなっているのかと言ったら、シドが陰の英知なんて言って教えたらしくそしたらあの出来栄え。びっくりしたし、前世と遜色ないレベルの一軒家で本当に目を疑った。
「アルファ、来たぞ」
「待ってたわ。さ、入って」
「お邪魔します」
早速アルファが出迎えてくれて部屋に案内される。
「それで、何かあったのか?」
「今日あなたに来てもらったのはこれからについてのことよ」
「…聞こう」
「あなたの言うとおり、ディアボロス教団は世界規模の組織だった。私たちもそれに伴い組織の拡張をする必要がある。それで私たちは、あなたたちの元を離れて旅立とうと思うの」
ついにこの時がきたか。いずれは俺たちの元を離れるのは容易に想像は出来た。前の会議で各々世界に旅立って組織を強化する話はあったがついにこの日が来たのか。
「そうだな。俺とシャドウはまだ表立って動くことができない。動くにしても2年後王都に行ってからになるだろう。それでは少し遅すぎると思っていたところだ。お前らが動いてくれるならばありがたい」
今言った通り、俺自身は今動くことができない。今、俺が家を数日あけたりでもしたら大騒ぎである。かといって家を抜け出せるような口実も思いつかない。だから本格的に動き出すとしたら、2年後、魔剣士学校に通い始めてからだと思っていたが、彼女たちが動いてくれるならありがたい。
「いえ、私たちは少しでもあなたたちの役に立ちたいだけよ」
「お二人の元を離れるのは少し寂しいですが、ご期待にこたえられるように頑張ります」
「そうか。それにしても…寂しくなるな」
ボソッと言ったつもりだったのだが、どうやらみんなには聞こえていたみたいだ。
「ゼロ様ぁ…デルタも寂しいのです」
デルタがそう言いながら抱き着いてくる。その目には涙が浮かんでいた。聞こえた以上もうはっきり言うしかない。
「そうだな…俺も寂しくなるよ」
俺はデルタの頭を優しく撫でる。いつもなら喜んで激しく尻尾を振るうのだがやはり今回は尻尾の振りが弱い。
「バカ犬、ゼロが困ってる。離してやれ」
「いやなのです。雌猫もうらやましいならデルタみたいにすればいいのです」
「だ、誰が羨ましいなんて…!」
「俺は別にかまわないさゼータ…ほら」
「……っ⁉︎」
そう言うと観念したのかゆっくりとだが寄って抱きついてくる。やはりゼータも寂しいのか僅かにだが震えていた。その様子を温かい目で見守るアルファとすごい羨ましそうに見るガンマとイプシロンとベータ…
「寂しがらなくてもいいわよ。それに七陰の中でローテーションしてシャドウとあなたに定期的に報告に来るから」
「そうか。ならそんなに寂しくはならないな。そうだ、旅立つにつれて俺から一つ守ってもらいたいことだある」
「何かしら?」
「自分たちで対処できない事態に遭遇したらすぐに俺を呼べ。と言うよりも、頼ってほしい。変に気を使う必要はない。定期報告の時でもいいから、少しでも難しいと感じたらいつでも頼ってくれ。クレア・カゲノーの救出の時みたいにあんな事が無いとは限らないからな」
『ふんっ…そんな奴ら、俺様の敵では無いがな』
「はい!もしもあの時の怪物のような存在が現れたら…私達の敵ではありません!」
一部は呆れと心配の眼差しをガンマに向けていた。
「確かに、ガンマに関してはその辺は問題はないが、油断はするなよネガタロス」
彼女たちは確かに強くなった。これは間違いない。でも、世界にはまだまだ強いやつはいるだろうし、今後またあのマグマドーパントの時みたいな奴が現れるかもしれないしな。そしたらアルファ達でも対処するのは難しいだろう。ガンマにはネガタロスがついているし、パスも渡しているからいざって時は対処は可能だ。因みに七陰全員もガンマにネガタロスが憑いている事は知ってるし、今後戦闘面でも安心出来るだろう。
「わかったわ、約束する。私たちだけで対処できないと思ったら必ず報告するわ」
アルファが代表して答えてくれて、他の子たちもうなずいている。
「そうだ!お前達に渡す物があったんだ」
俺は持って来た荷物の中からある物を七陰の全員に渡す。
「これは…」
「ゼロ様の使っていた物に似ていますね…」
「なんでしょう…」
「時計?」
「?なんなのですこれ?」
「ゼロ…これなんなの?」
「これは、以前ゼロ様が使っていたファイズフォンに似ているような…」
全員俺が渡した物がどう言う物がわからず首を傾げるがゼータはいい線行っているな。
「そいつは連絡手段用のファイズフォンXって言う通信デバイスだ。後は銃とかにもなるから今後の活動にも役立てるはずだ」
そう、俺が七陰に渡したのはジオウに出たアイテムのファイズフォンXだ。しかもこの携帯は時空を超えていても連絡ができると言う凄い通信機でもある。それと今回のファイズフォンXは七陰バージョンとなっており銀色の部分がそれぞれの色に分けている。
「ありがとうゼロ…こんな素敵な物までもらって…」
「はい、大変嬉しいのですけど…」
「これ、どう使うの?」
「今から使い方教えるから良く聞いてくれ」
七陰全員は使い方がわからずあたふたしていたが俺は七陰全員に使い方を教える。後は銃モードも教えるが、一部は使う必要はないかもしれないけど。
「よし、早速かけてみるから、着信が来たら出てくれ」
そう言って俺は一度外に出て少し離れた場所から早速ベータに電話をかける。
するとベータのファイズファンXから着信音が鳴る
「音が…」
「鳴ってる音は多分ゼロが言っていた着信だと思う。相手はゼロだと思うから押してみて」
「はい……!」
ベータがアルファに確認しながら教えてもらったボタンを押してみる。
『もしもし、こちらシャドウガーデン第零席・ゼロ…全員聞こえるか?』
「は、はい!聞こえていますよゼロ様!」
「これが、通信機……」
「ゼロ様の声がこんな小さいものからはっきり聞こえてくる……」
「不思議……」
「面白いのです!」
「確かに…面白いかも」
「こんな物まで作ってしまうなんて……流石はゼロ様です……」
七陰全員の感想がそれぞれ上がる。俺はそれぞれかけ使い方の練習をしたら家の中に戻る。
「よし、使い方はこれぐらいだ。まぁ、あとは使っていくうちに馴染むだろう。他にも使い方を教えておいたし自由に使ってくれ」
「えぇ、ありがとうゼロ」
「ありがとうございますゼロ様!」
「ありがとうございます!」
「……分解して、解析」
「何かあった時は頼らせてもらうよ、ゼロ」
「ありがとうなのです!」
「大切に使わせていただきます!」
こうして俺は七陰にしばしの別れを告げ送り出し、帰宅する。今後の組織拡大につれ俺も出来ることをやっていかないとな。俺は家に帰り今後の事を考える。いくら大きく行動が出来ないとはいえ、やる事は山積みだしな。
「ただいま」
俺は着替えて自室に向かう。やっぱ思うがこの屋敷は広すぎるんだよな…移動が大変たらありゃしない。
自室につき扉を開き部屋に入ると
「……ん、ルイン、おかえり」
「おかえりゼ…今はルインだった」
何故か今日旅だったたはずのゼータとイータがいた。
「…………え???」
俺は思わず目を擦るが目の前には寛いでいるゼータとイータがいた。
「……?」
「どうかした?」
「え、いやあの……なんでいんの…?旅立ったんじゃ…」
しばしのお別れは済んだはずなんだが…なんかゼータとイーターだけが俺の部屋にいる。
「私はまだここの近くで調べ物してるからまだ暫くは滞在するんだ」
「いや、それ初耳なんだが…」
「私はルインのそばなら安全に研究ができるし………ルイン様と一緒に…色んなもの…創るのが方が楽しい」
「いや、言っている事は嬉しいが…」
「別にルインに迷惑かけるワケじゃないんだし、いいでしょ?」
「まぁ…俺は別に問題はないんだが…お前ら一応家に勤めてる者じゃないからバレたら大事だぞ?」
「zzzz……」
「おい、俺のベットで寝るなイータ。父さん達にバレたら大事になる」
「そう言う事で、暫くよろしく頼むよルイン」
「リリムまで…」
と言うか感じでイーターは滞在するとして正直手伝ってほしい作業もあったから七陰技術担当のイーターがいてくれて助かる。
ゼータ…今はリリムか、彼女はこの辺を暫く調べ物をしたのちここを離れるとの事でまだ滞在するらしい。
「(こいつらの部屋…用意しておこう)」
俺はとある空間に向かい2人の部屋の準備をしてリリムと一緒にイーターを運び取り敢えず2人はそこで寝泊まりすることとなった。
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